神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
犬の陰嚢炎

学生の頃、外科学教室の教授から教わったことはいっぱいありますが、

その中に「犬の陰嚢にはバリカンを当てるな!」というものがありました。

ちなみに猫は大丈夫なのです。

 

犬の場合、去勢手術などで陰嚢の毛刈りをバリカンでして、消毒などをしていると、

後日、陰嚢炎を起こして大変なことになるケースがあります(注意していてもなるかもしれないデリケートな部位なのです)。

そのため、

去勢手術時にも陰嚢には絶対にバリカンの刃を当てたり、過度に消毒して刺激しないように気を付けています。

 

さて、先日、陰嚢炎を起こしたワンちゃんが来院されました。

その子は尿をあちらこちらでしてしまうそうで、仕方が無くオムツを付けていたそうです。

すると、オムツのせいでカブレてしまい陰嚢皮膚が壊死して腐ってしまい、

飼主さんもびっくりされて来院されたのでした。

 

こうなってしまったら、経験的には投薬などの内科治療では改善させてあげることは大変難しく、

陰嚢を切除しないといつまで経っても治りにくいため切除を行わなければなりません。

 

オムツをしているワンちゃんは、

カブレて無いか、オムツが食い込んでいないか、時々みてあげてください。

 

↑陰嚢皮膚が壊死してしまい穴があいています

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 犬の病気 | 18:18 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
年末年始のお知らせ

早いもので今年ももう少しで終わりですね。
慌ただしくお過ごしの事と思いますので体調にはくれぐれもお気を付けください。

さて、今年2017年は12月31日(日)9:00〜13:00まで通常通り診察しております。
年始は1月4日(木)から通常通り診察予定です。


12/31(日) 【9:00〜13:00診察】
1/1(月) 【休診】
1/2(火)【休診】
1/3(水)【休診】

1/4(木)以降【通常通り診察】

年末年始にかけて(12/27〜12/5頃)医薬品の会社がお休みになってしまう為、フードやお薬のご注文や準備はお早目にお願いします。


垂水オアシス動物病院

| tarumioasis2 | お知らせ | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
胆嚢

先日、胆嚢にできた「粘液嚢腫」の手術があったので今回はこの病気について。

粘液嚢腫
(ねんえきのうしゅ)はシェルティ、コッカー、シュナウザー、ポメラニアン他の犬種にもよく見られる病気です。胆嚢(たんのう)は肝臓で作られる消化酵素である胆汁を蓄える役割をする臓器です。

正常だと胆嚢の中にはサラサラの胆汁が貯まっているのですが、
この病気になると濃縮した半固形状の胆泥あるいは胆汁などのドロドロした粘液が蓄積してきます(粘液嚢腫が発生)。

粘液嚢腫になると、胆嚢が拡張して血行を遮断→胆嚢壁が壊死→胆嚢破裂してしまう場合があります。

原因
ホルモンの異常、ステロイド投与、胆嚢運動性の低下などが考えられていますが、詳細は明らかにはなっていません。

症状
嘔吐、食欲不振、元気低下など。粘液嚢腫になると、腹部エコー検査で特徴的な「キウィフルーツ状」の放射状の星形のようなパターンが認められます。

 

治療
胆嚢摘出術を行います。
粘液嚢腫の胆嚢の組織検査で10頭中9頭で胆嚢壁の壊死が認められていることから、胆嚢穿孔・胆嚢破裂が簡単に発生する可能性が高いと言われています。

予後
もし胆嚢破裂によって腹膜炎が合併している場合、手術を実施したとしても死亡率は68%と報告されています。無症状で粘液嚢腫が診断できたならば、早めに胆嚢摘出術を実施することが推奨されます。
 

 

今回来院され手術したわんちゃんはポメラニアンのワンちゃんで、嘔吐して、ぐったり、黄色い尿をしている、という主訴で来院されました。一年ほど前に腹部のエコー検査で胆嚢に異常が見つかり手術の話もあったのですが、

飼主さんとご相談の結果、高齢な事や他の持病もあることから手術はせずに経過観察することになっていました。

 

来院時にエコー検査をしてみると…、

胆嚢が破裂しておりすでにショック状態で、緊急で胆嚢を摘出しても回復させてあげることができませんでした。

 

やはり、胆嚢に疾患(胆嚢粘液嚢腫など)が見つかった場合、

様子をみていくとある日突然急変することがあるため、問題が無いうちに早めに予防的に摘出しておいた方が良いかもしれません。

 

こういった胆嚢の疾患はエコー検査の普及に伴い、診断されることが増えてきています。
また食生活の変化や動物の高齢化に伴い、当院でも胆嚢関係の病気(胆泥症、胆石症、粘液嚢腫など)を診断することが激増しています。

その中でも粘液嚢腫は破裂すると突然死してしまう危険性の高い病気であることから、
症状が出ないうちに健康診断でエコー検査をして年に1回程度は胆嚢の様子も見ておかれた方がよいでしょう。


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | - | 19:31 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
椎間板ヘルニア(グレード5)

だいぶ寒くなりましたね。

近くの学校でインフルエンザが蔓延して学級閉鎖になっているそうです。

こういう私も先日インフルエンザのワクチンを済ませてきました。皆さまもお早めにどうぞ。

 

さて、

先日、ダックスフントのワンちゃんが椎間板ヘルニアを発症してしてしまい来院されました。

何と無くですがこの病気は寒い時期に多いような気がします。
このワンちゃんは、痛みの感覚が無くなる最重症(グレード5)の椎間板ヘルニアだったため
飼主さんとご相談の上、MRIを撮影し病変部位を特定したのち「片側椎弓切除術」と呼ばれる手術を行いました。

 

グレード4までであれば、内科治療(絶対安静)で結構良くなる場合があるので、

レーザーや投薬、オゾン療法などで様子をみていくことも可能です(外科療法をした方が治療成績は良いです)。

 

しかし…、

グレード5になると内科療法では改善しないケースが多く(歩けるようになる確率は7%、逆に歩けないままの可能性が93%)、

歩ける確率を高めるために発症後早期の外科手術が必要です。


【椎間板ヘルニアの治療成績】成書から引用
グレード1の場合、内科療法=100% 外科療法=97%
グレード2の場合、内科療法=84%  外科療法=95%
グレード3の場合、内科療法=84%  外科療法=93%
グレード4の場合、内科療法=81%  外科療法=95%
グレード5の場合(後足をつねっても痛みを感じない場合)、内科療法=7%   外科療法64%

上記からも分かるようにグレードが高くなるほど成績は落ちていき、
後足の痛覚さえ無くなるグレード5では内科療法だけでは改善しないケースがかなり増加します。

 

今回、手術させて頂いたワンちゃんは、

手術前には後足の痛覚が全く無くなって、尻尾も完全に麻痺していたのですが、

手術当日直後に飼主さんと面会した時には尻尾を振っていて、

翌日には痛覚が戻ってきているので改善が期待できそうな予感です。

 

絶対安静、半導体レーザー、鍼治療、投薬治療などと違い

減圧術を行った子はやはり改善するスピードが速いです。

 

術後1週間目の様子(尻尾を振ったり、後ろ足を動かしたりできるようになってきました)

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 18:37 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
気管ステント(気管虚脱グレード4)

気管虚脱のワンちゃんが来院されました。

この「気管虚脱」という病気は日々診察しているとよくみかける病気です。

 

原因は不明で、小型犬(ポメラニアン、ヨークシャテリア、トイプードルなど)の中高齢犬に多く見られ、

遺伝的な体質が関係しているのではないか、言われています。

中高齢のワンちゃんで咳がみられる子はこの気管虚脱に罹患しているかもしれません(中高齢の小型犬は心臓病も多いです)。

 

症状は、

激しく吠えたり、運動や興奮した後に「ガーガー」というのど鳴りが聞こえるようになります。

さらに進行してひどくなると、

呼吸困難になり舌の色がチアノーゼを起こし青紫色になり失神して倒れてしまったりするようになります。

 

今回来院されたポメラニアンのワンちゃんの場合、

まるで「大型犬!?」のような呼吸をしており、息をするのもままならない状態で来院されました。

↑息が苦しそうでかわいそうです汗

(※飼主さんのご了承のもとご紹介しています)

 

↑レントゲン検査をしてみると…、

気管(空気の通り道)が潰れてしまい閉塞しています。これでは息を吸って吐くことが出来ず苦しいはずです。

 

 

とりあえずの治療として、

酸素を吸わせるためICUに入ってもらい、抗炎症薬の投与、抗生剤の投与などを行うと何とか状態が落ち着きました。

 

しかし、このままの状態では一時的に改善したとしてもすぐに症状が再発するのは目に見えています。

 

飼主さんとどうするかよくご相談させて頂いた結果、

気管ステントを設置することで気管を拡張させることになりました。

 

まず、ステントのサイズを測定します。

↑気管の大きさ(直径、長さ)を麻酔下で測定し、ちょうどいいサイズのステントを選択します。

 

↑閉塞していた気管に気管ステント(INFINITI MEDICAL社製)を入れます。ステントが広がり気管が拡張されています。

 

↑ステント設置前に比べて、だいぶ呼吸が楽そうになりました。

 

ステント治療を行うことで、

この子のような苦しさを緩和できなかった症例にでも、症状を楽にさせてあげることができるようになりました。

世の中には便利な道具があるものですね。

 

ただし、気管虚脱は慢性進行性の病気であり、

ステントを入れたとしても完治した訳ではないため(緩和的治療)、内科療法の継続が必要です。

 

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 気管ステント | 19:15 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ハムスターの腫瘍(体幹部のできもの)

また腫瘍ができたハムスターちゃん来院されました。

この子の場合は、お腹に5つ程の腫瘤ができていました。

 

↑いつも通り、ガス麻酔で寝て貰います

 

 

↑お腹の毛を刈り、イソジンで消毒します。腫瘍が何個も見えています。

今回も出血しにくい半導体レーザーメスを使って摘出しました。

 

↑摘出した腫瘤

 

 

↑問題なく目覚めてくれて良かったです。

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | ハムスター | 09:27 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
エキゾチックアニマルの研修

だいぶ肌寒くなってきましたね。

 

毎年冬のシーズン中、

いつもほぼまっ先に必ず風邪を引くので早めにインフルエンザワクチンを打ってもらいに行かないといけないです注射

 

さて、

このところ1ヶ月に1回、関東までエキゾチックアニマルについての研修を受けに行っています。

診察時間の関係で日帰りなので、帰りは夜行寝台列車で木曜日の朝着で帰ってきたりしています。

 

前の水曜日にも「カメレオン」などについて勉強してきました。

エキゾチックペットクリニックの霍野先生に教えて貰っているのですが、いつもとても面白くて毎回楽しみです。

勉強してきたことを患者さんに還元できればと思っています。

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 研修セミナー報告 | 19:18 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ハムスターの腫瘤

ここのところ遠方からハムスターちゃんがよく来院されています。

その中でもよく見かけるのが「腫瘍」ができたハムスターちゃんたちです。

 

ハムスターは小さいだけに細かい作業が要求されますが、

小さくても意外と問題なく麻酔も掛けれますし手術も可能です。

 

今回の子は大阪寄りの地域にお住まいのハムちゃんでした。

↑ガス麻酔を吸って寝てもらいます

 

 

↑下顎部周辺に腫瘤があります(青矢印)。いつも通り半導体レーザーメスを使って出血させずに腫瘤を摘出しました。

 

↑できものから膿が出てきました。今回は腫瘍ではなく膿瘍でしたので袋ごと摘出しました。

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | ハムスター | 19:19 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
腹腔鏡を使った避妊手術

当院では腹腔鏡を使った避妊手術を行っておりまして、

痛みが少なく、術後の回復が早いため受けられた飼主さんからの評判は良さそうです。

ご希望の方はお気軽にご相談ください。

 

↑腹腔鏡下避妊手術の術後の傷の様子

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 腹腔鏡 | 19:32 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ハムスターの腫瘍(体幹部のできもの)

腫瘍ができたハムスターちゃんが来院されました。

飼主さんは京都にお住まいの方で、電車に乗ってはるばる京都からお連れ頂いたそうです。

京都や大阪など何件かの動物病院でご相談されたそうですが、リスクが高すぎるので手術は出来ないと断られたそうで、

「何とか摘出できないものか」と当院までご相談に来られたのでした。

 

この子はほんとに大切にして貰っているんだろうなあ…、と思いますし、

こんな遠くまで連れてきて頂いたことを考えると

無事に終わらせてお家に帰って貰わないと…、といつも責任を感じます。

 

今回は飼主さんとよくご相談の結果、摘出することになりました。

 

↑ガス麻酔を吸って寝て貰います

 

↑ZZZ…。胸辺りに大きなできものが出来ています。

今回も半導体レーザーメスを使ってほぼ1滴も出血させずに摘出が可能でした。

 

↑摘出後。問題なく摘出でき、お家に帰った後も元気に復活してくれたそうです。

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

| tarumioasis2 | ハムスター | 19:38 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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