神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
マムシの咬傷事故

最近、当院では淡路島から来院されている患者さんが多くなっています。

そんな中「マムシ」に咬まれたという淡路島に在住のワンちゃんが来院されました。

咬まれてから比較的すぐに連れてきて頂いたのですが、

来院された時には咬まれた顔がかなり腫れてしまっていました。

 

本州では毒ヘビといいますと、「マムシ、ヤマカガシ」の2種類が重要です。

それ以外のヘビ(アオダイショウ、アカマタなど)などによる咬傷事故も起こることがありますが、

毒ヘビと異なり患部が腫れたり、全身症状の低下などは伴いません。

毒ヘビに咬まれると、

低血圧、出血、腫脹などが引き起こされ、ヘビ毒の影響は数日間続くとされています。

 

診断するには、症状やヘビ咬傷を疑わせる特徴的な咬み跡から疑っていきます。

 

毒ヘビに咬まれると、ショック状態から虚脱状態になるケースもあり、

急性腎不全やDICと呼ばれる危険な状態に陥る可能性があることから、輸液などを行い早期の治療開始が必要です。

 

この子は数日間の入院治療の後、顔の腫れも引いて無事に回復して帰っていってくれたのでほんとうに良かったです。

草むらやアウトドアに行くワンちゃんは要注意です。もちろん飼主さんもお気を付けください!

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| tarumioasis2 | 犬の病気 | 12:35 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ハムスターの腫瘍(左耳後ろにできたできもの)

先日、岡山から電車に乗ってはるばるハムスターちゃんが来院されました。

お話をお伺いすると、左耳の後ろ側に腫瘤ができているとのこと。

やはり中高齢になるとハムスターには腫瘍が多く発生します。

 

飼主さんとよくご相談させて頂きご相談の結果、

腫瘤を摘出することになりました。

 

↑ガス麻酔で寝てもらいます

 

 

↑ウトウト…

 

↑腫瘤ができています。

 

↑腫瘤を摘出しました。今回も半導体レーザー装置を用いたので1滴も出血せずに摘出できました。

 

この後、無事に目を覚まして岡山のお家に帰っていってくれました。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

垂水オアシス動物病院

 

| tarumioasis2 | ハムスター | 12:36 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
肥満細胞腫

中高齢になると身体の表面に出来物がよくできるようになります。

たいていはイボみたいなものだったり、良性腫瘍だったり問題ないものが多いのですが、

その中に悪性腫瘍が混じってくることがあります。

 

今回診察、手術させて頂いたトイプードルちゃんは、

右後肢の太ももの部分に1cmくらいのしこりがあるのに気づかれ、

他の用事で診察中に念のため細胞を採取して調べてみると…「肥満細胞腫」と診断されました。

 

↑黄色〇内にあるのが腫瘍病変

 

犬の「肥満細胞腫」は見た目がさまざまで、転移率、治療に対する反応などにかなりばらつきがあります。
良性に近いグレードから悪性度の高いグレードまで幅があるのですが、
実際の症例ではほとんど中程度のグレードが多く予後の判定が難しくなっています。

普段の診察で、体に小さい出来ものができた場合などに念のため細胞診をすると肥満細胞腫と診断されることが意外と多く、しこりを見た目だけで判断することはできません

この腫瘍の場合は、
外科的に摘出することが一番確実な方法であり、側方2~3cmのマージン・深部方向の筋膜マージンをとって大きく切除することが必要です。
その他に、腫瘍を取りきれなかった場合には放射線治療を術後に行ったり、
化学療法(プレドニゾロン、ビンブラスチン、CCNU、グリベック...)などを行うこともあります。

体幹の皮膚にしこりが出来ている場合は皮膚が伸びるので大きく摘出することができますが、
足などに肥満細胞腫ができると2cmものマージンがとれず、根治をめざして断脚が必要になるケースもあります。しかし、顔周りなど取り除くことが難しい場合は治療に難儀するケースも珍しくありません。

しこりを見つけた場合は早めに「細胞診」を受けさせてあげて下さい。

 

↑摘出しました。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 腫瘍 | 12:48 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
台風21号による影響について

本日9月4日(火)に25年ぶりに「非常に強い」勢力で台風21号が近畿地方に上陸する予報になっています。

その影響で、朝から公共交通機関の運休が決まっており、スタッフが出勤することが出来ていません。

 

午前の診察AM11:30まで

 

午後の診察PM7:00〜8:00までと診察時間を短縮させて頂きます。

 

皆さまも不要不急の外出はできるだけ控え、外出される際は安全にくれぐれもお気を付けください。

 

垂水オアシス動物病院

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | お知らせ | 08:11 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ハムスターの腫瘍(体幹部のできもの)

お腹にできもの(腫瘍)ができたハムスターちゃんが大阪から来院されました。

お話をお聞きすると徐々に大きくなってきているとのこと。

 

飼主さまとご相談の結果、一旦経過観察していくことになったのですが、

やはり大きくなってくるため摘出することになったのでした。

 

↑今から麻酔をかけていきます

 

↑お腹に腫瘍ができています

 

↑腫瘍を摘出しました。

今回も半導体レーザーを使用したため1滴も出血が無く摘出が可能でした。

 

↑無事に終わり、麻酔からもさめて、お家に帰っていってくれました。

 

ハムスターの腫瘍は大きくなりすぎると摘出不能になるケースもあるため、

どうにかしたいとお考えの場合は早めに対処していくのが良いです。

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

| tarumioasis2 | ハムスター | 19:27 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
異物誤食事故(脱酸素剤)

先日、何回か吐いていてよだれが出ているというワンちゃんが来院されました。

 

いつもと様子が違ってしんどそうなため詳しく調べてみると…、

レントゲン画像に胃の中に何か砂のようなものが写っています。

 

よく散歩中に砂を食べてしまったりするワンちゃんもいますので、

レントゲン画像をみると胃の中に砂が見つかることは珍しくはありません。

しかし、飼主さんにお聞きしても、台風が来ていて外出していないため最近に砂を食べることは無いとのこと。

 

2〜3日様子をみても改善しないため、

何らかの異物誤食を疑い内視鏡検査を実施しました。

 

すると…、

 

胃の中に何やら砂状のものと、白いものが見つかりました。

 

↑胃内の異物。胃が荒れて赤くなっています

 

↑内視鏡で摘出しました

 

↑脱酸素剤を誤食していました

 

早速、この脱酸素剤を製造しているメーカーさんに電話してみると、

安全性が高い成分(鉄、ビタミンCなど)で問題にはならないはずとのことで一安心です。

 

しかし、中身は大丈夫でも外袋は腸に詰まる可能性があるため動物には非常に危険です。

異物誤食事故にご注意ください。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 誤食事故 | 19:52 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ハムスターの腫瘍(体幹部のできもの)

先日、腫瘍ができたハムスターちゃんの摘出手術がありました。

ハムスターちゃんには本当によく腫瘍ができます。

飼主さんも様子をしばらく見られていたそうなのですが、

いよいよ大きくなってきたこともありご相談の結果、摘出することになったのでした。

 

↑ガス麻酔で寝てもらいました。ZZZ…

 

↑術後:腫瘍を摘出しました。今回も半導体レーザーメスを使うことで1滴も出血せず摘出することができました。

 

麻酔からも問題なく覚めて無事元気に帰っていってくれました。

よかったよかった。

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | ハムスター | 19:22 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの避妊手術

台風20号の暴風は凄かったですね…。被害は無かったでしょうか?

こんな風の強い台風は記憶にある限りではじめてです。電車も止まってしまっているみたいですね。

皆さまもうしばらくは外出時にはお気を付けください。

 

さて、

ここのところ、血尿が出るうさぎさんの来院が続いており、
「そういえば時々血尿しているかも?」とご相談に来られる方が多いです。

 

こういった場合、子宮の疾患に罹患している可能性が考えられます。


少しややこしいですが、
子宮の疾患には良性の病変や悪性の病変が見られることもあります。
良性のものには子宮内膜過形成、子宮水腫、子宮蓄膿症、子宮内膜静脈瘤…などがあり、
悪性のものは子宮腺癌、子宮肉腫、平滑筋肉腫、卵巣腺癌…などがあります。
とくに子宮腺癌はうさぎにはとてもよく見れる腫瘍で避妊手術を受けていない女の子のうさぎでは3-4歳を過ぎると発生率が60%を超えるともいわれています。
進行していない初期段階であれば外科的な手術で良好な予後が期待できますが、発生から1年、2年と時間が経つと転移が肺などに起こってきます。

未避妊の女の子ウサギで血尿がでるようなら特に気を付けてあげて下さい。

 

当院では女の子うさぎさんの避妊手術をよく行っています。

ご希望の方はお気軽にご相談ください。

 

↑※閲覧注意:摘出した子宮・卵巣

 

↑※閲覧注意:摘出した子宮・卵巣

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 19:20 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
はりねずみの皮膚病(ダニ)

ここ最近、身体を痒がるはりねずみちゃんが多く来院されています。

 

お店からお家にやってきたときは大丈夫だったけれど…、

しばらくすると痒みがでてきて、というケースが多いです。

 

↑顔周りにフケや痂皮が見られました

 

こういった場合、よく「ダニ」が寄生しています。

 

顕微鏡でフケを拡大して観察してみると…、

↑ダニが見つかりました!

 

やはりダニがいました。

これはキュウセンヒゼンダニ、ヒゼンダニとよばれるダニで、これに感染すると痒みやフケが出てきます。

 

ペットショップさんからやってきて、しばらくして痒みがある場合はダニが寄生しているかもしれませんので、

動物病院へご相談ください。

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | ハリネズミ | 19:04 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
TPLO(前十字靭帯断裂の手術)

先週、前十字靭帯断裂を発症した小型犬のパピヨンちゃんが来院され治療を行う機会があったのでこの件について。

 

この子は「左後肢を痛がって挙げている」という主訴で来院されました。

跛行が酷く、ほとんど足を負重できない状態だったため詳しく精査を行ったところ

X線検査、触診などから左後肢の「前十字靭帯完全断裂+半月板損傷」と診断しました。

 

一般的に後ろ足を急に挙げる場合、

前十字靭帯が断裂しているケースがとても多いです。(※他の原因の場合ももちろんあります)

 

犬の前十字靭帯は後肢の大腿骨と脛骨とをつなぐ膝関節にある靭帯で、

これが切れると膝関節が不安定でグラグラになってしまい、肢を挙げたり、普通に歩けなくなってしまいます。

 

切れる原因は、ヒトではスポーツ(スキーやラグビーなど)や事故での急性外傷が原因ですが、

犬では詳しい原因は分かっておらず普段の生活の中で突然靭帯が切れてしまうことが多いです(体質や遺伝的要因?)。

 

前十字靭帯断裂には、部分断裂(靭帯のうち一部分が切れているもの)完全断裂(靭帯が完全に切れてしまったもの)があり、

小型犬では完全断裂の割合が多く、中型犬・大型犬では完全断裂と部分断裂の割合が同じぐらいです。

部分断裂を放置すると、完全断裂に進行してしまい、半月板を損傷したり、重度の骨関節炎が引き起こされてしまうため、

部分断裂のうちに診断・治療することが重要だと言われています。

 

他にも関節外安定化術が日本国内では一般的に行なわれておりますが、関節外安定化術では膝関節の安定性を得るために非吸収性の糸を用いて行なわれる為、糸の「断裂」や「ゆるみ」により手術後に臨床症状が再発する症例が存在します。

特に大型犬では手術が上手くいかないケースが多くなります。

 

1993年にアメリカのDr.Slocumらが考案した、犬の前十字靭帯断裂症に対する新しい手術法がTPLOです。以後米国を中心として20年以上の歴史があり、当初は大型犬へ応用されていましたが、現在では小型犬や猫にも広く行われています。
複雑な手術で、特別な器具とトレーニングが必要となりますが、国内で一般的に実施されている関節外安定化術よりも多くの点で優れており、現在、TPLOは最も術後成績の良い治療法とされています(90%以上に症状の改善が認められる)
TPLOには術後早期の回復が得られること、術後の機能回復がより良好であること、部分断裂の症例に適応可能であること、手術後の骨関節炎の進行がより軽度であること、手術後の半月板損傷の発生率が低いなどのメリットがあります。

 

当院では小型犬から大型犬にまで対応できるように必要な専用器具一式を導入しており、

渡米し米国整形外科専門医の指導によるTPLO手術トレーニングを受けたうえで手術を実施しております。

 

骨が癒合するまでに2〜3か月掛かりますので、それまで安静が必要です。

パピヨンちゃんが早く良くなりますように…。

 

↑術前(TPA29度)

 

↑術後

 

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 18:50 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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