神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
膝蓋骨脱臼(パテラ脱臼Grade供

先日、膝蓋骨内方脱臼グレード兇離錺鵑舛磴鵝淵肇ぅ廖璽疋襦砲寮杏手術がありました。

 

いつも通り、

内側支帯の解放、外側関節包の縫縮、脛骨粗面移植、滑車溝の造溝術を行うと膝蓋骨が無事整復できました。

 

↑手術前(両肢の膝蓋骨が内側に脱臼しています)

 

↑膝蓋骨が正常な位置へ戻りました

 

あとは数日圧迫包帯を巻いて、2週間後に抜糸してとりあえずの治療は終了です。

骨を一部切っており、それが2〜3ヶ月程度して癒合しますのでもう少し安静が必要です。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 17:47 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
TPLO(前十字靭帯断裂)

先日、左後肢の膝(ひざ)にある前十字靭帯が切れてしまったコーギーちゃんが来院されました。

 

前十字靭帯の断裂は小型犬〜大型犬の跛行(歩様の異常)の一般的な原因の一つです。
関節外安定化術(糸を使った方法)が国内では一般的に行なわれておりますが、関節外安定化術では膝関節の安定性を得るために非吸収性の糸を用いて行なわれる為、糸の「断裂」や「ゆるみ」により手術後に臨床症状が再発する症例が存在します。

 

1993年にアメリカのDr.Slocumらが考案した、犬の前十字靭帯断裂症に対する新しい手術法がTPLOです。

以後米国を中心として20年以上の歴史があり当初は大型犬へ応用されていましたが、現在では小型犬や猫にも広く行われています
複雑な手術で、特別な器具とトレーニングが必要となりますが、国内で一般的に実施されている関節外安定化術よりも多くの点で優れており、現在、最も成績の良い治療法とされています。(90%以上に症状の改善が認められる)
TPLOには術後早期の回復が得られること、術後の機能回復がより良好であること、手術後の骨関節炎の進行がより軽度であること、手術後の半月板損傷の発生率が低いなどのメリットがあります。
当院では小型犬〜大型犬の前十字靭帯の損傷に対して、従来の関節外安定化術とTPLOを症例の状況に合わせ選択し施術を行なっています。

この手術方法(TPLO)は兵庫県下で行っている動物病院が極めて少ないため、

遠方の患者さん

 

実は今回来院されたコーギーちゃんは、以前右膝関節の前十字靭帯が断裂したため右側のTPLOを当院にて実施済みでした。

片側の前十字靭帯が切れた場合、反対肢の靭帯も切れやすいと言われており、これで両側の肢にTPLOを施術したことになります。

術後翌日には患肢を少し着けて歩くようになり、術後5日目には肢をだいぶ負重して歩くようになったため、

問題なく退院していってくれました。

 

↑以前にTPLOを行った右肢(骨切りした部分の骨は既に癒合しています)

現在は問題なく歩行可能になっています。

 

↑今回TPLOを行った左肢

 

ある日、突然後ろ足を痛がるワンちゃんの場合は前十字靭帯が断裂した可能性があるため、

跛行が続くようであれば一度受診をお勧めします。

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 17:54 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
橈尺骨骨折(前足の骨折)

先日、須磨区にある動物病院の先生からご紹介して頂いて、

前足を骨折したトイプードルちゃんが来院されました。

ソファから落ちた?ため骨折したそうです。

 

レントゲン画像を見てみると、

前足の橈尺骨の遠位端部分がポッキリと折れています。

やはり、若齢の体重が超小型犬種(チワワ、トイプードル)は前足を骨折するケースがとても多いです。

 

そして特にこういった骨の末端で骨折しているケースでは、

骨折を整復して固定するのが技術的に難しいです。

 

今回も特殊なチタン製のプレート(ロッキングプレート)を用いて手術を行いましたが、

関節面に入らずにスクリュー2本を設置することができ特に問題なく整復固定できました。

 

↑橈尺骨が骨折しています

 

↑プレートを用いて整復固定しました

 

手術翌日には普通に歩き始めてくれていますが、

骨癒合まで2〜3ヶ月掛かりますので、もう少し安静が必要です。

がんばってくれました。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 12:14 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
橈尺骨骨折(前足の骨折)

先日、明石の動物病院の先生からご紹介で前足を骨折したトイプードルちゃんが来院されました。

 

今回も超小型犬の代表的な骨折部位である橈尺骨骨折でした。

体重が2kg前半しかなく、

硬いプレートを使うと癒合不全を起こしたりするケースもあるため注意が必要です。

今回も特殊なチタン製ロッキングプレートを用いました。

 

あとは安静にして貰えれば2〜3か月程度で骨は癒合しますので、

もう少しの辛抱です。

↑橈尺骨が骨幹部で折れています

 

↑プレートで固定しました

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 12:43 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
脛骨の骨折(後肢の骨折)

明石にある動物病院の先生からご紹介で、

後ろ足(脛骨)を骨折したネコちゃんが来院されました。

 

こちらのネコちゃん、

なんと20歳近い猫ちゃんなのですが運が悪いことに骨折してしまったそうです。

なんででしょうね。

 

高齢ですし治りが悪そうではあるのですが、

粉砕骨折のため今回は創外固定という方法で骨折を整復しました。

 

骨が砕けているため近位と遠位の骨の大きさが小さくて苦労しましたが、

何とか整復固定することができて良かったです。

↑脛骨が粉砕して折れています(よく見ると骨に亀裂が長く入っています)

 

↑創外固定で固定しました

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
大腿骨骨折

前回の大腿骨骨折のワンちゃんが来院された翌日に、またまた大腿骨骨折のワンちゃんが来院されました。

同じような症状の子が来院されるのは動物病院あるあるです。

 

今回の子は高齢の小〜中型犬のワンちゃんだったのですが、

ある日突然後ろ足を挙げるようになってしまったとのこと。

 

レントゲン検査をしてみると大腿骨が折れています。

こんな風に勝手に骨が折れることは通常は有り得ず、病的骨折(腫瘍などが原因?)の可能性もあると思われました。

 

飼主さんとご相談の結果、

いきなり断脚を行うのではなく、

まずは病理検査に必要な組織を採取してから、骨折部にはプレート固定を実施しました。

↑大腿骨が骨折しています

 

↑プレートで整復固定しました

 

この後、病理検査の結果が問題なければ(腫瘍が検出されなければ)良いのですが…。

頑張ってくれました!

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 19:07 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
大腿骨骨折

先日、滋賀県にある動物病院の先生からのご紹介で大腿骨骨折(太ももの骨の骨折)のワンちゃんが来院されました。

 

お近くの動物病院で大腿骨骨折の整復手術を受けられたものの、

しばらくしてから骨折部の整復と固定が緩んでしまったということで、当院まで連れてきて頂き再度整復手術を行うことになりました。やはりピンニングのみで骨折を固定するというのは難しいみたいです。

 

↑来院時の様子。

ピンで固定されていましたが、術後に緩んでしまっていました。

 

↑ロッキングプレートを用いて強固に整復固定を再度行いました。

 

術後は問題なく肢を使ってくれているそうで良かったです。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 18:29 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
上腕骨遠位の骨折(Y字骨折)

先日、前足をドアに挟んでしまってから肢を着かないというワンちゃんが来院されました。

 

この子の場合は体重が2kg程度のトイ犬種であり、

橈尺骨と呼ばれる前足の肘から下の部分がポキッと折れるのがとても多いです。

今回はそれとは違って「肘関節」周囲の骨が幾つかの骨片に割れて折れてしまっていました。

これは上腕骨遠位のY字骨折と呼ばれるタイプの骨折で、骨折の手術の中でも難易度が最も高いと言われています。

 

私も、右手の親指を3ヶ月程前にドアに挟んでしまった時ものすごく痛かったのを覚えていますが、

ドアに挟んで骨折するなんてかわいそうでお気の毒です…。

 

しかし、関節面での骨折は内固定を行いきちんと整復しないと歩けるようにならないため、

飼主さんとご相談の結果、整復手術を行うことになりました。

 

↑【術前】上腕骨遠位の部位がY字に骨折しています(レントゲン正面像)

 

↑【術前】上腕骨遠位の部位がY字に骨折しています(レントゲン側面像)

 

↑【術後】ラグスクリュー、ピンニング、ロッキングプレート、テンションバンドワイヤー法など

  を用いて整復を行いました(レントゲン側面像)

 

↑【術後】プレート等で固定しました。

 

術後は徐々に肢を着くようになり退院していってくれましたが、

骨癒合までに2〜3ヶ月程度かかるため安静が必要です。

 

飛び降りたり、ドアに挟まったりしないようお気を付けください。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 18:22 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
股関節脱臼(骨頭切除術)

先日、明石の動物病院の先生からご紹介頂いたトイプードルの患者さんが来院されました。

一応、肢を着いて歩くのですが左後ろ足の股関節が脱臼しています。

一般的に落下事故や交通事故などで脱臼することが多いと思いますが、今回の子は室内で勝手に脱臼?したみたいです。

 

全身麻酔下で股関節脱臼を整復した後に包帯で肢をしばらく固定しておけば治ることもありますが、

再脱臼してしまうことも多く、今回の子も外固定では治らなかったため整復手術を行うことになりました。

↑左の股関節が脱臼しています(黄色〇部分)

 

治療方法には、

骨頭切除術、トグルピン法、人工関節などがありますが、

今回は骨頭切除術を行うことになりました。

 

↑左足大腿骨の骨頭部分を切除しています。

これによって偽関節が形成されるため、痛み無く歩行できるようになるはずです。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 19:36 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
膝蓋骨脱臼(グレード掘

先日も膝蓋骨脱臼の整復手術がありました。

小型犬が多くなっているせいか膝蓋骨脱臼のワンちゃんが増えています。

 

膝蓋骨脱臼があったとしても、症状が全く無ければ経過観察していくことが多いですが、

跛行などの症状が見られるようなら治してあげた方がよいかもしれません。

後ろ足を時々ケンケンしたりしていないか散歩中などに見てあげて下さい。

 

↑手術前(膝蓋骨が内側へ脱臼しています)

 

↑手術後(膝蓋骨が滑車溝に整復されました)

 

↑手術前(滑車溝が浅いです)

 

↑手術後(滑車溝が深くなりました)

 

今回もいつも通り、

滑車溝の造溝術、外側関節包の縫縮、脛骨粗面移植術、内側支帯の解放などを行ったところ問題なく整復できました。

術後は1週間程度で歩けるようになってきますが、骨が癒合するのに2〜3ヶ月かかるためまだ安静が必要です。

ワンちゃんが早く良くなりますように〜!

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 19:39 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
膝蓋骨脱臼

先日、膝蓋骨脱臼の整復手術がありました。

膝蓋骨脱臼(パテラの脱臼)は膝蓋骨が大腿骨遠位にある滑車溝から内方もしくは外方に脱臼する疾患です。
後ろ肢を痛がって時々挙げている、スキップをしている、そのような場合は膝の関節にある膝蓋骨が脱臼している可能性があります。

症状の程度が軽かったり、全く症状が気にならなければ、足場を滑らないようにして様子を見ていってあげれば良いと思いますが、後ろ足を時々挙げたり、スキップ様歩行をしたりするような症状がある場合は脱臼を治してあげた方が良いかもしれません。

手術が体重が2kgと小柄なトイプードルのワンちゃんでしたが特に問題なく終了しました。

 

 

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 19:57 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
橈尺骨骨折(前足の骨折)

先日、前足(橈尺骨)を骨折したワンちゃんが来院されました。

橈尺骨骨折はトイ犬種と呼ばれる犬に多く発生するタイプの骨折で、術後に癒合不全が起こり易いことでも知られています。

 

当院ではこの手の手術を得意としておりよく手術していますが、

チタン製の特殊なプレートを使用することと、運が良いためなのか、

今現在まで癒合不全が生じたことは無く全症例で治癒しています。

 

しかし、治すのが難しい骨折には違いないため、折れないようにするのが一番大切です。

小型犬(特にトイ犬種の若いワンちゃん)は落下事故にご注意ください!

↑手術前 

 

↑手術後(2〜3ヶ月程度で治癒していきます)

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 12:18 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
脛骨の骨折(後肢の骨折)

先日、

大阪の動物病院の先生からご紹介いただいて来院された柴犬のワンちゃんの後ろ足の整復手術がありました。

 

このブログでは骨折の話題をよく載せていますが、

実のところ近年、骨折するワンちゃんは少なくなっています。

 

犬猫を放し飼いをしなくなったこともあり交通事故は減っていますし、

都会では骨折は小型犬のものと決まっています。(←独断と偏見)

ということで柴犬という中型犬の骨折は都会では近年珍しいものです。

 

ちなみに、

今回のワンちゃんが骨が折れた原因は後ろ足が側溝に嵌まってしまったことが原因だそう。

ちょっとぶつけただけでも痛いのに骨が折れるとは…かなり痛そうです…。

 

治す方法を色々検討した結果、

想像した以上に骨片がバラバラになって粉砕骨折していたため、

今回は骨折部を直接触らなくて済むメリットがある創外固定と呼ばれる方法で整復固定を行いました。

 

この手術手技は使い易い部位と使い難い部位もあるのですが、

感染がある骨折や粉砕骨折などではとても有用な方法です。

 

術後は徐々に患肢を着き始めてくれているので良かったです。

 

皆さまも溝に嵌まらないようにお気を付けください。

 

↑脛骨、腓骨が骨折しています(側面像)

 

↑脛骨、腓骨が骨折しています(正面像)

 

↑創外固定法にて整復固定しました(側面像)

 

↑創外固定法にて整復固定しました(正面像)

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 12:47 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
TPLO(前十字靭帯断裂)

先日、フレンチブルドッグのワンちゃんのTPLO(前十字靭帯断裂の手術)がありました。

後肢の膝の靭帯(前十字靭帯)が切れると、患肢を痛がって負重し難くなってしまいますのでそれを改善させる為の手術です。

 

TPLOは複雑な手術で、特別な器具とトレーニングが必要となりますが、国内で一般的に実施されている関節外安定化術よりも多くの点で優れており、現在、TPLOは最も術後成績の良い治療法とされています。(90%以上に症状の改善が認められる)

飼主さまとご相談の結果、術後の機能回復が一番良いと報告されているTPLOを行うことになりました。

 

特に問題なく手術も終わり退院していってくれて、肢もだいぶ負重するようになってきてくれたので良かったです。

骨が癒合するまでに2〜3か月は掛かりますのでもう少し安静が必要になります。

 

↑手術前

 

↑手術後(計画通りに骨切りしプレートで固定されています)側面像

 

↑手術後(正面像)

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 18:56 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
大腿骨頭壊死症

 さて、今日は他院の動物病院の先生からのご紹介で
大腿骨頭壊死症」と診断されたワンちゃんが来院され、当院で手術を行いました。

 

大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)とは股関節の「骨頭」という関節部分に血液が流れにくくなり、その部位が壊死してきてしまう病気です。
原因は判明しておらず、1歳未満くらいの小型犬のワンちゃん(トイプードル、ヨーキー、ウエスティなど)に発生します。

 

ヒトでも特発性大腿骨頭壊死症という似たような病気があり、

タレントの坂口憲二さんもこの病気になったと発表されておられたのが記憶に新しいところです。

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/femur_head_necrosis.html


症状は、後ろ足に痛みがでてくるので足を使いたがらないなどの症状(跛行)が見られます
症状が軽い場合は鎮痛剤の投薬や運動制限などで改善するケースもありますが、多くの場合は成長期に痛みが持続するため、ちょっと触るとキャンとないてしまうような怖がりな子になってしまいます。また、足を使わない期間が長くなると筋肉量が減少してしまい改善しなくなります。

犬の場合は、治療は壊死している骨頭部分を摘出してあげると痛みが消えて症状が改善します。

その他に、人工関節を用いる方法もあります。


今回の子の場合も骨頭部分が破壊され症状が重度でしたが、術後のリハビリで改善していくことが期待できます。

 


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 11:15 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
肘関節脱臼

先日、他院の動物病院の先生から当院をご紹介して頂きまして、

肘関節が脱臼してしまった猫ちゃんが来院されました。

 

以前このブログでもご紹介させて頂いたこともあるのですが、時々猫ちゃんには肘関節の脱臼が起こります。

前の子は3階から落ちたのが原因でしたが、今回来院された猫ちゃんは1.5mくらいの高さから床に落ちてしまい肘関節が脱臼してしまったとのこと。

猫ちゃんでは落下すると犬みたいに前足が折れるのではなくて、肘関節が脱臼してしまうのかもしれません。

 

当院でもレントゲン検査をさせて頂いたところ…

↑肘関節が外れています(側面像)

 

↑肘関節が脱臼しています

 

足の小指をぶつけただけでもとても痛いのに、こんな状態になるとは想像しただけで痛そうです…!

 

経過から非観血的(手術せずに麻酔下で脱臼を整復してギプスで固定するような方法)に脱臼を整復することは不可能と判断し、

スクリューとワイヤーを使って手術を行い整復することになりました。

 

↑脱臼を整復した後、橈骨と上腕骨にスクリューとワッシャーを設置してワイヤーで連結しました。(側面像)

 

↑術後正面像:スクリュー、ワッシャー、ワイヤーを用いて整復しました

 

後は再度落下したりしなければ問題なく回復してくれるはずです。

 

術後翌日には患肢にも負重してくれて、

無事退院していってくれて良かったです。

 

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻 

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 12:19 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
膝蓋骨脱臼グレード3

先日、膝蓋骨内方脱臼グレード靴離錺鵑舛磴鵑寮杏手術がありました。

 

いつも通り、

内側支帯の解放、外側関節包の縫縮、脛骨粗面移植、滑車溝の造溝術を行うと膝蓋骨が無事整復できたのですが、

こんどは逆側の外側へ亜脱臼する傾向があったため、内側の関節包を縫縮したりして微調整を行ってやっと納まりました。

 

膝蓋骨脱臼はみんな一見同じような症例に見えるますが、

脱臼を治すためにはそれぞれに個性があり微妙に違うのが難しくて腕の見せ所な感じで毎回やっていて飽きないです。

↑手術前:膝蓋骨が脱臼しています

 

↑整復後:膝蓋骨が整復されています

 

術後数日経つと患肢を着いて歩いてくれました。

頑張ってくれました!

早く走り回れるようになるといいですね。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 10:12 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
レッグペルテス病(大腿骨頭壊死症)

今日は午前中院長不在にしておりまして大変ご迷惑をお掛けしました。

もう3月末、卒業のシーズンですね。

 

当院にお越し頂いている患者さんでも転勤でお引越しされる方もおられます。

お顔を拝見出来なくなるのはとても残念なのですが、遠方からにはなりますが新天地でのご活躍を祈念しております。

 

 さて先日、他院の動物病院の先生からのご紹介で
大腿骨頭壊死症」と診断されたトイプードルのワンちゃんが来院されました。

大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)とは股関節の「骨頭」という関節部分に血液が流れにくくなり、その部位が壊死してきてしまう病気です。
原因は判明しておらず、1歳未満くらいの小型犬のワンちゃん(トイプードル、ヨーキー、ウエスティなど)に発生します。

症状は、後ろ足に痛みがでてくるので足を使いたがらないなどの症状(跛行)が見られます
症状が軽い場合は鎮痛剤の投薬や運動制限などで改善するケースもありますが、多くの場合は成長期に痛みが持続するため、ちょっと触るとキャンとないてしまうような怖がりな子になってしまいます。また、足を使わない期間が長くなると筋肉量が減少してしまい改善しなくなります。

治療は壊死している骨頭部分を摘出してあげると痛みが消えて症状が改善します。

その他にも人工関節を使って股関節を置換する方法もありますので飼主さんとご相談の上どうするか決定しています。

 

↑手術前:向かって左側の後肢(本人の右後肢)の筋肉量が少なくなっています

 

↑骨頭部分を切除しました

今回の子の場合も骨頭部分が破壊され肢をあまり負重せず症状が重度でしたが、

術後のリハビリで改善していくことが期待できます。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 20:15 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
膝蓋骨脱臼

本日は膝蓋骨脱臼の整復手術がありました。

 

当院では膝蓋骨脱臼の治療をよく実施していることもあって、

治療を希望されて来院される患者さんが多く軽症(グレード1)〜重症(グレード4)まで診察や手術を行う機会があります。

 

膝蓋骨脱臼とは、

膝の関節にある膝蓋骨という骨が脱臼してしまう病気です。

参考:簡単な解説⇒ http://www.axa-direct.co.jp/pet-ms/detail/5007/

 

診察時に膝を触診してみると、

実は結構な割合で小型犬の膝蓋骨は脱臼しています。

そして、飼主さんはその事実に全く気づかれていないケースが多いです(症状に気づかない or 症状が無い?)。

 

重症度分類では、

グレード1:膝蓋骨は手で押すと脱臼するが、手を離せば正常位に戻る

グレード2:膝蓋骨は膝を屈曲するか手で押せば脱臼し、膝を伸展するか手で押せば整復する

グレード3:膝蓋骨は常時脱臼したままで、徒手整復可能であるが、手を離せば再び脱臼する

グレード4:膝蓋骨は常時脱臼し、徒手整復されない

というように程度により重症度が分類されます。

 

このうち、一般的にはグレード2以上が治療適応です。

 

この疾患は、

物理的に膝蓋骨が外れて脱臼する病気なので根本的に治そうとすると、内科治療ではなく外科的治療が必要になります。

 

うちの子がもし、

膝蓋骨脱臼と診断された場合、

「手術が必要なのか?どうしたらいい?」かが飼主様の悩まれるポイントでしょう。

 

膝蓋骨脱臼の一般的な手術適応は次のように考えられています。
1)痛みがある場合
2)機能障害がある場合
3)関節炎が進行する場合
4)将来的に上記症状が発生する可能性が高い場合

 

痛みや歩き方がおかしいなど跛行の症状がひどい場合は、整復手術を受けさせてあげるべきですし、

症状が気にならない場合でも、関節炎などの症状が進行してしまうかもしれない時は整復手術をおすすめします。

逆に、症状が全く無く進行する可能性も無ければ経過観察しても良いかもしれません。

 

↑手術前:膝蓋骨が脱臼しています。

 

↑手術後:膝蓋骨が整復されました。

 

↑大腿骨の滑車溝が深くなりました。

 

↑大腿骨の滑車溝が深くなりました。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師・院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 18:29 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
膝蓋骨脱臼グレード4(パテラ脱臼Grade 検

先日、

グレード4の膝蓋骨脱臼に罹患したチワワちゃんが来院されました。

こちらのチワワちゃんは左後ろ足をほぼ完全に拳上しています。

触診させていただくと、膝蓋骨が完全に脱臼しており、全く整復できません…!

 

膝蓋骨脱臼(パテラの脱臼)とは膝蓋骨が大腿骨遠位にある滑車溝から内方もしくは外方に脱臼する疾患です。

この疾患があるワンちゃんは後ろ肢を痛がって時々挙げている、スキップをしている、などの症状が見られることがあります。

 

この子の場合、

左後ろ足を曲げるように挙げてしまい、ほとんど肢を使わないとのこと。

 

この疾患は、基本的に成長期に発生するため、

本来は骨が成長期に変形して成長してしまう前に、早期に診断・治療することが重要になります。

 

 

膝蓋骨脱臼のグレード(重症度分類)


グレード1 膝蓋骨は押すと脱臼するが通常は滑車溝に収まっている。

      普段は無症状だが時々症状がでる。

 

グレード2  膝蓋骨は自然に脱臼と整復を繰り返している。

      無症状から重度の跛行まで様々な症状。軽度の骨格変形。

 

グレード3  膝蓋骨は用手で整復できるが通常は脱臼している状態。

      骨格の変形が目立ち歩き方が異常となる。

 

グレード4 膝蓋骨は常に脱臼しており、整復もできない。

      骨格の変形が重度で患肢を全く使用できないケースもある。


 

今回の場合、

ほぼ肢を使うことが出来ない最重症の膝蓋骨脱臼グレード4のため、飼主さまとご相談の結果、整復手術を行うことになりました。

 

グレード4の場合は、グレード3までとは異なり手術自体が難しく、

大腿骨の骨切りまでしないと整復できないケースがあるのですが、

今回は滑車溝造溝、外側関節包の縫縮、脛骨粗面移植、縫工筋・内側広筋・内側関節包の解放、関節外法などの組み合わせで

膝蓋骨を整復することができました。

 

↑術前像:膝蓋骨が脱臼し、大腿骨もレントゲン画像上は変形しているように見えます。

 

↑術後の正面像:膝蓋骨が整復されています

 

 

↑術後の側面像:膝蓋骨が整復されています

 

肢を拳上したりしているのを放置すると、関節や筋肉が萎縮していよいよ肢が使えなくなりますので、

様子を見ずに早めに動物病院へ連れて行ってあげて下さい。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 12:59 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
膝蓋骨脱臼

先日、膝蓋骨脱臼の整復手術がありました。

膝蓋骨脱臼(パテラの脱臼)は膝蓋骨が大腿骨遠位にある滑車溝から内方もしくは外方に脱臼する疾患です。
後ろ肢を痛がって時々挙げている、スキップをしている、そのような場合は膝の関節にある膝蓋骨が脱臼している可能性があります。

 

症状のグレードが低かったり、全く症状が気にならなければ、足場を滑らないようにして様子を見ていってあげれば良いと思いますが、後ろ足を時々挙げたり、スキップ様歩行をしたりするような症状がある場合は脱臼を治してあげた方が良いかもしれません。

 

今回のワンちゃんは時々肢を挙げたりする症状があるため、脱臼を治すことになりました。

 

↑大腿骨の滑車溝を深くします

 

↑※手術前:膝蓋骨が脱臼しています(虫眼鏡マークのところ) 

 

 

↑※手術後:膝蓋骨が正常な位置へ戻りました(虫眼鏡マークのところ)

 

その後、1週間程度で患肢を着くようになりお家へ帰っていってくれたので良かったです。

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 20:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
橈尺骨骨折(前足の骨折)

毎日朝晩冷え込みますね。

風邪を引いた動物病院スタッフは今のところ居ない?のが幸いなのですが、

インフルエンザが大流行していますので皆さま体調にはお気を付け下さい。

 

先日、

自転車のカゴから落下したトイプードルのワンちゃんが来院されました。

更に右前肢が車輪のスポークに巻き込まれてしまい、骨折+前足がプラプラになってしまったそうです。

想像しただけで痛そうですね…。

 

自転車の前カゴにワンちゃんを乗せてサイクリングへ出発〜!などの場面を想像すると、

「とても楽しそうでいいなあ〜、愛犬をカゴに乗せてピクニックへ行ってみたいなあ〜」と思うのですが、

 

しかし、

 

獣医師の視点から見ると、

自転車のカゴ+小型犬=(骨折)事故!」の恐ろしい方程式が

浮かび上がりますので皆さまお気を付けください。

 

 

↑前足があらぬ方向へ曲がって、プラプラになってしまっています。

 

 

↑橈尺骨が折れてしまっていました

 

↑プレートで固定しました

 

骨だけではなく肢の神経や靭帯なども断裂していないか心配していましたが、

術後数日で問題なく患肢を使えるようになりお家へ帰っていってくれたので良かったです。

 

お気を付けください。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 12:29 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
猫の慢性進行性多発性関節炎

皆さまいかがおすごしでしょうか?

最近はだいぶ日が落ちるのが早くなってきましたね。

 

動物病院で毎日何十件と、何年も診察していると、

症状からだいたいこんな病気だなとか見分けられるようになってきます。

しかし…、

動物は人間みたいに言葉をしゃべらず苦痛を訴えないですし、中には診断が難しい病気や、

教科書に載っていないんじゃないかと思われるような病気も少なからずあるので、

獣医師もけっこう大変なのです。

 

さて最近、

「慢性進行性多発性関節炎」の猫ちゃんが来院されたのでこの件について。

 

こちらの猫ちゃん、40℃以上の高熱が1週間以上続いており(猫の平熱は38〜39℃台くらい)ました。

 

数日前からお近くの動物物病院で診察と治療(抗生物質、抗炎症薬の投与)を受けられていたそうなのですが、

体温が一向に下がらず、主治医の先生は原因が全く分からないと仰られていて原因不明とのこと。

 

当院で診察させて頂くと、

確かに体温が高くぐったりしています。

 

来院された当初、ずっと発熱が続いているので何らかの感染症をまず考えたのですが、

 

触診をすると四肢の関節がやや腫れており、感染症ではなく免疫の異常による関節炎が疑われました。

 

リウマチみたいに免疫に異常が生じることで関節炎が起こる病気が犬や猫にもあります。

 

今回のような多発性関節炎(←免疫の異常によっておこる関節炎)は犬では時々見かける病気なのですが、

猫ではかなりレアケースだと思われます。

 

臨床症状としては、

発熱、嗜眠、歩くことを嫌がる、関節の腫脹、疼痛が挙げられます。

 

この子の場合もこれらの症状は全て合致していました。

 

更に診断を確定させるために、基礎疾患が無いか精査を行い、

四肢の関節液を採取してその性状をチェックしたり感染が無いかなどを調べ診断しました。

 

今回の猫ちゃんの場合、

プレドニゾロンやシクロスポリンといった免疫抑制剤に良い反応を示して

熱も下がり調子が良くなったのでホッとしています。

 

やはり触診などの身体検査は重要だと改めて思わされました。

原因不明の発熱、高熱が続いているワンちゃんや猫ちゃんは、

触診などの身体検査をしっかりして免疫介在性関節炎が起きてないか一度は疑った方が良いかもしれません。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 19:07 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
TPLO(前十字靭帯断裂)

先日、前十字靭帯断裂に対してTPLOを実施したワンちゃんが術後の検査に来院されました。

飼主さんからお話をお伺いすると、手術した肢もだいぶ回復して活動的に動き回っているとのことで良かったです。

 

やはり、術後の回復の早さや、術後成績は他の手術法と比較して良好ですので、

活動的なワンちゃんにはTPLOは特にお勧めできると思います。

 

 

↑左後肢の前十字靭帯が切れてしまい跛行しています。

TPLO手術前の様子(手術前のため毛刈りしています)。

 

 

↑TPLO手術の術後2か月目の様子です。

手術をした患肢(左後肢)を使って問題なく歩けるようになっています。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 20:35 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
TPLO(前十字靭帯断裂)

以前記事に書いた後肢の前十字靭帯部分断裂に対してTPLOと呼ばれる手術を行ったワンちゃんが来院されました。

 

あれから術後6週間が経過しており歩様は良好でふつうに歩きまわっているとのこと。

骨切りをした部位の骨癒合まであと1〜2か月くらい掛かると思われるためもう少し安静が必要です。

 

↑術後6週目のX線検査。だいぶ仮骨ができており癒合が進んでいます。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 17:57 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
3階から落下した猫ちゃん(尺骨骨折、肘関節脱臼、モンテジア骨折)

3階から落下で来院した猫ちゃんを明石の動物病院の先生からご紹介して頂き、

診察させていただいたところ前肢の尺骨に骨折、肘関節の脱臼が見られました。

 

尺骨が骨折して橈骨が脱臼するモンテジア骨折です。

 

↑肘関節がほぼ完全に脱臼しており、尺骨も粉砕骨折しています。

 

この骨折は肘の機能が著しく傷害されるため正しく整復することが重要です。手術は尺骨をプレートで固定して、橈骨は脱臼を整復した後、橈骨、上腕骨、尺骨間をスクリューとワイヤーを用いて支持固定しました。

 

 

 

 

 

驚異的にすごい回復力の持ち主の猫ちゃんでしたので、

翌日には痛めていた肢を着いて普通に歩いており、術後3日目には退院していってくれました。

 

術後は安静にする必要がありますが経過が良ければ1か月ぐらいでワイヤーを摘出します。

 

猫ちゃんが飛び降りる高さは2階からは大丈夫でも、3階は危険なのかもしれません。

 

足場の硬さや状態にもよりますのでマンションなどにお住まいの方は十分お気を付け下さい!

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 18:38 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
橈尺骨骨折(前足の骨折)

今週に入ってから明石の動物病院の先生から紹介して頂いて、

トイプードルちゃんの前肢の骨折整復手術が2件連続してありましたのでこの件について。

 

近年、トイ犬種(トイプードル、チワワなど)の橈尺骨骨折(前肢の骨折)の発生件数が増加しています。ソファーから飛び降りたり、ちょっとした高さから落下するだけで骨は簡単に折れてしまいます。ギプスなど外固定のみで治療すると癒合不全に陥ることがあり、多くの症例では整復手術が必要になります。
トイ犬種は体重が1〜4kg程と小さく骨の厚みも2-3mmしかないため骨折の整復には特殊な器具と難易度の高い繊細な手技が必要です。
当院では症例に応じてプレート法(LCP、チタンプレートなどを使用)、髄内ピン法、創外固定法などを選択・応用し治療を行っています。
 

今回も、固定強度が強すぎず、癒合不全が起こりにくいタイプのプレートを使って骨折を整復しました。

 

この部位の骨折は固定が弱くても、強すぎても癒合不全が起きる可能性があり、

当院では幸いなことに深刻な問題が生じたことは今までにありませんが、

整復に使用する器具の選択や手術手技も繊細で一度トラブルが発生すると骨折の中でも大変な箇所です。

 

この5ヶ月齢のトイプードルの2頭は前肢の骨の幅はわずか5mm以下、厚みは3mm程度しかないため、

「そりゃ折れるよね」という骨の繊細さでした。

 

髄内ピン法や創外固定法と違い、プレート法は安定性が高いため固定した翌日には前肢を使って走ったりもできてしまうのですが、

 

骨が癒合するまで2か月程度は安静が必要です。

 

特に子犬ちゃんは落下事故に気を付けてください。

 

症例1

↑術前

 

↑術後

 

 

 

症例

↑術前

 

↑術後

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 20:20 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
TPLO(前十字靭帯断裂の手術)

先日、知り合いの先生からご紹介して頂いて来院されたジャックラッセルのワンちゃんのTPLO(前十字靭帯断裂の手術)がありました。

後肢の膝の靭帯(前十字靭帯)が切れると、患肢を痛がって負重し難くなってしまいますのでそれを改善させる為の手術です。

 

TPLOは複雑な手術で、特別な器具とトレーニングが必要となりますが、国内で一般的に実施されている関節外安定化術よりも多くの点で優れており、現在、TPLOは最も術後成績の良い治療法とされています。(90%以上に症状の改善が認められる)

 

飼主さまとご相談の結果、術後の機能回復が一番良いと報告されているTPLOを行うことになりました。

 

特に問題なく手術も終わり退院していってくれましたので良かったです。

骨が癒合するまでに2〜3か月は掛かりますのでもう少し安静が必要になります。

ジャックラッセルちゃんが早く良くなりますように…。

 

↑術後の歩様。だいぶ負重するようになってきました。

 

 

 

 

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 10:53 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
TPLO(前十字靭帯断裂)

後肢を痛がって着かなくなっているシベリアンハスキーのワンちゃん(大型犬)が来院されました。

そして、今週もTPLOの手術を行う機会があったためこの件について。

 

「後ろ肢を急に痛がる、思い当たる原因も無い。」というと思い浮かぶのが前十字靭帯断裂です。

 

このハスキーちゃんも同じような症状でしたので、触診やX線検査などを行い詳しく診察させて頂くと…、

やはり前十字靭帯の完全断裂が疑われました。

 

〇前十字靭帯断裂、TPLOについて


一般的に後ろ足を急に挙げる場合、

前十字靭帯が断裂しているケースがとても多いです。(※他の原因の場合ももちろんあります)

 

犬の前十字靭帯は後肢の大腿骨と脛骨とをつなぐ膝関節にある靭帯で、

これが切れると膝関節が不安定でグラグラになってしまい、肢を挙げたり、普通に歩けなくなってしまいます。

 

切れる原因は、ヒトではスポーツ(スキーやラグビーなど)や事故での急性外傷が原因ですが、

犬では詳しい原因は分かっておらず普段の生活の中で突然靭帯が切れてしまうことが多いです(体質や遺伝的要因?)。

 

前十字靭帯断裂には、部分断裂(靭帯のうち一部分が切れているもの)完全断裂(靭帯が完全に切れてしまったもの)があり、

小型犬では完全断裂の割合が多く、中型犬・大型犬では完全断裂と部分断裂の割合が同じぐらいです。

部分断裂を放置すると、完全断裂に進行してしまい、半月板を損傷したり、重度の骨関節炎が引き起こされてしまうため、

部分断裂のうちに診断・治療することが重要だと言われています。

 

今回のワンちゃんは最も術後成績が良いと報告されているTPLOと呼ばれる術式で手術を行うことになりました。

 

他にも関節外安定化術が日本国内では一般的に行なわれておりますが、関節外安定化術では膝関節の安定性を得るために非吸収性の糸を用いて行なわれる為、糸の「断裂」や「ゆるみ」により手術後に臨床症状が再発する症例が存在します。

特に大型犬では手術が上手くいかないケースが多くなります。

 

1993年にアメリカのDr.Slocumらが考案した、犬の前十字靭帯断裂症に対する新しい手術法がTPLOです。以後米国を中心として20年以上の歴史があり、当初は大型犬へ応用されていましたが、現在では小型犬や猫にも広く行われています。
複雑な手術で、特別な器具とトレーニングが必要となりますが、国内で一般的に実施されている関節外安定化術よりも多くの点で優れており、現在、TPLOは最も術後成績の良い治療法とされています。(90%以上に症状の改善が認められる)
TPLOには術後早期の回復が得られること、術後の機能回復がより良好であること、部分断裂の症例に適応可能であること、手術後の骨関節炎の進行がより軽度であること、手術後の半月板損傷の発生率が低いなどのメリットがあります。

 

当院では小型犬から大型犬にまで対応できるように必要な専用器具一式を導入しており、

渡米し米国整形外科専門医の指導によるTPLO手術トレーニングを受けたうえで手術を実施しております。


 

術後の機能回復は良好で、この子の場合には術後数日後には患肢を軽く着いて歩くようになってきていますが、

骨癒合や完全回復まで2〜3ヶ月程度は掛かりますのでもうしばらく走ったりせず安静にする必要があります。

 

↑手術前(前十字靭帯が断裂しているため通常より脛骨が前方へ変位しています)

 

 

↑手術後(TPLOを行い、脛骨近位部を骨切り、回転させプレートで計画通りのTPA角度5°に固定しました。)

 

↑術後5日目の様子。5日目にして早くも足を着けて歩けるようになってきました。

とてもおりこうなワンちゃんです。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

※画像・動画は飼主さまのお許しのもと掲載させていただいております。

| tarumioasis2 | 整形外科 | 17:58 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
脛骨の骨折(後肢の骨折)

大阪の動物病院の先生からのご紹介でシェルティちゃんが来院されました。

X線検査を行ったところ後肢の膝から下の骨が完全にポッキリ折れてしまっている様子。

高いところから落ちてしまったとのこと。

 

今回もチタン製のロッキングプレートで固定を行い、

無事に手術も終わり帰っていってくれました。

 

若いワンちゃんなので1〜2か月程度で治ってしまうと思うのですが、

また飛び降りないように気を付ける必要があります。

 

特に小型犬を飼われている飼主さまは、飛び降りたり落としたりされないようにお気を付けください。

 

↑脛骨が骨折しています

 

↑プレートで整復固定しました

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 12:57 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
ページのトップへ