神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
腫瘤の蒸散(半導体レーザー)

高齢のワンちゃんには、体表に「いぼ」などが出来ることがあります。

ブラッシングの際にひっかけて出血したり、ワンちゃんが気にして舐め、自壊したりすることもあるため注意が必要です。

 

半導体レーザーを使用すれば、

無麻酔または局所麻酔下で、いぼなどを蒸散させることができます。

 

※腫瘤の大きさや種類により、半導体レーザーでの蒸散が適応にならない場合もあります。

 

↑レーザー照射前

 

↑レーザー照射1週間後

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 腫瘍 | 09:01 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
脾臓の腫瘍

先日、脾臓の腫瘍の手術がありました。
健診時に腹部の超音波検査(エコー検査)で脾臓にできものがあるのが判り摘出することになりました。

脾臓にしこりがあっても症状はでない事が多いです。
よほど大きくなった場合はお腹が腫れてきたりするので太っているのと勘違いされてしまっているケースもあります。

またこのしこりがお腹の中で破裂すると出血性のショックで急変してしまうことも有りえます。

脾臓にできるできものには、
血管肉腫、リンパ腫、脂肪腫、平滑筋腫、血管腫などがあり、このなかで一番多いのが血管肉腫です。これは基本的に悪性の腫瘍で高齢犬(平均罹患年齢11歳)に多く発生します。

この子の場合は手術後の病理検査の結果は良性腫瘍でしたので、これで完治が見込まれます。
しこりが巨大になり進行すると破裂するリスク、手術のリスク、転移していくリスクも増えるので早めに見つけることが大切になります。

触診ではお腹の中の事までは判らないので、
中高齢(7歳以上〜)は腹部のエコー検査で脾臓などにしこりが無いかみる定期健診(半年〜1年に一回は)をお勧めします。

 

 

 

 

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獣医師 井尻

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 17:55 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
甲状腺腫瘍

先日、首の喉ぼとけの下辺りが腫れているワンちゃんが来院されました。

飼主さんが触っていて、「喉の辺りが腫れているような気がする」と気づかれて連れてこられたのでした。

 

頸部周辺が腫れている場合、リンパ節が腫れている場合や、唾液腺が腫れている場合や、

その他の腫瘍などが原因として考えられます。

 

このワンちゃんの首が何故腫れているのか詳しく調べるために針生検を実施したところ…、

甲状腺腫瘍」を疑わせる細胞が採取されました。

 

甲状腺腫瘍とは、

犬においてみられる甲状腺腫瘍の多くは悪性の甲状腺癌であり、浸潤性が高く、

転移しやすい腫瘍(リンパ節、肺、肝臓など多臓器へ転移率は初診時で35〜40%)だと言われています。

 

比較的珍しいタイプの腫瘍なのですが、

中高齢(平均10歳)で発症し、ビーグル、ゴールデンレトリバー、ボクサーは好発犬種ですので、

これらの犬種を飼われている飼主さまはときどき喉の辺りを触ってみて腫瘍が出来ていないか観察することが大切です。

 

気づかずに時間が経過すると症状が進行し、

発咳、呼吸困難、元気消失、体重減少、嘔吐、食欲不振、嚥下困難、顔面の浮腫などが認められるようになります。

 

診断は、

血液検査、レントゲン検査、超音波検査、細胞診、触診などを実施して診断していきます。

 

治療は、

腫瘍組織に可動性があり、周囲組織への浸潤がなく転移の見られない腫瘍は外科的に摘出することができます。

また、周辺組織へ浸潤していて切除困難な腫瘍に対しては放射線療法(できない場合は化学療法)が有効だと言われています。

 

今回のワンちゃん(チワワちゃん)の場合は、

幸いなことに腫瘍組織に可動性があったため甲状腺腫瘍を摘出することが可能でした。

 

 

喉の辺りを触ったり、全身を触ったりしてあげていると腫瘍の早期発見につながるため、

普段からワンちゃんをナデナデしてあげてスキンシップを取ることをお勧めします。

 

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獣医師 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 18:07 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
乳腺腫瘍

先日、淡路島から来院された乳腺腫瘍のワンちゃんの摘出手術があったのでこの腫瘍について。

 

乳腺腫瘍とは、乳腺の組織が腫瘍化してしこりができる病気です。

乳腺部にしこりができていることに飼主さまが気づかれて来院されるケースや、動物病院での身体検査で発見されるケースもあります。

「しこりが小さいものは良性、大きいものは悪性(乳癌、乳腺癌、乳ガン、乳がん)」と簡単に言い切ることはできませんが、

急激に大きくなるようであれば悪性の可能性が發と考えられます。

論文によると、乳腺腫瘍のしこりの直径が1〜3cmを超えると予後が悪くなる(転移したりする)ことが報告されています。

 

 乳腺腫瘍は、乳腺の細胞が雌性ホルモンの影響を受けると発生します。

そのため、性成熟に達する前の6か月齢くらいに避妊手術をすることで、乳腺腫瘍の発生が少なくなります

避妊手術をしていない雌犬では約4頭に1頭(26%)の確率で乳腺腫瘍が発生しますが、

初回発情前に避妊手術を受けている場合、発生率は0.5%と低くなります。

 

今回のワンちゃんの場合は、

避妊手術を受けておらず乳腺腫瘍ができてしまったケースでした。

 

女の子のワンちゃんの飼主さまは、

乳腺部にしこりが出来ていないかときどきお腹をみてあげてください。

 

 

↑乳腺部に腫瘍ができています

 

↑手術後。片側の乳腺を一列摘出しました

 

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獣医師 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 19:25 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
脾臓の腫瘍

先日、脾臓の腫瘍の手術がありました。
1年以上前の健診時に腹部の超音波検査(エコー検査)で脾臓にできものがあるのが判ってはいたのですが、

飼主さまとご相談の結果、摘出手術をご決断されたため今回摘出することになったのでした。

脾臓にしこりがあっても症状はでない事が多いです。
よほど大きくなった場合はお腹が腫れてきたりするので太っているのと勘違いされてしまっているケースもあります。またこのしこりがお腹の中で破裂すると出血性のショックで急変してしまうことも有りえます。

脾臓にできるできものには、
血管肉腫、リンパ腫、脂肪腫、平滑筋腫、血管腫などがあり、このなかで一番多いのが血管肉腫です。これは基本的に悪性の腫瘍で高齢犬(平均罹患年齢11歳)に多く発生します。

しこりが巨大になり進行すると破裂するリスク、手術のリスク、転移していくリスクも増えるので早めに見つけることが大切になります。

触診ではお腹の中の事までは判らないので、
中高齢(7歳以上〜)は腹部のエコー検査で脾臓などにしこりが無いかみる定期健診(半年〜1年に一回は)をお勧めします。

 

↑脾臓のできた腫瘤

 

↑摘出した脾臓腫瘤

 

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獣医師 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 18:53 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
肥満細胞腫

中高齢になると身体の表面に出来物がよくできるようになります。

たいていはイボみたいなものだったり、良性腫瘍だったり問題ないものが多いのですが、

その中に悪性腫瘍が混じってくることがあります。

 

今回診察、手術させて頂いたトイプードルちゃんは、

右後肢の太ももの部分に1cmくらいのしこりがあるのに気づかれ、

他の用事で診察中に念のため細胞を採取して調べてみると…「肥満細胞腫」と診断されました。

 

↑黄色〇内にあるのが腫瘍病変

 

犬の「肥満細胞腫」は見た目がさまざまで、転移率、治療に対する反応などにかなりばらつきがあります。
良性に近いグレードから悪性度の高いグレードまで幅があるのですが、
実際の症例ではほとんど中程度のグレードが多く予後の判定が難しくなっています。

普段の診察で、体に小さい出来ものができた場合などに念のため細胞診をすると肥満細胞腫と診断されることが意外と多く、しこりを見た目だけで判断することはできません

この腫瘍の場合は、
外科的に摘出することが一番確実な方法であり、側方2~3cmのマージン・深部方向の筋膜マージンをとって大きく切除することが必要です。
その他に、腫瘍を取りきれなかった場合には放射線治療を術後に行ったり、
化学療法(プレドニゾロン、ビンブラスチン、CCNU、グリベック...)などを行うこともあります。

体幹の皮膚にしこりが出来ている場合は皮膚が伸びるので大きく摘出することができますが、
足などに肥満細胞腫ができると2cmものマージンがとれず、根治をめざして断脚が必要になるケースもあります。しかし、顔周りなど取り除くことが難しい場合は治療に難儀するケースも珍しくありません。

しこりを見つけた場合は早めに「細胞診」を受けさせてあげて下さい。

 

↑摘出しました。

 

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獣医師 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 12:48 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
外耳の腫瘍

耳の中に腫瘍ができているワンちゃんが来院されました。

以前から長い期間耳がジュクジュクしているそうです。

 

また、かなり高齢であるため全身麻酔をかけずに

腫瘍の摘出を飼主さまがご希望されたため、

「局所麻酔下+半導体レーザー」を用いて摘出しました。

↑耳の中に腫瘍ができています

 

↑半導体レーザーで腫瘍の根元から摘出・蒸散しました

 

全身麻酔がかけれない子でも、

こういった局所麻酔と半導体レーザーを用いた治療が可能な場合がありますので

お困りの方はお気軽にご相談ください。

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 19:54 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
脂肪腫

西日本は大雨が降っています。

明石海峡大橋や高速道路も通行止めになっており、地震に続いてほんとうに大変な事態です。

不要不急の外出は控えて、川や側溝に注意するなど皆さま十分にお気を付けください。

 

さて、

先日、脂肪腫のワンちゃんの治療がありましたので、

今回は「脂肪腫」について。

 

この脂肪腫、犬のできものの中でもかなり多くみられる腫瘍でして、

ごく日常的に診断や診察をしている腫瘍です。

 

「脂肪腫」ですと飼主さんにご説明すると、

「太っているからなったの?」とよく聞かれますが、

決して太っているからなった訳では無く、脂肪細胞が腫瘍性に増殖してしまうためなってしまうのです。

ですから、痩せたワンちゃんでもなります。

 脂肪腫の大きさや形状はさまざまで、成長はゆっくり、

通常は軟らかい感じの腫瘍(筋肉間に発生した場合は硬く触れることもあり)です。

 

しかし、触った感じで軟らかいので脂肪腫だろう、と思って検査(細胞診)を行うと、

別の悪性腫瘍(肥満細胞腫など)だったということも有り得るため、触診だけで判断することは危険です。

 

脂肪腫は基本的に良性腫瘍であるため経過観察をしていても良いのですが、

足などの関節部にできて機能や運動性を低下させている場合や、飼主さんが見ていて気になる場合は摘出が必要になります。

(※浸潤性脂肪腫とよばれる再発しやすいタイプもあります。)

 

↑右脇下に脂肪腫ができています。細胞診で脂肪腫と診断しました

 

↑脂肪腫を摘出しました

 

↑術後の様子

 

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院長 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
できもの(腫瘍)

先日、ダックスフントの腫瘍摘出手術がありました。

 

背中に1つ丸い腫瘍ができています。

だいぶ前(半年前かそれ以上前)からできていました。

↑腫瘍ができています(毛はバリカンで刈っています)

 

ここ1週間程でも、こういった「だいぶ前からあるから良性?2〜3mm小さいから良性?」と思われるできものを念のため検査(細胞診)すると、肥満細胞腫という悪性腫瘍だと分かるケースが4、5例ほど続いています。

 

できものができた場合、細い針を刺して細胞を採取して診断する検査(細胞診)で悪性か良性かを診断できることが多いですので

一度検査しておくことをおすすめします。

 

 

 

 

↑腫瘍摘出後

 

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院長 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 19:21 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
猫の肥満細胞腫

先日、下顎に小さなできものが出来た猫ちゃんが来院されたのでこの件について。

 

この子はもう10歳程度の高齢なのですが、避妊手術を行う予定で来院されたのでした。

どうも夜鳴きなど発情が激しくてお家の方も困ってしまわれたそうです。

時々、夜に赤ちゃんみたいな鳴き方をする猫っていますよね…。

 

避妊手術をおこなうため診察をしていると「そういえば唇にできものがあって…。」と飼主さんが仰ったため

できものも調べてみることになりました。

↑下顎の皮膚にしこりがあります

 

手術当日、麻酔で寝て貰ってから細胞診を行い調べてみると…、

「肥満細胞腫」と呼ばれる腫瘍と診断されたため、しこりを同時に摘出しました。

 

↑肥満細胞が多く検出されます

 

猫の肥満細胞腫は良く見かける腫瘍でほとんどは良性の挙動をとりますが、

まれにリンパ節、脾臓、肝臓、骨髄などに転移することがあります。

 

基本的に、

猫の肥満細胞腫のほとんどは完全切除により根治が期待できるため切除することが多いです。

(※犬の肥満細胞腫は悪性度が高い場合があります)

 

中高齢の猫ちゃんでこういったイボ?みたいなできものが出来ている場合は、

肥満細胞腫だったりする可能性がけっこう高いですので時々できものが出来ていないか探してみてください。

 

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院長 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 18:09 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
乳腺腫瘍

先日、乳腺腫瘍のワンちゃんの摘出手術があったのでこの腫瘍について。

 

乳腺腫瘍とは、乳腺の組織が腫瘍化してしこりができる病気です。

乳腺部にしこりができていることに飼主さまが気づかれて来院されるケースや、動物病院での身体検査で発見されるケースもあります。

「しこりが小さいものは良性、大きいものは悪性」と簡単に言い切ることはできませんが、

急激に大きくなるようであれば悪性の可能性が發と考えられます。

論文によると、乳腺腫瘍のしこりの直径が1〜3cmを超えると予後が悪くなる(転移したりする)ことが報告されています。

 

 乳腺腫瘍は、乳腺の細胞が雌性ホルモンの影響を受けると発生します。

そのため、性成熟に達する前の6か月齢くらいに避妊手術をすることで、乳腺腫瘍の発生が少なくなります

避妊手術をしていない雌犬では約4頭に1頭(26%)の確率で乳腺腫瘍が発生しますが、

初回発情前に避妊手術を受けている場合、発生率は0.5%と低くなります。

 

今回のワンちゃんの場合は、

以前に子宮の病気で中高齢になってから避妊手術を受けていたものの、乳腺腫瘍ができてしまったケースでした。

 

女の子のワンちゃんの飼主さまは、

乳腺部にしこりが出来ていないかときどきお腹をみてあげてください。

 

 

 

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院長 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 10:19 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
体表腫瘍(乳腺腫瘍、乳腺癌)

脇の下にしこりがあるミニチュアダックスちゃんの腫瘍摘出手術がありました。

 

中高齢になる避妊手術を受けていない女の子のワンちゃんには乳腺腫瘍が多発します。
この子の場合、乳腺部に米粒大〜3cm程度の大きさの腫瘍が数個みつかり、乳腺腫瘍摘出手術を行うことになったのでした。

犬の乳腺腫瘍の発生は非常に多く、雌犬の全腫瘍中52%を占め堂々の「発生率第1位」です。
中高齢になると雌犬には大体26%程度(4頭に1頭の割合)の確率で乳腺腫瘍が発生してきます。
そしてそのできた腫瘍のうち50%が良性腫瘍、50%が悪性腫瘍です。
かなり高めの発生率なのですが、
この確率(26%の発生率)をさげる為には避妊手術が有効だということが判っており、
避妊手術を6か月齢くらいの時期に済ませておけば確率を低くすることができます。

未避妊の雌犬を飼われている飼主さんはお腹にできものが出来ていないか

ときどきチェックしてみてあげてください。

 

↑黄色○の位置に腫瘍ができています

 

 

 

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院長 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 17:40 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
乳腺腫瘍

大きな乳腺腫瘍が出来てしまっているワンちゃんが来院されました。

 

いつの間にか大きくなってしまったみたいで、歩くとお腹が地面に擦ってしまいそうです。

このまま放置すると、腫瘍が破裂(自壊)してしまう可能性が發い燭

飼主さんとよくご相談のうえ腫瘍を摘出することになりました。

 

 

 

腫瘍が大きくなると転移してしまったり、局所再発の可能性が高まりますので、

様子を見すぎないほうが良いと思います。

 

雌犬を飼われている飼主さんは、

乳腺部を時々触ってみて確認してみてください。

 

 

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獣医師・院長 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 11:57 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
指先の腫瘍

最近、指に腫瘍ができた犬が来院されたのでこの件について。

 

指先にも腫瘍が出来ることがあり、犬にはよく見られ、猫では稀です。

このワンちゃんは爪の周囲が変形してきたため来院されたのでした。

 

この部位に多いタイプの悪性腫瘍は、

扁平上皮癌、血管周皮腫、悪性黒色腫、線維肉腫、肥満細胞腫などがあり、

今回のケースでは扁平上皮癌とよばれる悪性腫瘍でした。

通常は、局所浸潤性で遠隔転移性(0〜13%)は低いとされており、

摘出手術を実施しました。

 

↑指が腫れて、爪の向きがおかしくなっています

 

↑腫瘍を摘出しました。その後、再発や機能障害も見られず順調に回復しました。

 

大きくなりすぎたり全身に転移すると、

断脚が必要になったり、完治が難しくなるためたまには指先も観察してみてください。

 

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獣医師・院長 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 10:04 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
猫の腸腺癌

先日、食欲も無く、嘔吐が続き調子が悪くなっている猫ちゃんが来院されました。
さっそく、腹部のエコー検査を行ってみるとお腹の中に腫瘤があります。
これが原因で食事がとれず、便も出にくい状況になっていました。
高齢の猫ちゃんで「便秘気味」「痩せてきた」「食べない」などの症状がある子は検査してみると腸に腫瘍(腺癌など)ができているケースが結構あります。
多くの場合、腫瘍が発生するのは10歳以上の高齢猫ちゃんですので、もう寿命だろうと看取ってあげるケースもあるでしょうし、
手術を行い摘出するケースもあります。
今回のケースでは飼主さまとご相談の結果、摘出手術を行う事になりました。

術後には嘔吐が治まり食事も排便も出来るようになり、無事に退院していってくれました。
上手く行けば年単位で通常通りに暮らすことが期待できます。元気になりますように。


↑閲覧注意:手術の画像です。盲腸付近に腫瘍が出来ています。


↑閲覧注意:手術の画像です。盲腸付近に発生した腫瘍を摘出しました。


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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 19:28 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
猫の十二指腸にできた腫瘍

だいぶ肌寒くなってきましたね。

ワンちゃん、猫ちゃんもここ最近高齢化が進んできており、いろんな病気(腫瘍など)が出てきます。

現代の獣医学でもどうすることも出来ない事もあり無力感を感じることもしばしばです。

どんな病気でもすぐに治る魔法の薬が開発されたらいいのですが…。

 

「半年前ぐらいから毎日のように食後に必ず吐く」という猫ちゃんが来院されました。

猫は吐くことが多い生き物ですのでたまに吐く程度でしたら問題ないことがほとんどです。

今回の猫ちゃんのように「毎日食後に必ず吐く」場合は、何か原因が無いか調べていく必要があります。

さっそく、X線検査、エコー検査などをして調べていくと、腸に出来物(腫瘤)ができていることが分かりました。

これが原因になって嘔吐が引き起こされている可能性が高そうです。

 

試験開腹手術の結果、腸に出来物(腫瘤)ができており、それにより腸閉塞が生じ嘔吐が引き起こされていたものと思われました。

 

↑閲覧注意(手術画像):十二指腸に発生した腫瘤

 

↑閲覧注意:摘出した腫瘤

 

嘔吐が続く場合、何か原因があることが多いです。

様子がおかしければご相談ください。

 

 

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獣医師 井尻

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 11:52 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
モルモットの乳腺腫瘍

モルモットさんのお腹に出来物ができているということで診察させて頂きました。

お腹を見てみると、お腹の乳腺部にシコリができています。

飼主さんとご相談の結果、シコリを摘出することになりました。

モルモットは雄に乳腺腫瘍ができやすい生き物なのです。

 

↑下腹部の乳腺に腫瘤ができています

 

↑腫瘤を摘出しました

 

↑麻酔からも覚めてくれました

 

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 18:43 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
結腸腫瘍
先日、だいぶ以前から腸に腫瘍ができており調子が悪くなっている猫ちゃんが来院されました。
さっそく、腹部のエコー検査を行ってみると確かにお腹の中に腫瘤があります。
これが原因で食事が全くとれず、便も出ない状況になっていました。
高齢の猫ちゃんで「便秘気味」「痩せてきた」「食べない」などの症状がある子は検査してみると腸に腫瘍(腺癌など)ができているケースが結構あります。
多くの場合、腫瘍が発生するのは10歳以上の高齢猫ちゃんですので、もう寿命だろうと看取ってあげるケースもあるでしょうし、
手術を行い摘出するケースもあります。
今回のケースでは飼主さまとご相談の結果、摘出手術を行う事になりました。

術後には嘔吐が治まり食事も排便も出来るようになり、無事に退院していってくれました。
上手く行けば年単位で通常通りに暮らすことが期待できます。元気になりますように。


↑閲覧注意:手術の画像です。盲腸付近に腫瘍が出来ています。



↑閲覧注意:手術の画像です。盲腸付近に発生した腫瘍を摘出しました。


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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
肥満細胞腫
最近急に冷え込んで寒くなりましたね。
皆さまも体調を崩さないように気を付けてください。
インフルエンザワクチンまだ打ってないので早いうちに(もう遅い?)打ってもらいに行く予定です。
 
動物病院には交通事故にあった動物や、尿路疾患の猫や、皮膚病のワンちゃんなど
冬場でも毎日いろいろな病気の動物たちが来院されています。
そのうち、とある猫ちゃんの皮膚に出来物ができていたため「細胞診」という検査を行いました。
すると下画像のような特徴的な細胞が採れてきています。
この細胞が採取された場合はほぼ間違いなく「肥満細胞腫」という腫瘍と診断することができます。

↑肥満細胞腫

皮膚の肥満細胞腫の中には、皮膚にはじまり全身性に進行することもありえるため、
基本的には外科的に摘出した方が良いとされています。
早めに診断すればほぼ完治させることができるため、
皮膚に気になるできものがあればお気軽にご相談ください。


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獣医師 井尻

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 19:02 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
乳腺腫瘍
先週、乳腺腫瘍のワンちゃんが来院されたので今回はこの件について。

今回のワンちゃんは実は、別の病気(子宮疾患)を主訴に来院され、
そのため、卵巣子宮全摘出術を行うことになりました。

手術の準備をするため、お腹の毛を刈ってみると…、
乳腺部に米粒大の腫瘍が数個みつかり、乳腺腫瘍摘出手術も同時に行いました。

犬の乳腺腫瘍の発生は非常に多く、雌犬の全腫瘍中52%を占め堂々の「発生率第1位」です。
中高齢になると雌犬には大体26%程度(4頭に1頭の割合)の確率で乳腺腫瘍が発生してきます。
そしてそのできた腫瘍のうち50%が良性腫瘍、50%が悪性腫瘍です。
かなり高めの発生率なのですが、
この確率(26%の発生率)をさげる為には避妊手術が有効だということが判っており、
避妊手術を6か月齢くらいの時期に済ませておけば確率を低くすることができます。
未避妊の雌犬を飼われている飼主さんはお腹にできものが出来ていないか
ときどきチェックしてみてあげてください。








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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 10:55 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
吐血(胃の腫瘍)
もうお盆の季節ですね。
戦後70年の特集番組や何気につけたTVで放送されていた「火垂るの墓」をみてしまい泣けてきました。
なんだかんだいってもよい時代になったものです。

帰省されている方も多いでしょうから交通事故にはくれぐれもお気を付けください。
当院は明日8月16日(日)を臨時休診とさせて頂いております。
ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。

夏バテ気味の方や休みバテの方も多いことと思いますが、
動物も調子を崩して来院されるケースが増えています。
先日、数か月前から嘔吐が続いている猫ちゃんが来院されました。
他にも何件か動物病院を受診されて処方された胃薬などを飲ませても改善しないとのこと。
当院では嘔吐を引き起こす病気が無いものか、膵炎が無いかなど血液検査やエコー検査など精査するもののやはりはっきりした異常は見つかりませんでした。そのため、飼主さまとご相談のうえ嘔吐もそれほど酷くは無いので制吐剤で経過観察をすることになりました。
が、しかし、
しばらく経過を見ていると血混じりの「嘔吐」を1回したため念のため胃の内視鏡検査を行うことになりました。

胃の粘膜を観察すると…、

↑胃に潰瘍病変ができています(見づらいですが画面中央やや上の丸い部位)


↑胃粘膜が盛り上がって見える部位が見つかりました。粘膜面にやや血が滲んでいるのが見えます。


↑胃粘膜を生検鉗子で採取して、詳細に病理検査で調べます。

原因としては、胃潰瘍、良性病変、腫瘍などが考えらるのですが、
病理検査の結果、今回の猫ちゃんは腫瘍が原因ということが判明しました。
胃の腫瘍は比較的珍しく、表立って見えないので今回のように内視鏡検査をしないと診断がつかないこともあります。

少し前に吐血した犬は竹串を飲んでおり、今回の猫ちゃんは胃に腫瘍ができており、
吐血が続く場合は内視鏡検査を行うと何か異常があるかもしれません。
気になる症状がある場合は当院までお気軽にご相談ください。



垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)


 
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皮膚の腫瘍
先日、首の周辺に大きな出来物ができたワンちゃんが来院されましたのでこの件について。
ワンちゃん、猫ちゃんは皮膚に腫瘍ができやすいです。
普段から体全体を触っていればしこりを早期に発見することができるため、
スキンシップを兼ねてブラッシングをしたり撫でたりしてあげて下さい。

もし小さくてもできものが見つかった場合は、様子を見るのではなく早めに動物病院へ受診して下さい
一般的にはまず細胞診という簡単にできる検査をして、しこりが悪性か良性腫瘍かを判定します。
その後、悪性が疑われる場合には早期発見・早期治療で根治を目指して切除する必要がありますし、良性の場合は無治療で経過観察をすることもできます。
しこりが小さいうちは完全に摘出が可能でも、大きくなってしまうと周囲に浸潤するため完全には摘出が難しくなります。
また再発や転移のリスクが増加しますので悪性腫瘍の場合は早めの対処が重要なのです。




↑首周辺にできた大きな腫瘍を摘出しました。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)


 
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 19:06 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
精巣捻転
先日、ぐったりしていて食欲が全く無いというワンちゃんが来院されました。
身体検査をしてみると…、未去勢のワンちゃんなのに陰嚢内に精巣がありません
これは「陰睾」とか「潜在精巣」と呼ばれる状態です。
さらに詳しく検査をしてみると、血液検査で炎症反応の値が高く、
腹部のエコー検査でお腹の中にしこりが見つかりました。
おそらくお腹の中にある精巣が腫瘍化して大きくなり、
クルリンと精巣が一回転したことによって精巣への血液供給が止まってしまい
壊死してしまっている「精巣捻転」の可能性が高いため開腹手術を行いました。

すると、←※手術の画像です。苦手な方は閲覧注意!【左が壊死している精巣腫瘍、右が萎縮した精巣】
予想通り精巣が腫瘍化して捻じれて壊死していました。このまま放置すると危険な状態になっていたかもしれません。

潜在精巣のワンちゃんは高齢になると精巣が腫瘍化するリスクが高いため、若い時期の去勢手術をおすすめします。
去勢手術をうけていない潜在精巣のワンちゃんの調子が悪ければこの病気の可能性もあるため早めに動物病院を受診してください。

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獣医師 井尻

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 17:28 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
腎臓の腫瘍
高齢になるとお腹の中の臓器(肝臓、脾臓、腎臓、副腎、膀胱、消化管など)にできもの(腫瘍など)ができてくることがあります。
お腹の中に腫瘍が出来ていても意外と症状が出ず、健康診断で偶然発見されることもめずらしくありません。

今回来院されたワンちゃんのケースでは腎臓が腫れており、外から触っても飛び出ているのが判るほど腫れていました。
どこが腫れているのかはエコー検査でだいたい診断を付けることができます。

腎臓は尿をつくる臓器で左右に1対2つあり、腎臓を1つ摘出しても残りの1つが正常に機能すれば問題なく生活できるはずです。
摘出手術前には腎臓が1つになっても大丈夫か血液検査や尿検査、造影レントゲン検査などを行い事前に慎重に評価します。


↑閲覧注意!(手術の画像です):摘出された腎臓

このワンちゃんは幸いなことに術後も腎機能には問題なく無事退院していってくれました。
あとは残りの腎臓を大切にして生活していく必要があります。

動物は1年間に4歳歳を取ると言われており、年に1〜2回の健康診断をおすすめします。

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獣医師 井尻

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 11:23 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
口腔内腫瘍
犬や猫には口の中に腫瘍ができることがあります。
飼主さんは普段あまり口の中まで見ないと思いますが、ときどき口の中にできものが出来ていないかみてあげてください。

今回来院されたワンちゃんは下顎に腫瘍ができているのを飼主様に見つけられて来院されました。
このように腫れてきた場合でも、腫瘍の種類にもよっては早期であれば治療を行うことで根治の望みがあります。


↑歯ぐきに腫瘍が発生しています


↑高齢のため顎切除などの積極的な治療は望まれず半導体レーザーで腫瘍を部分的に切除しました。

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鼻の腫瘍
寒い冬場〜春先にかけて、風邪を引いた猫ちゃんがたくさん来院されます。
鼻をグスグスしていたり、眼ヤニが出ていたりする子が多いです。
これは猫ヘルペスウイルス、カリシウイルス、クラミジアなどが感染することが原因でして、
こういった風邪のような症状が発生するのです。

その中でひどく鼻水を出している2歳くらいの若い猫ちゃんがおり、
適切なお薬を使ってもなかなか治らないため飼主さんとご相談の上、CT検査をすることになりました。
昨日は水曜日の休診日でしたので、ドライブがてらCTを撮影してもらいに行ってきました。

CT検査の結果…、




鼻の中にできもの(腫瘍)が出来ている事が判明し、
どう治療するか放射線治療なども含めて新たに検討することになりました。
2歳という若い動物でも腫瘍が発生することがあるのはつらいところです。
治りが悪い鼻水、鼻血などが見られる場合は、CT検査などの精査を早めにした方が良さそうです。

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獣医師 井尻

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 20:32 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
猫の乳癌
ふだん垂水オアシス動物病院ではどんなことが行われているのか(病気についてなど)オープンにして知って頂き、
お知らせすることで病気が早期発見され動物たちが楽になり、飼主さんが悲しい思いをすることを少しでも減らせれば…という想いでこのブログを書いています。いつもブログを見て頂きありがとうございます。

今回は少し前に乳癌ができた猫ちゃんの診察をしましたので「猫の乳腺腫瘍」について。

乳腺腫瘍は猫の3番目に多い腫瘍です。(1番目は造血器腫瘍、2番目は皮膚腫瘍)
平均年齢は10〜12歳で発生し、とくにシャム猫は乳腺腫瘍発生の危険性が大きく若齢で腫瘍を生じることがあります。
また、避妊手術を受けていない雌猫に最も多く発生し、早期の避妊手術(6か月齢くらい)を行うことが予防に繋がります。
猫の乳腺腫瘍の80〜90%が悪性で、早期に肺・肝臓・腎臓などに転移していきます。
そのため犬の乳腺腫瘍よりも治療に難渋することが少なくありません。

悪性乳腺腫瘍が見つかってから死亡するまでの平均的な期間は1年間といわれています。
生存期間に影響する因子として腫瘍の大きさと悪性度の度合いが関係しています。
・直径3cm以上の腫瘍がある場合=生存期間の中央値4〜6か月
・直径2〜3cmの腫瘍がある場合=        2年
・直径2cm未満の腫瘍がある場合=        3年以上

今回の猫ちゃんの場合は、片側の乳腺を大きく切除する手術を行いました。
悪性腫瘍を無治療で放置すると腫瘍が大きくなって壊死・自壊したり見た目がかわいそうになってしまったり、
生活の質(QOL)が極端に低下するので飼主さんとご相談の上治療することになりました。

避妊手術を早期(6か月齢ごろ)に行うことと、
普段から体を撫でてあげてしこりが出来ていないか確認することが大切です。



↑毛刈りをした後。猫の乳腺部にできた腫瘍病変

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| tarumioasis2 | 腫瘍 | 11:27 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
口腔内腫瘍
今週、口腔内腫瘍のワンちゃんの手術があったので今回は「口腔内腫瘍」について。

今回のワンちゃんは、口の中に(下顎の歯肉、下顎骨)に腫瘍が発生し、
飼主さんが「あごが腫れているような気がする」ということで連れてこられました。
診察してみると、確かに下顎が腫れており、細胞診をおこなってみたところ「扁平上皮癌」と診断されました。

口腔内腫瘍(口の中にできる癌)は犬や猫などの小動物では、皮膚や軟部組織、乳腺腫瘍、造血器系腫瘍についで多くみられる一般的な腫瘍です。(犬の全ガンの6%、猫の全ガンの3% 扁平上皮癌、肥満細胞腫、メラノーマ、骨肉腫などの腫瘍が発生します)一般的に高齢になってから発症します。

原因:不明

症状:嚥下困難、口臭、流涎、血混じりの唾液、出血、顔面の腫脹などが認められることがあります。

診断:X線検査や細胞診、組織生検を実施して確定診断を行います。

治療:口腔内腫瘍に対しては外科的切除が最も効果的な治療法であると報告されています。
マージンをとって摘出が可能な部位・大きさであれば外科的切除が理想です。
しかし、進行しすぎており難しい場合は放射線治療や、半導体レーザーを用いた治療など補助的な治療を行うこともあります。

今回のワンちゃんの場合、機能障害を生じることなく切除可能と判断し切除手術をおこないました。

↑手術前:左下顎の歯肉に腫瘍が発生し腫れています


↑手術後:左下顎骨を腫瘍ごと切除しました。見た目も術前と大きな変化はありません。
手術翌日から食事することも可能でした。


↑手術の画像注意:摘出した下顎骨・歯肉から発生した腫瘍



扁平上皮癌の場合、適切な上顎切除あるいは下顎切除による広範囲な局所切除を行うことによって
治癒することもあり、1年生存率は約84%と報告されています(White1991)。

今回のワンちゃんの飼主さんもどうするか悩んでおられましたが問題なく終わって良かったです。

早めに気づければ完治が可能な腫瘍もあることから早期発見が大切です。
口の中は普段なかなか見れないので、時々口をあけてできものが出来ていないかみてあげるのが良いと思います。


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乳腺腫瘍
最近高齢の小型犬のワンちゃんの乳腺腫瘍摘出手術がありました。

中高齢になると避妊手術を受けていない雌犬は、一生のうち約26%の確率で乳腺腫瘍が発生します。
以前の定期健診で乳腺部に腫瘍が見つかり切除し病理検査を行うことになったのでした。

乳腺腫瘍の他に、将来的に子宮蓄膿症という病気にかかってしまうこともあるため(9歳を過ぎると66%程度の雌犬に子宮疾患が発生するという報告もあります)、若いうちに避妊手術を済ませてしまうのが良いと思います。

中高齢になると心臓病など持病がある動物も出てきます。
全身麻酔下での手術はできれば避けたいけれども、命が危ないような場合は心臓病があろうとも手術をせざるを得なくなってきます。

今回のワンちゃんにも中程度の心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)があったのですが、
無事に麻酔からも覚めてくれました。ホッほっ


↑摘出してホルマリンに漬けている乳腺腫瘍

若いうちに避妊手術を受けていない女の子のワンちゃんを飼われている方は、
乳腺部にしこりが無いか時々みてあげてください。

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皮膚組織球腫


↑皮膚組織球腫の皮膚病変

今回は、犬によくできることのある腫瘍「皮膚組織球腫」について。

犬には「皮膚組織球腫」と呼ばれる腫瘍ができることがあります。
この腫瘍は良性の皮膚腫瘍で、2歳以下の若い犬によく見られる腫瘍です。
(※7歳などもっと中高齢でも発生は見られます)
一般的に頭部や四肢、体幹部に発生し、急速に成長します。
腫瘍の表面は↑の画像のように脱毛や潰瘍を起こします。

一見悪性腫瘍?のような
この腫瘍は、1〜2か月程度で自然退縮することが多く通常手術せずとも勝手に治ってしまう珍しいタイプの腫瘍です。

しかし、この良性腫瘍である皮膚組織球腫によく似た悪性腫瘍も存在し、見た目だけで診断することはできません。

できものが出来ている場合は、
細胞診という簡易な検査(麻酔も不要な検査で5分程度で終わります)で診断がある程度可能ですの動物病院へご相談ください。

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