神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
鼠径ヘルニア

先日、鼠径ヘルニアのワンちゃんの手術をする機会があったので今回はこのお話について。

鼠径ヘルニアとは、
お腹の中の臓器(脂肪、腸など)が股の部位の孔(鼠径管)から脱出する病気です。
雌での発生がよく見られます。

原因
先天的なもの…生まれつき
後天的なもの…外傷、老齢化、肥満、妊娠中の腹圧の上昇など

診断
触診、X線検査、エコー検査などを実施して腫れている部位が何からできているのか調べます。
腫瘍などと間違えないようにしなければなりません。

治療方針
腸などの内容物がお腹の中に押し戻せない場合、腸閉塞の危険性もあり緊急での手術が必要になることがあります。


今回来院されたワンちゃんの場合、
4年以上前から内臓が脱出しており徐々に大きくなってきたため飼主さんも心配されていたそうです。
ヘルニアは手術を行い問題なく整復できたので良かったです。


あまり放置しすぎると腸閉塞を起こし危険な状態になってしまいますので
症状が思い当たる飼主さんは気を付けてあげてください。


↑手術前。左の股のあたりがポッコリ大きく腫れています

↑手術後 腫れがなくなりました


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 先天性疾患 | 09:50 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
鼠径ヘルニア

今日はソ径ヘルニアについて。
ヘルニアと聞くと腰の病気を想像される方が多いと思いますが、今回お話しするヘルニアは内臓がお腹から外に飛び出してくる状態のものをいいます。

同じようなヘルニアの種類としては…、
臍ヘルニア(おへその辺りから内臓が出てくるタイプ)、径ヘルニア(鼠径輪から内臓が出てくるタイプ)、陰嚢ヘルニア(陰嚢部から内臓が出てくるタイプ)、会陰ヘルニア(会陰部から内臓が出てくるタイプ)などがあります。

今回のワンちゃんの場合、以前から股のつけ根あたりが腫れていたのに飼い主さんは気づかれていました。しかし、女の子でしたので「乳腺が張っているのかな。」と思われていたのでした。
そうしたある日、突然ワンちゃんがぐったりしてしまい当院へ来院されました。

詳しく調べてみると腸の一部が腹壁の孔を通って出てきてしまい元に戻らなくなってしまっています。このままにしておくと非常に危険な状態になる可能性が高いことを飼い主さんにお話しし、緊急手術をすることになりました。


↑お腹の中から出てきている内臓 ※手術中の画像です。苦手な方は気を付けて下さい。
(出口の孔が狭い為、締め付けられ内臓が壊死して青紫に変色しています)



↑腸の一部が出てきていました ※手術の画像です。苦手な方は気を付けて下さい。
(出ていた腸の一部が締め付けられ壊死しています。壊死部分を含め腸を一部摘出しています。)

その後、この子は元気になり無事に退院していってくれました。

内臓が出てくるヘルニアの場合、多くは脂肪が出てくる程度で普段は問題になることは少ないです。
しかし、腸が出てきた場合はある日突然この子のように急変するので気を付けてあげないといけません。
ヘルニアがある子は避妊・去勢手術時などに同時にでもいいので孔を塞ぐ手術を前もって受けられる事をお勧めします。


神戸市垂水区の動物病院

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

| tarumioasis2 | 先天性疾患 | 09:48 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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