神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
うさぎの膿瘍

 

左鼻先が少し腫れています。

 

こういったケースでは、腫瘍が出来ているのか、感染を起こして膿瘍ができているのか、などが考えれます。

まず、細胞を一部取り、顕微鏡で細胞診をしてみると、「膿瘍」と診断できました。

 

うさぎの膿瘍の場合は、

原因菌として黄色ブドウ球菌、緑膿菌、壊死桿菌などが、外傷、咬傷、皮膚炎などを起こした皮膚を通して膿瘍ができてきます。

できる場所によって、口の中にできれば食欲が無くなり、足裏にできれば跛行したりします。

 

膿瘍は可能な限り袋ごと摘出するのが望ましいのですが、

飼主さまとのご相談の結果、切開した後、洗浄、抗生剤の投与を行っていくことになりました。

 

身体のどこかが腫れている場合は腫瘍か膿瘍か判断する必要があるため、

様子を見ずに受診をおすすめします。

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

 

 

 

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 11:14 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの精巣腫瘍

本日、うさぎのハナちゃんの精巣腫瘍摘出手術がありました。

だいぶ前から片側の精巣が腫れてきており、陰嚢の皮膚が壊死しかけてきたため今回の摘出手術となりました。

 

うさぎの寿命は6〜7歳程だとも言われていますが、

ハナちゃんはその倍の年齢(なんと15歳!)なため

手術をするかどうか飼主さまも途中まで迷われておりました。

 

しかし、腫瘍が自壊しかけてきたため、

術前検査で状態を確認した上で麻酔を掛け摘出手術を行いました。

 

無事終わり何事も問題なく目覚めてくれたので良かったです。

 

歳をとると、精巣腫瘍が発生する確率も上がるため

若いうちに去勢手術を済ませておいた方が良いかもしれません。

 

↑精巣が腫瘍化しています

 

 

↑退院時の様子。ハナちゃんがんばりました!

 

※飼主さまのご希望もありハナちゃんに登場してもらっています。

元気でもっと長生きしてください。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 20:39 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの子宮疾患

今回診察させていただいたウサギさんは御年10歳齢!元気でご長寿うさぎさんです。

しかし、最近元気が無く、胃腸の調子も悪いということで来院されました。

 

さっそく詳しくエコー検査、X線検査などで調べていくと、子宮に腫瘤が認められました。

 

少し細かい話ですが、
子宮の疾患には良性の病変や悪性の病変が見られることもあります。
良性のものには子宮内膜過形成、子宮水腫、子宮蓄膿症、子宮内膜静脈瘤…などがあり、
悪性のものは子宮腺癌、子宮肉腫、平滑筋肉腫、卵巣腺癌…などがあります。
とくに子宮腺癌はうさぎにはとてもよく見れる腫瘍で避妊手術を受けていない女の子のうさぎでは3-4歳を過ぎると発生率が60%を超えるともいわれています。
進行していない初期段階であれば外科的な手術で良好な予後が期待できますが、発生から1年、2年と時間が経つと転移が肺などに起こってきます。

 

若ければすぐにでも摘出手術を行うところですが、

10歳という年齢もあり、手術するか…、様子を見るか…、飼主さまも悩まれておりましたが

ご相談の結果、子宮を摘出することを決断されたのでした。

開腹してみるとやはり腫大した子宮がみられ摘出しました。

↑※閲覧注意!手術の画像です!(腫大した子宮)

未避妊の女の子ウサギで血尿がでるようなら特に気を付けてあげて下さい

この子が元気で長生きしてくれますように…。
 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 11:39 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ウサギの脊椎損傷

先日、後足が動かなくなったというウサギが来院されました。

いつも通りケージの中で留守番をしていたそうなのですが、

飼主さまが帰宅されて見てみると完全に後足が動かない状態になってしまっていたそうです。

 

どういうことなのか…。身体検査をしてみると後ろ足が全く動かなくなっており痛みの感覚も無くなっています。

こういったケースでは第一に「脊椎損傷(背骨の骨折)」の可能性が考えられます。

 

脊椎損傷の原因としては、抱いていたウサギを落としてしまったり…、飼主さまが爪切り中に暴れて…、ウサギが興奮して強く暴れてしまって…、などの際は脊椎が折れてしまうことがあります。

脊椎(背骨)を骨折すると脊髄(太い神経)が損傷してしまい後足が麻痺したり、排尿困難、排便困難などの症状が表れます。

症状が軽度であれば回復する可能性もありえますが、重度なものでは回復は大変厳しいです。

将来的には最先端の医療技術やiPS細胞を使って治したりする時代がやってくるかもしれません。

 

このうさぎさんの場合、飼主さまの留守中に事故が起きていますので回避するのはとても難しかったと思います。

段差のある小屋や、引っかかる物を置かないようにしたり、飛び降りたり、爪切り時など押さえつけすぎたりしないように

飼主さまは気を付けてあげて下さい。

 

↑第6腰椎の圧迫骨折が見られます

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 11:15 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの足底皮膚炎

先日、足底皮膚炎のうさぎさんが来院されたので今回はこの件について。

 

うさぎの肢には犬猫のような肉球が無く、その代わりに被毛がクッションの役割を果たしています。

元々、足裏の毛が薄い、体重が重い、床面の材質が硬かったりすると足底が圧迫を受けてダメージを受けてしまいます。

後足に起こりやすい傾向がありますが、前足にも病巣ができることもあります。

 

症状が進行すると腫れて、熱を帯び、化膿してきます。また厚いかさぶたで覆われ、足を上げたり、動きたがらない、食欲が無くなるなどの症状がでてきます。

床面が汚れていると症状が改善しないので、常に清潔にして足場を整える必要があります。

また、日頃より体重管理をして太らないようにしなければなりません。

 

悪化する前に環境を見直したり抗生物質を投与したりして改善させる必要がありますので、うさぎ飼いの皆さまは足の裏を時々チェックしてあげてください。

 

 

 

↑踵部分にカサブタができており、膿んでいます。痛そうです…

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 18:41 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの歯科矯正

ウサギは歯のトラブルが多い生き物です。

歯が伸び続ける生き物ですので、牧草などの繊維質を食べなかったりすると歯が伸びすぎてしまい

舌や頬を傷つけてしまい痛みで食事がとれなくなってしまいます(臼歯の不正)。

酷くなると感染を起こして顎が溶けてきてしまうことさえあります。

 

先日来院されたウサギさんは切歯(前歯)のかみ合わせが悪く歯科用のドリル(ダイヤモンドバー)で

歯の咬合面の調整を行いました。うまくいけばかみ合わが正常位置近くに戻る可能性があります。

 

ウサギの切歯をマジマジ見る機会はあまり無いと思われますが、

ウサギ飼いの飼主さまは時々チェックしてみてあげて下さい。

 

↑歯の矯正処置中の様子

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 13:40 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの眼内膿瘍(眼球摘出)
少し前に右眼が白くなったうさぎさんが来院されました。
飼主さんからお話をお伺いすると眼の表面の角膜に傷が付いてから徐々にこうなってきたとのこと。
長い間内服薬や点眼薬などを使用しても悪化してきているそうで、
視力も全く期待できないことから当院にて眼球摘出をおこなう事になりました。


↑右眼が白くなって眼の中に膿瘍が発生しています。


手術は無事に終了し、麻酔からも問題なく覚めてくれました。
眼球摘出が必要になるのは、角膜穿孔、難治性の眼内疾患、眼内腫瘍、眼内膿瘍、眼球破裂などの場合です。
犬と猫と異なりうさぎでは眼球後方に大きな静脈洞が存在しているため、それを傷つけて大量出血させないように神経を使う手術です。

↑手術後の様子

術後は食欲が一時的に低下することもあるため早く良くなってくれることを祈っています。
がんばって!うさぎちゃん!

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 16:58 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの腫瘍・子宮疾患
今日は雌ウサギちゃんにできた腫瘍の摘出手術がありました。
後足のふとももの部分に直径4cmほどの大きな腫瘍ができておりそれを取り除くのが目的です。
雌うさぎでは3歳を超えると80%にも子宮癌が発生するというデータもあり、今後の事を考えて
同時に避妊手術も行いました。

うさぎに全身麻酔をかけるのはややリスクが高めでしたが、
v-gelというウサギ専用の喉頭チューブを導入してからより安定してモニター・麻酔維持できるようになっています。
新しい器具の開発や、技術の進歩は本当に素晴らしいものがあります。

↑v-gel(ウサギ用喉頭チューブ)

肢の腫瘍を摘出し、卵巣・子宮も問題なく摘出し、麻酔も問題なく覚めてくれました。
子宮疾患が多いため雌うさぎの場合、若いうちに避妊手術を済ませておいたほうがよいかもしれません。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 19:36 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの子宮疾患
先日、遠方(車で1時間程度)から、5歳くらいの未避妊の雌ウサギちゃんが来院されました。
避妊手術を考えておりホームページをみて当院へ来院して頂いたそうです。
当院では最近はうさぎ飼いの飼主様ご紹介で来院される方がとても多くなってきており避妊手術も多く行っています。

この飼主さんの場合、
なぜ5歳にもなって避妊手術をお考えかというと同居の雌ウサギちゃんが子宮癌になってしまったため、
この子も手遅れになる前に避妊手術をお考え中とのことでした。
教科書的には3歳を超えると80%以上の確率で子宮癌などの子宮疾患が発生するといわれています。

術前検査として血液検査、レントゲン検査、エコー検査などを実施したところ…、
なんと…、この子も例外ではなく、すでに子宮にしこりができて内部に液体が貯留している状態になっていました。
不幸中の幸いでまだ発見が初期〜中期?のため病巣の摘出することは十分可能と思われます。

避妊手術をせずあるがままを受け入れていくのが良いのか、
早めに避妊手術を受けた方が良いのか、飼主さんによって考え方が違うと思われます。

雌うさぎを飼育されておられる飼主さまは一度考えてみてください。


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市 垂水区 霞ヶ丘 にある 動物病院 です)






 
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 17:42 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの乳腺腫瘍
先日、乳腺腫瘍ができたうさぎさんが来院されたので「うさぎの乳腺腫瘍」について。

うさぎの乳腺腫瘍はそこそこ発生が見られます。
うさぎの場合は乳腺に出来る腫瘍は「悪性」の比率が高く(80%以上)、転移が速く再発しやすいといわれています。
また、子宮疾患と合併して乳腺腫瘍ができている場合もあります。

乳腺部が腫れているときに考えられる原因としては、乳腺腫瘍、乳腺炎、乳腺嚢胞などが考えられます。
乳腺腫瘍などの腫瘍病変乳腺嚢胞や乳腺炎など非腫瘍性病変との区別は細胞診という検査を行い診断していきます。
細胞診の結果が腫瘍を疑わせるものだった場合は、うさぎ本人の状態に合わせて早期の摘出が望まれます。

今回のうさぎさんの場合は、細胞診で腫瘍病変が疑われたため摘出することになり、
無事に問題なく麻酔からも覚め元気に回復してくれました。

2歳半くらいから乳腺腫瘍は発生するため、なるべく若い時期(生後6か月〜1年)に避妊手術を行うことで腫瘍の予防が可能です。
うさぎの場合は子宮疾患も3歳を超えると多発するため、避妊手術を受けるかどうか雌ウサギの飼主さんはよく考えてみていただくのが良いかもしれません。



↑乳腺部にできた1cm程度の大きさの乳腺腫瘍

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻




(神戸市 垂水区 霞ヶ丘 にある 動物病院 です)
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 11:32 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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