神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
セイブシシバナヘビ

先日、「セイブシシバナヘビ」の患者さんが来院されました。

 

数年前に爬虫類と両生類についての研修を受けてから、爬虫類と両生類の診察をしています。

 

爬虫類とか両生類とかは、苦手な人もいらっしゃるでしょうし、

万人受けはしないペットだと思いますが、最近だと意外と飼育されている方が多いです(女性の方も多い印象)。

私も、昔は子供の頃にカエルやトカゲを捕まえて飼育したりしていた経験があり、それが多少役立っています。

(今もウーパールーパー、オタマジャクシ、ザリガニ、カエル、魚などを飼育しています)

 

さて、今回来院された「セイブシシバナヘビ」は

マイマイヘビ科(Dipsadidae)シシバナヘビ属(Heterodon)のヘビで、

見た目が特徴的でかわいいため人気があります。

 

↑YouTubeより

 

↑今回来院されたセイブシシバナヘビの患者さん

 

出身地はアメリカやメキシコで、砂地や半砂漠地域に生息しています。

食餌は動物食ですので、ペットとして飼育する場合はピンクマウスを与えます。

 

こちらの「セイブシシバナヘビ」、実は弱いながらも毒を持っており、

咬まれると腫れたりすることがあるため、エサを与える時に間違って咬まれないように気を付ける必要があります。

 

ヘビは温度管理や餌などの飼育管理がばっちりであれば、

丈夫で病気になり難い生き物ではありますが異変があれば来院してください。

 

最後にお願いが一つ御座いまして、

犬猫の飼い主さんでヘビや爬虫類がものすごく苦手な方もおられるため、

ヘビさんを連れて来られるときは中が見えないようにカバーを掛けてご来院ください。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 16:59 | comments(0) | - | ↑TOP
カメの皮膚感染症(水カビ)

眼の周りに白いモヤモヤがついているカメさん(クサガメ)が来院されたので今回はこの件について。

 

カメの皮膚や甲羅に白いモヤモヤがついていることがあります。

 

↑目の周りに白いモヤモヤがあります

 

水棲ガメでは、皮膚と甲羅に感染症が発生し易く、

このモヤモヤがあるカメは感染症に罹患しているかもしれません。

 

今回はこの皮膚感染症についてカメの診察をしている獣医師が解説します。

 

 

原因

第一に飼育環境が良くないと皮膚や甲羅に感染症が発生し易くなります。

 

温度が適温に保たれていない、外傷がある、甲羅干しができていない、水替えをしておらず水質が悪化している、

食餌の栄養分バランスが悪い、などの悪条件が重なると免疫力が下がり、

ふだんなら悪さをしないような常在菌である細菌やカビが過剰に増殖して皮膚病になってしまいます。

 

特に抵抗力の低い幼いカメに多くみられます。

 

症状

眼の周り(瞼)や四肢に白いモヤモヤができてきて、次第に全身に広がっていくことがあります。

皮膚病が悪化すると、状態が悪くなり、皮膚や爪が脱落したり、食欲がなくなることも。

 

甲羅に感染を起こすと、赤みが見られたり、更にひどくなると甲羅の鱗板が取れてしまうこともあります。

 

治療

皮膚の感染症は、軽度のものであれば定期的に乾燥させるだけで治ることもあります。

消毒をする場合は、希釈したヨード液(イソジン液)の中で1日1、2回薬浴し、1〜2時間は皮膚を乾燥させるようにします。

ただし、乾燥させすぎても脱水症状に陥るため注意が必要。

 

重度の感染症がある場合は、薬浴に加えて、抗生物質の投与を行います。

カビの感染の場合は、マラカイトグリーン(0.15mg/L水、1時間、薬浴、14日)で薬浴するのも効果的です。

 

甲羅に感染がある場合は、薬浴以外にも抗生物質を投与して治療していきます。

 

 

まとめ

飼育環境が良ければ皮膚感染症にはなりにくいため、

治療と並行して、飼育環境を改善することが何より重要になります。

一度治っても環境が悪いと再発するので気をつけましょう!

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 13:31 | comments(0) | - | ↑TOP
カメの代謝性骨疾患

最近、カメさんが来院されることが多いので、

今回はカメについての記事です。

 

爬虫類全般にも言えることなのですが、

餌の種類や飼育環境に問題があると、カルシウムが不足してしまい、

代謝性骨疾患」になってしまいます。

 

代謝性骨疾患とは、

体内のカルシウム不足が原因で、骨が脆くなったり、曲がったりする疾患で、

飼育管理に問題がある成長期のカメに多発します。

 

カルシウム不足が続き、甲羅が変形したり、骨が曲がったまま成長してしまうと、

治すことが出来なくなるため、カメが若いうちに対処することが重要です!

 

詳しく解説すると、

代謝性骨疾患の原因は大きく2つに分けられます。

 

 ̄浜楡上皮小体機能亢進症

原因

食餌の中に含まれるカルシウムが不足した場合、リンが多すぎる場合、紫外線(UVB)不足により

ビタミンD合成が足りない場合に発生します。

 

症状

成長期の幼いカメに見られる事が多く、体内のカルシウムが不足すると、骨が吸収されてしまい、骨が脆くなります。

このような状態が続くと、甲羅の変形や骨格の変形が引き起こされます。

ひどい場合には、歩くことも出来なくなることさえあります。

 

診断

食餌のカルシウム含有量を確認し、UVランプなどの照明器具や日光浴の頻度などを確認して診断をつけていきます。

 

治療

食欲がある場合は、カルシウム含有量の多い食餌に変更し、カルシウム剤(20〜50mg/kg1日1回)を食餌に混ぜて与えます。

食べない場合は、動物病院にて、カルシウム剤やビタミンD剤の注射を行います。

また、ビタミンD合成に重要となる紫外線を浴びるために、日光浴をさせたり、UVBランプを使用する必要があります。

 

⊃媽続発性上皮小体機能亢進症

原因

腎臓の機能が低下すると、リンの排泄障害が引き起こされます。

リンが体内に溜まると、カルシウムが排泄されてしまい、低カルシウム血症に陥ります。

また、腎臓でビタミンDが活性化しにくくなるため、腸からのカルシウム吸収が低下し、

骨が吸収されて脆くなってしまいます。

 

症状

衰弱し、食欲不振があり、甲羅が柔らかくなったり、変形したりします。

 

診断

血液検査にて、尿素窒素、尿酸、カルシウム、リン濃度などを測定します。

 

治療

輸液や抗生剤の投与などを必要に応じておこないます

 

まとめ

カルシウムをとり、UVBランプを照射したり、日光浴をするなど飼育管理が良くできていれば

代謝性骨疾患に罹患しにくくなります。

カメを飼育されている方は、食餌や紫外線量などが大丈夫か一度チェックしてみて下さい。

 

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です) 

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 20:30 | comments(0) | - | ↑TOP
カメのおしりから何かが出てきてる場合の対処法【陰茎脱編】

カメを長く飼育していると、

かめのおしり辺りから「あれ!?何か黒いものが出ている!」ことに気づくことがあるかもしれません。

 

実はこれ、亀の体内から何かの臓器が出てきてしまっている状態なのです。

 

オスならペニスが出てきて戻らなくなる陰茎脱や、

メスなら卵管が出てきてしまう卵管脱、

膀胱が出てきてしまう膀胱脱、

腸が出てきてしまう直腸脱、

などの病気が考えられます。

 

このまま様子をみて放置すると、

危険な状態に陥ってしまうことも。

 

ここではカメが「陰茎脱」になった時に、

どのように対処していけば良いのか、

爬虫類を診察している獣医師が徹底解説していきます!

 

結論

陰茎脱→急いで動物病院へ

 

内臓脱出の原因

 

カメの内臓が出てくることは比較的よくみられ、他の爬虫類よりも多いといわれています。

 

爬虫類には肛門が無く、その代わりに総排泄孔があります。

総排泄孔には、消化管、生殖器、尿路がつながっているため、腸や、卵管、陰茎、膀胱が総排泄孔から出てくる可能性があります。

たまに総排泄孔自体が脱出してくることも。

 

陰茎脱は、繁殖期、甲羅の変形によるもの、神経的な異常、外傷、低カルシウム血症、膀胱結石に続いて起こることもあります。

 

カメの陰茎は普通でも時々、総排泄孔から出てきます。しかし、通常はすぐに総排泄孔に収納されます。

陰茎脱とは陰茎が総排泄孔から出てきてしまい元に戻らなくなった状態であり、

脱出したままだと陰茎が傷ついて出血したり、壊死したりすることも珍しくありません。

 

治療

内臓が出てきてしまった場合は、脱出している内臓が何なのかを判断して早急に治療する必要があります。

 

陰茎が脱出していた場合、押し込んで何針か総排泄孔を縫合します。

ただ、どうしても戻らないようであれば、脱出した陰茎を根本で切断する必要があります。

(※注意:動物病院でやってもらいましょう)

 

 

最後に

ふつうの人なら「おいおい、カメの陰茎を切ったらおしっこが出なくなるんじゃないの?」と

考えると思います!

しかし、ご安心を。

亀の陰茎には尿道が無く、切断しても生活していく上で問題は全くありません。

 

カメのおしりから何か黒いものが出ている場合は、

早めに動物病院へ連れて行きましょう。

 

↑総排泄孔から陰茎が脱出しています

 

 

↑押し込んでも戻らず、何日かしても戻らず、食欲も低下してきたため、

陰茎を切断しました(´;ω;`)

 

 

↑手術後の様子。甲羅の中に隠れています…。

この後、食欲も復活して回復してくれました。

 

 

垂水オアシス動物物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 20:45 | comments(0) | - | ↑TOP
ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全

脱皮不全のヒョウモントカゲモドキが来院されました。

 

ヒョウモントカゲモドキは2週間〜毎に脱皮を繰り返します。

これが原因になり調子を崩す子も時々います。

 

今回のケースでは眼に脱皮不全の皮が残っており、

片目が見え難くなっていたため脱皮の皮をピンセット等で除去すると調子が復活しました。

 

対処法など詳しくは、

Dr ツルのエキゾチックアニマル情報室

https://exoroom.jp/hyoumontokagemodoki/2019/07/18/dappifuzenn/

を見てみてください。

 

トカゲ飼いの飼主さんで脱皮不全が気になる方はぜひケアしてみてください。

 

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 12:27 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
動き方が変なエボシカメレオン

当院では犬猫以外のエキゾチックアニマルと呼ばれる動物たち(うさぎ、ハムスター、チンチラ、フクロモモンガ、ハリネズミ…など)や爬虫類の診察もおこなっておりまして、

時々動き方がおかしな爬虫類の患者さんが来院されることがあります。

 

その中でも多いのは「代謝性骨疾患」と呼ばれる疾患です。

この病気になる原因は、カルシウム不足ビタミンD不足紫外線不足が考えられ、

症状としては、震え、歩行困難、測定過大、ケイレン発作、腸のうっ滞、運動失調、反射亢進、総排泄腔脱などが早期にみられ、

重度な症例になると骨の変形が現れてきます。

 

↓先日来院されたエボシカメレオンちゃんも歩き方がおかしいという主訴で来院されました。

 

診断

身体検査で異常な姿勢や歩き方になっていないか、食事内容の聞き取り(カルシウムを添加しているかどうか)、紫外線ランプの設置状況などをお聞きしてこの疾患かどうかを疑っていきます。また、X線検査やCT検査などを行うと、骨の変形や骨密度の低下がみられる場合もあります。

 

治療

1〜3ヶ月間、正常に活動できるようになるまでグルコン酸カルシウムの投与を1日2回行います。

栄養管理(カルシウム剤やビタミンDなど)

ダスティング・・・餌のコオロギなどの昆虫は、リンに対してカルシウムやビタミンAの含有量が少ないため、昆虫に直接カルシウム剤やビタミン剤をまぶしてから給餌します。

 

 

紫外線照射

自然界ではビタミンDは紫外線を浴びることで合成されます。

飼育環境で紫外線が不足する原因は、紫外線を含まないランプを使用している、ガラス越しの照射や日光浴(紫外線はガラスを透過しない)、紫外線ランプの劣化による紫外線不足(紫外線ランプは6〜12か月毎の交換が必要)などが考えられます。

 

飼育温度

爬虫類は変温動物であるため、温度管理が大切です。

代謝性骨疾患のため状態が悪い場合は、至適温度上限近くで温度管理をした方が良いです。

 

上のエボシカメレオンちゃんはカルシウム剤の投与を開始したところ、徐々に様子が改善してきました。

UVランプ、カルシウム剤、飼育温度などが大切ですので様子がおかしくなる前に注意してみてください。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 12:25 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
【亀の甲羅破損】カメの甲羅が割れたときの対処法

先日、甲羅を野生動物に齧られてしまったカメさんが来院されたのでこの件について。

 

↑甲羅が骨折しています

 

カメの甲羅が割れてしまったり、破壊されてしまったら、大変ですよね。

よくあるケースでは、犬に噛まれた、野生動物のアライグマに噛まれた、高いところから落ちてしまった、鳥につつかれてしまった、車にひかれてしまった、などでしょう。

現実のカメは、ゲームに出てくるカメみたいに甲羅を脱ぐことはできません。

甲羅が割れてしまったままでは、生きていくことができず、危険な状態に陥ってしまいます。

今回は、甲羅が割れてしまった時の対処法について、カメを診察している獣医師が解説します。

症状

甲羅が割れてしまっている場合(甲羅の骨折)、甲羅の鱗板の下にある骨も折れているケースがあります。

骨が折れてしまい、骨が変位していると、その隙間から内臓が出てきてしまうことも。

甲羅の骨折によって、肺の損傷、出血、ショック状態になってしまうこともあります。肺に損傷があった場合、危険な肺炎に罹患してしまうこともあるため要注意です。

診断

動物病院では、視診の後に、X線検査(エコー検査なども)を使って、甲羅骨折の破損の程度を調べます。

治療

甲羅が骨折している場合、痛み止めを投与し、身体が冷えないように保温、抗生剤投与、輸液投与などを行います。

骨折したタイミングが直前の場合は、直ちに骨折を整復固定していきます。

ただし、状態が悪ければ、輸液をしたり、酸素を吸わせたり、抗生剤の投与を行って、状態を改善させることが優先になります。

骨折してから時間が経過している場合は、抗生物質を使って感染症の治療を行い、感染症のコントロールをしてから、骨折の整復固定を実施します。

甲羅の骨折を治すには、プレートで固定、スクリュー+ワイヤーで固定、ワイヤーで固定、エポキシパテで固定する方法があり、骨折の状況により適宜選択されます。

甲羅の骨折が治るまでに、長いと半年から一年間くらいかかることがあります。

 

最後に

 

カメの甲羅が割れるとびっくりして慌ててしまうと思いますが、

慌てず急いで動物病院へ連れていってあげてください。

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 13:26 | comments(0) | - | ↑TOP
カメレオンの眼疾患

先日、カメレオンちゃんが来院されました。

そうです、あの舌がビョーンと伸びる、体色が変化する生き物です。

当院にも時々カメレオンが来院されます。

 

今回来院されたカメレオンは「エボシカメレオン」という種類で、頭が帽子(烏帽子)みたいな形なのが特徴的です。

全長が40〜60cmになり、昆虫類や植物を食べ雑食性です。

カメレオンは動くエサしか食べないですし、神経質ですし飼育は難しいといわれておりますが、

見ていてとても可愛らしいですし、面白くて飼いたくなる気持ちが分かります。

 

さて、

今回来院されたカメレオンちゃん、

両目が開かないという主訴で来院されました。

眼が見えないと食餌をとれなくなるため危険なのですが、

眼を洗浄し、点眼薬をさして貰ったところ、数日で改善してくれたので良かったです。

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 12:56 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ヒョウモントカゲモドキの陰茎脱

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?

今日は10連休明けの社会復帰のためグッタリしている方が多いのではないでしょうか。笑

 

私も今年のGWは1日だけお休みを頂戴して高知県へキャンプに行ってきました。

当日に計画してGO!(←獣医師の仕事は重症の急患さんが休み前に来院されると、旅行に行くどころでは無くなるため前もって計画が立てづらいのが難点なのです)

 

かなり山奥の秘境にあるキャンプ場(夢の森公園キャンプ場)で、

なんと無料のキャンプ場なのですがきれいに整備されておりとても快適でした。

夜になると空を見上げると満天の星空ですし、川からはカジカガエルの声が聞こえてきて、

大自然のエネルギーを貰ってリフレッシュできました。

 

夏は近くを流れる仁淀川で泳いだり、カヌーやボートで川下りしたりできるそうでとても面白そうです。

 

神戸からでは、高速道路を使っても片道4時間ぐらいかかるのでちょっと遠いのが難点ですが

ワンちゃん連れで水遊びも楽しそうなので旅行先にお勧めです!

 

↑仁淀川(youtubeより)

 

さて、

このところ、当院では爬虫類の患者さんがよく来院されています。

 

先日連れて来られたのはヒョウモントカゲモドキの患者さんで

「お尻から何かが出てきている!?」という主訴で来院されたのでした。

 

ひっくり返してお腹側を見てみると…

確かに、お尻の辺りから何か内臓のようなものが出てきています。

 

こういった時は直腸が出てきてしまったり(直腸脱)、総排泄腔と呼ばれる部位が出てきてしまう総排泄腔脱や、ヘミペニス(半陰茎)が出てきてしまうケースが考えられます。

今回の場合は詳しく観察するとヘミペニス(半陰茎)が出てきていました。

 

とりあえず、潤滑剤で濡らして押し込んだり、糸で出てこないように一部を塞いだりしたものの、

すぐに再脱出しまったため出ているものを手術で切除したところ問題なく正常な状態に回復してくれました。

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

 

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 19:40 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ヘビの感染性口内炎(ヘビのマウスロット)

冬眠明けに体調を崩したというヘビさんが来院されました。

以前、研修してきたこともあって、

このところ爬虫類と両生類の患者さんが来院されております。
 

ワンちゃんネコちゃんよりも爬虫類や両生類の飼主さんはとても熱心に大事に飼育されている方が多いような気がします。

 

今回来院されたのは、

ベアードラットスネークと、トウブインディゴという種類のヘビさんでした。

 

細菌性口内炎はヘビに多く発生し、ビタミン不足や低温度などがあると罹患しやすくなってしまいます。

治療は口腔内をキレイに消毒して、抗生物質やビタミン剤を投与していくと改善してくれました。

 

診療分野的にもまだ解明されていないことも多く、

分からない事も多いですが、調べたり爬虫類・両生類専門の先生に聞いたりしながら、

少しでもお役に立てるように診察させて頂いてます。

初診での診察をご希望の方はご来院前にお電話の上ご来院ください。

↑口を開けてもらったところ

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 18:08 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ヘビさんの診察

このところ、当院へ爬虫類の診察のお問合せや診察を希望されて来院される方が増えてきています。

ヘビ、カメ、トカゲ、トカゲモドキ、ウーパールーパー、カメレオンなどなど。

色んな種類がいますし、飼主さんからいろいろ教えて貰い面白いな〜と思いながら診察してます。

 

爬虫類は好き嫌いがヒトによってはっきり分かれる生き物です。

しかし、世の中には熱烈に爬虫類好きな方も実は結構多く、

スネークセンターでニシキヘビのヘビ巻き体験が大人気だといいますし、

気づいていないだけで意外と実は好きな人も多いのではないでしょうか?!

 

今回淡路島から来院されたのは、

ジャングルカーペットパイソンの男の子でした。

↑ヘビさん(ジャングルカーペットパイソン)の画像です

 

 

昨日から、お尻から腸が出ているとのこと。

↑ヘビさんの画像です。総排泄孔から何かが出てきています。

 

よく観察してみると、総排泄孔脱という状況でしたので、

綿棒で出てきているものを押し込んでおくと数日で出てこなくなりました。

 

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師・院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 20:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ヒョウモントカゲモドキ

先日、

「ヒョウモントカゲモドキ」というかわいい患者さんが来院されました。

 

ヒョウモントカゲモドキとは、

ヤモリ下目トカゲモドキ科に分類され、全長20cm程度、

生息地はパキスタン周辺で荒野の乾燥地帯に住んでいます。

英語名では「レオパードゲッコー」と呼ばれ、ファンの間からは「レオパ」の愛称で呼ばれており、

食べるものは昆虫、小型爬虫類、節足動物などで、夜露を舐めて水分をとっています。※レオパード=ヒョウ柄

 

性格は温和で、ゆっくり動き、噛みついたりしないため、飼い易くおそらく最も人気のある種類の一つであり、

女優の新垣結衣さんも「しーちゃん」というお名前のレオパを飼育しているそうです。

 

ヤモリの仲間ではあるももの、

トカゲに近い特徴を持っており、瞼が動き、足先に吸盤が付いていないため壁にへばり付くことはできません。

なのでヤモリの仲間なのにトカゲモドキというそうです。

 

また、どうでもいい事ですが今世間で話題になっているハウスメーカー?の

レオパレスは「レオパード(豹)」と「パレス(宮殿)」を組み合わせた造語。 分譲型マンション「ライオンズマンション」を目標としていたため、「ライオン」よりも足が速い「豹」を選んだ。 21は”21世紀につなげる”という意味が込められている。」そうです。【参照 https://moto-neta.com/company-name/leopalace21/】

 

ヒョウモントカゲモドキ

↑画像:ウィキペディア(Wikipedia)より https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%AB%E3%82%B2%E3%83%A2%E3%83%89%E3%82%AD

 

 

爬虫類と聞くと、一般的には好き嫌いがハッキリ分かれると思うのですが、

結構爬虫類や両生類が好きな人って意外とおられます。

 

当院では実は爬虫類や両生類などの診察にも取り組んでおりまして、

関東までエキゾチックアニマルについての勉強会に参加したりしています。

(※ここでのエキゾチックアニマルというのは犬猫以外の動物のことです。)

 

あと、このような生き物を診察している動物病院がほぼ無いこともあって、

診察をすることで飼主さんに喜んで貰えることが多く獣医師としてやりがいのある診療分野だと思います。

 

 

 

 

今回来院されたレオパちゃんは尻尾の先が一部ミイラ化していました。

おそらく原因は、脱皮不全によるもので血行障害による虚血性壊死と考えられます。

 

飼育環境が乾燥しすぎていることが多いため、

普段から加湿(スプレー、温浴)をしてあげたり、水が入った容器をケース内に入れたりすると良いです。

 

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 爬虫類 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
フトアゴヒゲトカゲの皮膚真菌感染症

犬猫やうさぎやハムスターや人間はもちろん、爬虫類も皮膚にカビ(糸状菌)が生えることがあります。

皮膚疾患はさまざまな要因で発生しますが、不適切な飼育管理や全身性疾患と関連していることが多いので普段から注意が必要です。

皮膚疾患の原因にはいろいろあり、

細菌性、真菌性、ウイルス性、寄生虫性、脱皮不全、外傷、ビタミン欠乏、カルシウム欠乏などがあります。

 

今回のトカゲさんは皮膚にカサブタが出来ており、顕微鏡で検査をしてみるとカビ(糸状菌)が発生してしまっていたため、

全身的な抗真菌薬と外用療法が必要です。

↑フトアゴヒゲトカゲの皮膚糸状菌症(皮膚かさぶたの顕微鏡画像)

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

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