神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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猫の口内炎(歯周病、全顎抜歯)

だいぶ肌寒くなって秋らしくなってきましたね。

秋になると気候も良くて動物も病気をしなくなるのか動物病院もゆったりしています。

 

そんな中、

口が痛くてごはんが食べれない猫ちゃんが来院されました。

口の中を見てみるとまっ赤っかに腫れてとても痛そうになっています。

今回の場合、内科治療に良い反応が見られなかったため改善率(90%程度の効果)が高いといわれている全顎抜歯を行うことになりました。

 

日々診察していると猫ちゃんに口内炎ができてよだれを垂らしたり、

口が痛くて食事が摂れないケースを見かけることがよくあります。

 

この病気の原因は全てがはっきりとはわかっていませんが、免疫機能の乱れが関係していると思われ、口腔内細菌に対する過敏症も原因といわれています。

猫の口内炎では、歯肉、ほほの粘膜や舌などの部位に発赤や腫れ、潰瘍などが見られ、
症状は、痛み、口臭、食欲低下、体重減少、流涎などで、
本症の発症率はさまざまな報告がありますが、約6~7%と意外と多いのです。

歯垢、歯石の付着程度が高くなるのに伴って発症率が高くなりますが、歯石がほとんど無くても口内炎になることもあります。
また、ウイルス(猫白血病ウイルス、猫エイズウイルス)感染が原因となり口内炎を引き起こす場合もあって口内炎の猫のうち白血病ウイルスが感染している割合は15〜20%、エイズウイルスが感染している割合は25〜80%といわれています。

発症年齢は平均7.1歳(4〜17歳)で、缶詰タイプの食事を主食にしている多頭飼育の猫に本症の発生が多いと言われています。治療方法にはさまざまな方法があり報告さてていますが、確立された治療法はなく完治できない症例も多く難治性なことが多いです。

治療方法は、
〇垢・歯石除去による口腔内細菌の清浄化
▲好謄蹈ぅ漂泙砲茲詭髪嵳淦療法
L髪嵳淦剤による治療
す垣己質による治療
ゥぅ鵐拭璽侫Д蹈鵑砲茲觴N
Ε薀トフェリンによる治療
低アレルギー食の給与
炭酸ガスレーザーによる炎症部位の蒸散
各種の酵素
抜歯
などがあります。

まず、口の中の衛生状態を良くして(歯石除去、歯垢除去、上の画像の猫ちゃんは歯石のスケーリング中です)、その後歯磨きやデンタルジェルで維持していくことをお勧めします。しかし、それでも治まらない場合は抜歯をすることで完治もしくはかなり口の炎症が治まります。通常、抜歯することで60%(全顎抜歯の場合は90%)の猫ちゃんが良くなり、20%で程度が軽くなり、13%がまだ内科的な治療が必要で、7%で効果がみられません。

なかなかやっかいな病気ですが、痛くて食べれないと生活の質が低下するので治療をしていくほうがよいと思います。

 

 

↑口腔内の粘膜が腫れており痛そうです。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

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