神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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猫の尿路閉塞

寒くなってきましたね。

数年前の冬、インフルエンザでダウンしてから毎年欠かさずインフルエンザの予防接種を受けており昨日受けてきました。

感染するとつらいので流行する前に皆さまもお早めにどうぞ。

 

寒くなったこのごろ、おしっこが出ない、もしくは出にくい猫ちゃんが多く来院されています。

今からの時期にはオス猫で尿路閉塞が発生することが多いのです。

 

先日来院されたオス猫ちゃんも「2日間ほど尿が出でいない」ということで飼い主さんに連れてこられました。

さっそく診察させてもらうと、ぐったりしており尿道が結石で詰まってしまい尿が全く出なくなっているため膀胱がパンパンに拡張していました。

大体2日間尿が出ないと、尿中に毒素が排泄できなくなり尿毒症になり死に至るといわれているので大変危険な状態です。

緊急でカテーテルを入れて尿を抜き、輸液を行うと幸い尿が作られるようになり、かなり高かった腎数値も改善しました。

しかし、元気になって状態が回復して1週間以上経っても自力での排尿ができず、ポタポタ尿が垂れるような状態が続いていました。

そのため、症状とエコー検査の結果を総合して考えると膀胱が壊死している可能性があるため飼い主さんとご相談の上、

試験開腹手術を実施したところ、やはり膀胱の一部が壊死しており、

壊死部を切除・縫合して終了しました。

 

↑※閲覧注意:手術の画像です(膀胱が壊死しています)

 

↑※閲覧注意:手術の画像です(壊死した膀胱を切除して縫合しました)

 

もうダメかも…、という試練を2度も乗り越えて、

その後、無事に元気になり退院していってくれましたのでほんとに良かったです。

 

このように膀胱が壊死するまでに重症化することは珍しいのですが、

尿が出ないと致命的になるため、雄猫を飼育されている飼い主さんは尿が出ているか十分にお気をつけください。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 泌尿器疾患 | 19:43 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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