神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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椎間板ヘルニア(ダックスフント)

先週、椎間板ヘルニアのワンちゃんが来院され、

MRI撮影の後、当院で手術を行ったのでこの件について。

 

椎間板ヘルニアになる犬種と言えば、

ダックスフンドが代名詞です。

その他、シーズー、ペキニーズ、ビーグルなどの犬種(軟骨異栄養犬種)も発症することがあります。

 

椎間板ヘルニアになると、

突然、キャンと鳴いたり、強い痛みを訴えたり、歩けなくなったりして来院されます。

また、急性で重度の場合には後肢が麻痺している事があり、後肢を引きずって歩くようになります。

↑後ろ足を引きずってしまっています

 

椎間板は、背骨の骨と骨の間に存在するクッションの役割をしている部位で、これが脊髄神経側へ飛び出すことで椎間板ヘルニアが起こります。椎間板が突出した位置や脊髄の圧迫の程度で重症度が変わってきます。

 

【椎間板ヘルニアの診断】

 

・神経学的検査

 

神経のどの部位に障害が起こっているかを大まかに調べるために行います。また、脊髄疾患だけではなく脳疾患との鑑別にも行います。治療後にどの程度改善したかを評価するためにも行います。

 

・レントゲン検査

 

椎体と椎体の間隔が狭くなっていないかを調べます。また、脊椎炎、腫瘍、その他の関節疾患や骨折などとの鑑別を行います。

 

・MRI検査

 

症状や各種検査より椎間板ヘルニアが疑われた場合は、MRI検査を行います。

詳細なヘルニア部位の位置や左右の確定、その他の脊髄疾患との鑑別を行います。

↑脊髄が椎間板物質で圧迫を受けています

 

【椎間板ヘルニアの治療法】

 

○ 内科治療

 厳重な運動制限(±抗炎症薬の投与)を行います。

・ ケージ内で3〜4週間、絶対安静にさせる。以降少しづつ正常な活動に戻していく。

・ 階段の上り下りをさせない。

・ ジャンプさせない。

 

○ 外科治療

 ヘルニアを起こして神経を圧迫している部位の椎間板を摘出します。

・ 退院後もリハビリが必要です。

↑今回のケースでも、

脊椎の骨を削り、神経を圧迫している椎間板物質を摘出しました

 

↑摘出された椎間板物質

 

術後は、重症度のグレードにもよりますが、

だいたい1〜2か月程度で徐々に後肢の麻痺が改善してきてくれることが期待できます。

早く良くなりますように…!

 

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 20:55 | comments(0) | - | ↑TOP
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