神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
<< 新型コロナウイルスは犬猫に感染するのか?【獣医師が解説】 | main | 異物誤食事故(砂) >>
短頭種症候群(軟口蓋過長症)

先日、ペキニーズの短頭種のワンちゃんに「軟口蓋過長症」を改善させる手術を行ったので

今回はこの件について。

 

お家のワンちゃんで、いびきをかいている子はいないでしょうか?

 

特に、ブルドッグ、パグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、キャバリア、ペキニーズなどの短頭種(鼻ペチャの犬種)で

いびきのような呼吸をしている場合は、この短頭種症候群が疑われます。

 

短頭種のワンちゃんでは歳を取ると鼻腔と口腔との境にある「軟口蓋」と呼ばれる部位が腫れて少しずつ伸びて、

気管に吸い込まれてしまいます。

 

4歳以上になるとさらに状態が悪化していき、8歳以上で呼吸ができなくなってしまうぐらい重篤な状態になってしまうことがある

と報告があります。

 

この病気は慢性進行性の病気のため、

若齢の時(できれば1歳まで)に手術を受けた方がよいとされており、歳を取って喉頭虚脱という状態にまで進行すると、

手術を行っても改善できなくなってしまいます。

 

そのため、

当院では短頭種に避妊・去勢手術を行う時には、短頭種症候群に対する矯正手術を同時に行うことをお勧めしています。

 

↑長い軟口蓋に支持糸をかけています。

軟部組織が腫れないように注意して扱わなければなりません。

 

 

↑術後の様子。軟口蓋が短くなりました。

 

 

↑摘出された軟口蓋

 

軟口蓋を電気メスで切ったりすると、術後に腫れてしまい呼吸困難に陥るケースがある、

と米国での外科研修中に専門医から教わったこともあり、

 

当院では超音波メスや半導体レーザーなどは用いずに、

軟口蓋は鋏でカットし、細い吸収糸で縫合する方法で行っています。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

| tarumioasis2 | 呼吸器疾患 | 20:22 | comments(0) | - | ↑TOP
コメント
コメントする









S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>
ページのトップへ