神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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カメの皮膚感染症(水カビ)

眼の周りに白いモヤモヤがついているカメさん(クサガメ)が来院されたので今回はこの件について。

 

カメの皮膚や甲羅に白いモヤモヤがついていることがあります。

 

↑目の周りに白いモヤモヤがあります

 

水棲ガメでは、皮膚と甲羅に感染症が発生し易く、

このモヤモヤがあるカメは感染症に罹患しているかもしれません。

 

今回はこの皮膚感染症についてカメの診察をしている獣医師が解説します。

 

 

原因

第一に飼育環境が良くないと皮膚や甲羅に感染症が発生し易くなります。

 

温度が適温に保たれていない、外傷がある、甲羅干しができていない、水替えをしておらず水質が悪化している、

食餌の栄養分バランスが悪い、などの悪条件が重なると免疫力が下がり、

ふだんなら悪さをしないような常在菌である細菌やカビが過剰に増殖して皮膚病になってしまいます。

 

特に抵抗力の低い幼いカメに多くみられます。

 

症状

眼の周り(瞼)や四肢に白いモヤモヤができてきて、次第に全身に広がっていくことがあります。

皮膚病が悪化すると、状態が悪くなり、皮膚や爪が脱落したり、食欲がなくなることも。

 

甲羅に感染を起こすと、赤みが見られたり、更にひどくなると甲羅の鱗板が取れてしまうこともあります。

 

治療

皮膚の感染症は、軽度のものであれば定期的に乾燥させるだけで治ることもあります。

消毒をする場合は、希釈したヨード液(イソジン液)の中で1日1、2回薬浴し、1〜2時間は皮膚を乾燥させるようにします。

ただし、乾燥させすぎても脱水症状に陥るため注意が必要。

 

重度の感染症がある場合は、薬浴に加えて、抗生物質の投与を行います。

カビの感染の場合は、マラカイトグリーン(0.15mg/L水、1時間、薬浴、14日)で薬浴するのも効果的です。

 

甲羅に感染がある場合は、薬浴以外にも抗生物質を投与して治療していきます。

 

 

まとめ

飼育環境が良ければ皮膚感染症にはなりにくいため、

治療と並行して、飼育環境を改善することが何より重要になります。

一度治っても環境が悪いと再発するので気をつけましょう!

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

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