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犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)グレード分類について

 

犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)とは

 

 

犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)は、後肢にある膝蓋骨(いわゆる膝のお皿)が正常な位置からずれてしまっている状態をいいます。

 

※詳しくは「犬の膝蓋骨脱臼」記事へ】

 

ひとことでパテラと言いましても、ほぼ問題の無い軽度のものから、重度なものまで程度は様々です。

今回は、パテラのグレード分類について説明してきます。 

 

 

犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)のグレード分類

 

 

犬のパテラには重症度の分類法があり、

グレード1(軽度)〜グレード4(重度)までに分けられます。

グレード1

 

膝蓋骨は指で押すと脱臼するが、指を離すと元に戻ります。

膝蓋骨は、膝関節を伸ばした状態で膝蓋骨を用手で押すと脱臼しますが、手を離すと自然に滑車溝に戻ります。

脛骨が非常にわずかに回転していることがあります。

グレード2

 

指で押すと容易に脱臼するが指を離しても自然には元に戻らない。

膝蓋骨脱臼が頻繁に発生します。30°程度の内側への脛骨のねじれと、脛骨稜がわずかに内側へずれている場合があります。

グレード2の犬の多くは、無治療でも何年間か良い状態で過ごすことができます。

しかし、滑車溝から膝蓋骨が脱臼することで、膝蓋骨の関節面および関節軟骨の摩耗が進行していくことがあります(軟骨は再生しません)。

グレード3

 

普段から脱臼したままで、指で押すと正常な位置に戻せるが、指を離すとすぐ脱臼してしまう。

脛骨に30°〜50°のねじれと脛骨稜のずれが認められ、ずっと脱臼したままです。

多くの動物は、半屈曲した状態で後肢を使用します。滑車は非常に浅くて平らになっています。

グレード4

 

普段から脱臼したままで、指で押しても正常な位置に戻せない。

脛骨は50〜90°程度ねじれており、膝蓋骨は永久的に脱臼しています。滑車溝は全く存在しないか、凸状のことさえあります。

後肢を屈曲した状態で、しゃがんだような様子で歩きます。

 

 

 

 

最後に

 

 

今回は膝蓋骨脱臼のグレード分類について書いてみました。

 

グレードと症状の重さは必ずしも一致しないため、

「うちの犬は無症状なので軽症だろう」と飼い主さんが思っていると、

実はグレード4だったということも有り得ます。

 

逆に、グレードが1や2でも時々スキップ様の跛行などの症状が認められることもあり

グレード分類で全てを表せる訳ではありません。

 

治療が必要かどうかなど詳しくは

膝蓋骨脱臼の治療を行っている動物病院の先生にご相談してみて下さい。

 

 

 

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

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