神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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犬のパテラにサポーターは有効?

先日、パテラの整復手術がありました。

10歳ぐらいのヨークシャテリアちゃんだったのですが、

症状がこれ以上に悪化する前に治療を希望されたため、

手術を実施することになりました。

 

↑BIFORE:膝蓋骨が大腿骨の滑車溝から脱臼しています

(グレード3のパテラ)

 

パテラのグレード分類については

別記事⇒犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)グレード分類について

 

↑AFTER:膝蓋骨が大腿骨の滑車溝に戻り脱臼が問題なく整復されました。

 

↑BIFORE:大腿骨の滑車溝が浅いため、すぐに脱臼してしまう状態です

 

 

↑AFTER:滑車溝が深くなり、脱臼し難くなりました

 

 

診察をしていると、

犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)にサポーターは効果があるのでしょうか?と時々飼い主さんから質問を頂くことがあります。

 

パテラについては

こちらの記事⇒犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)

 

確かに、

サポーターを着けるだけで犬のパテラを予防することができたり、治療にも有効であれば良いですよね。

調べてみるとどうやらパテラに効果があるとされているサポーターが市販されている(市販されていた?)ようです。

パテラに効果があれば良いのですが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

先に結論から言いいますと、

パテラの犬にサポーターをすることで、膝蓋骨を脱臼しなくしたり症状を改善させるというのは、

獣医学的な見地からいうと残念ながら難しいと思います。

 

そもそも犬にサポーターなどを装着するのは、

関節部位だと簡単にズレたり、変な締め付け方をしてしまったり、

犬がサポーターを咬みちぎって取ってしまったりするので、

とても難しいのです。

 

また、指で直接押さえて膝蓋骨を整復してもすぐに脱臼してしまうわけですから、

それをサポーターで行うというのは厳しいものがあります。

 

パテラに対してサポーターを使って治療を行うことは獣医学で推奨されていませんし、

サポーターが有効であるという報告等も今のところ聞いたことがありません。

 

サポーターを着けると膝関節の可動域を制限してしまいますし、

動物にとってストレスになりますのでそのリスクも考える必要がありそうです。

 

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

  

| tarumioasis2 | 犬の膝蓋骨脱臼(パテラ) | 12:56 | comments(0) | - | ↑TOP
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