神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
<< トリミング好評受付中(^_^)v | main | 寒くなりましたね(+_+) >>
膀胱の穿孔

ここ最近はだいぶ涼しく、朝晩は肌寒くなってきました。体調管理が大切ですね。
という私も何日か前に風邪を引いてしまい点滴を受たりしてきてきました…免疫力を上げたいものです。

動物たちでは涼しくなる季節の変わり目に特に多くなる病気が猫ちゃんの膀胱炎です。
オシッコが出なくなって連れてこられる子が多いです。今回は猫ちゃんの膀胱炎(尿閉)について。

今回診察した猫ちゃんは尿が出なくなってしばらく(半日〜一日以上?)してから連れてこられた猫ちゃんでした。
診察してみると膀胱がパンパンに拡張していて、尿道が詰まっていてカテーテル(膀胱まで入る細いチューブ:3Frアトム栄養チューブ)がなかなか入りません。
潤滑ゼリーを付けたりして何度か繰り返していると何とかカテーテルを膀胱まで入れ尿を抜くことができました。
血液検査の結果をみると、腎臓の値が高値で腎臓にダメージがあることが推測されます。

点滴を流していくと当初はかなりの血尿がどんどん出てきていましたが、3日目ぐらいになると尿がまた全く出なくなってきました。そしてお腹がだんだん膨らんできます。

エコー検査で調べてみると腹水が貯まっており、腹水を採取して分析すると「尿」がお腹の中に漏れ出て貯まっていることが判明。

尿管か膀胱などの尿路系のどこかから尿が漏れている疑いがあるので緊急手術をすることになりました。お腹を開けてみると尿がタップリお腹に貯まっており、調べてみると膀胱が半分以上壊死して、壊死した部分で孔があいていました。
腐ってしまっている膀胱の一部を切除して縫合しました(膀胱の3/4位を切除)。
手術後、はじめは尿は膀胱が小さすぎて貯められず垂れ流し状態でしたがしばらくすると少しずつ貯まる尿量が増えてきたらしく尿をがまんできるようになってきて、腎臓の値も下がり食事も自分でとれるようになっています。

今回の猫ちゃんの場合は、尿が出なくなったことで膀胱が限界まで拡張し、膀胱が一部壊死して穿孔したものと考えられました。

「尿が出ない」「トイレにこもって出てこない」「トイレの姿勢をずっとする」などを繰り返しているようだと一刻を争う危険な状態の尿閉の疑いがあります。早めに動物病院へ連れていってあげてください。



大部分が壊死している膀胱

垂水オアシス動物病院
井尻

| tarumioasis2 | 泌尿器疾患 | 11:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>
ページのトップへ