神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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腸重積
腸重積のワンちゃんが立て続けに来院されました。
教科書にもよく載っている有名な症状なのですが、比較的珍しい病気です。

皮膚病で通院中のミニチュアダックスフントちゃんで最近「少しお腹が張っていて様子がおかしい気がする」と飼い主さんがおっしゃっていました。皮膚病の治療で来院されたのですが
念のため詳しく見てみると…腸が2重丸のようなエコー所見が見つかりました(腸重積の所見)。
そして飼い主さんと相談の結果、緊急で開腹手術をすることになりました。
お腹を開けると1か所、回盲部で腸が重積していたので整復しその後再発もなく無事退院して元気にお家に帰っていってくれました

またある子はMIXの子で嘔吐がひどく下痢もみられ来院されました。
エコー検査で調べてみると腸が2重丸のような所見が見られ緊急手術になり、整復後この子も無事元気に退院していってくれました。

腸重積は無治療で長時間放置しておくと、最悪のケースでは腸が壊死してしまい急変する可能性がある病気です。様子がおかしければ早めの治療が必要になるので下痢や嘔吐などが続きいつもと様子がおかしければ動物病院へ連れていってあげて下さい。

 補足
腸重積は腸の中に腸が入り込んでしまう状態をいいます。
原因は不明の事が多いのですが、腸炎や腸の内腔にできた腫瘍・ポリープなどが原因になって発生することもあります。腸重積は若い動物の回腸・盲腸接合部付近に起こることがとても多く1歳未満の動物で発生することが大多数です。

症状は
嘔吐、腹部痛、血様粘液便の排泄、痛みのある腹部腫瘤が触れるなどの症状が見られます。

診断は
超音波検査やバリウム造影検査で診断することができます。

治療は
手術をして腸の重積部分を整復します。その後の再発予防のために腸同士をアコーディオン状のひだ状に縫い合わせます。 

↓今回の手術中の動画です(手術の動画の為苦手な方は気を付けて下さい)。



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| tarumioasis2 | 消化器疾患 | 10:11 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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