神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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輸血
重度な貧血のわんちゃんが来院しました。
その子は貧血がとてもひどく、ぐったりして立っていられない様子です。
原因は重度の貧血と子宮蓄膿症が合併した症状によるものでした。
この場合、輸血をして子宮蓄膿症の手術をすれば救命できる可能性がでてきます。

飼い主さんにお話をお伺いしてみると、
当院に来院される前に、ご近所の病院と大阪の動物病院を3件ほど受診されたそうです。
しかし、「貧血がひどく子宮蓄膿症の手術ができないし血液型が合う血が用意できない。」ということになり大阪の動物病院の先生から「当院なら対応できるだろう」ということでご紹介頂きました。

診察してみると確かに、貧血がひどいのでそのまま手術をするとかなりのリスクがありそうです。
希望をつなぐため当日来院されていた中型犬〜大型犬の飼い主さんにご協力をお願いしたところ、とても有難いことにドナーを引き受けて頂けることになりました。ほんとうに感謝です。

さっそくクロスマッチ試験をして輸血の適合性を調べると、問題なく輸血できることがわかりました。
採血、輸血後に手術をして無事に麻酔からも覚め、術後2日目の今日には早くも食欲旺盛でとても元気になってきてきます。

日本では人間と違って血液バンクというものが存在せず、輸血するには適合する血液を探さないといけません(アメリカには動物の血液バンクがあるそうです)。
病院の犬では血液型が適合しないこともあるので飼い主さん、患者さんに輸血のドナーをお願いすることがこれからも有るかもしれません。
もし、そのような事があった場合には可能であればドナーにご協力をお願い致します。

垂水オアシス動物病院
獣医師・院長  井尻







 
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