神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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口腔内腫瘍(悪性黒色腫)
 悪性黒色腫は犬の悪性口腔内腫瘍のうち、約30-40%を占めています。
犬では口腔内腫瘍は老齢動物で発生し平均年齢は9-12歳といわれています。
この腫瘍(口腔内にできる悪性黒色腫)は動物の腫瘍の中でも最も悪性度が高く、治療に難儀することが少なくありません。

症状
歯肉、唇の粘膜などにしこりが見つかります。この腫瘍は急速に成長し、脆くて出血性することが多いです。

治療
基本的には外科的に腫瘍を摘出することが必要です。抗がん剤の治療には反応が乏しく、また放射線療法が有効であり手術後の再発予防に効果があります。
しかし、腫瘍が発見された時点で、リンパ節などに遠隔転移してしまっていることも多く、生存期間は3-6か月と報告されています。

手術の方法として、
「腫瘍に加え顎の骨ごと摘出する方法」や
「腫瘍を部分的に摘出する方法」などがあり、

この腫瘍は無治療でいると、急速に大きくなってきて破裂したり、壊死したりしてQOL(生活の質)が低下します。
今回の子の場合は、飼主さんとよくご相談した結果、症状の緩和の為に侵襲性の低い部分的に腫瘍を摘出する方法で手術をおこないました。
しばらく楽に過ごしてくれれば良いとおもいます。

小さいうちの早めに発見できれば、完治が望めるタイプの口腔内腫瘍もあるため様子を見ずに動物病院へご相談ください。


↑腫瘍摘出前(下顎に腫瘍が発生し、壊死を起こしています)


↑腫瘍摘出後(右側の下顎犬歯が腫瘍の影響でグラグラになっており抜歯もしています)


垂水オアシス動物病院
獣医師・院長 井尻 
獣医師 渡邉

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)


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