神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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猫伝染性腹膜炎(FIP)
九月に入りましたが猛暑が続いています。
いかがお過ごしでしょうか。

最近、 腹水が貯まっている子猫ちゃんが来院しました。
まだ4ヶ月齢くらいだったのですが身体検査をしていると、お腹が少しぽっこりと膨らんでいるのに気になり念のためエコー検査をしてみると腹水が溜まっているのが見つかりました。
腹水の性状を検査してみると、「猫伝染性腹膜炎(FIP)」という病気の可能性が非常に高いことが判明しました。
この病気は若い猫に時々みられ最近お腹がぽっこり出てきたということや、元気・食欲が無い、発熱しているという症状から診断されることが多い病気です。少しでも楽に良くなるように期待したいと思います。

◎原因
猫コロナウイルスが原因で6ヶ月〜3歳の猫に多くみられます。


◎症状
症状のタイプは大きくウエットタイプ(滲出型)とドライタイプ(非滲出型)に分けられます。

ウエットタイプの場合:元気消失、食欲低下、発熱、腹囲の腫れ、呼吸困難、貧血、脱水、黄疸、下痢などがみられます。

ドライタイプの場合:中枢神経系や眼に病変が認められる頻度が高く、脳・脊髄では病変部位によりさまざまな神経症状(運動失調、けいれん、意識障害、旋回運動など)を起こします。眼に症状がでた場合はブドウ膜炎、脈絡膜炎などを起こし失明するケースもあります。


◎診断
胸や腹に貯留した液体を検査・分析(比重は通常高い)し、持続性の発熱、高ガンマグロブリン血症、神経症状などの所見を総合して診断します。


◎治療
一般的に有効な治療法はなく、全身性あるいは典型的な症状を示す症例はほとんど例外無く数日〜数ヶ月の経過をたどり亡くなってしまうことが多いです。しかし、プレドニゾロンやインターフェロンで治療することで効果があったという報告もあります。


◎予防
効果的なワクチンはありません。感染経路は無症状のウイルスを持つ母猫から、母猫由来の免疫能がなくなる5〜7週齢の子猫への感染と言われています。したがって4〜5週齢に離乳させ、その後母猫を含め他の猫と接触させないようにすると感染する可能性が減らせるといわれています。

| tarumioasis2 | 猫の病気 | 10:23 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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