神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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胃瘻チューブ
疾患を持つ動物にとって、栄養管理はとても重要なことです。
いくら治療を行っても長期間食事が取れない状態では、
ちゃんと治療すれば治る病気であったとしても
栄養不良によって病気が治らないことも有ります。
そういった場合、まずはおいしい食事(手作り食、缶詰など)を与えてみたり、食欲を刺激するお薬を投与したり、それでもダメなら強制的に食事を与えたりしていきます。
しかし、猫ちゃんなどでは「頑として食べない」食べないケースもあり十分な栄養を与えることが実際のところは難しいのです。

その場合、「経鼻食道チューブ」や、「喉頭チューブ」「食道チューブ」「胃チューブ」「腸チューブ」などを設置して
そこから流動食を投与して栄養を補給します。

通常よく行うのは経鼻食道チューブという方法で、鼻から食道まで細いチューブを入れて流動食を投与します。
しかし、嘔吐するとチューブが口から出てきてしまったり、投与量が少ないなどの制限があります。

今回近隣の動物病院の先生からの紹介で猫ちゃんに胃瘻チューブを入れることになりました。

↑内視鏡を口から挿入して、胃まで入れます。毛を刈ってある部位に光っているのが胃の中にある内視鏡の先です。

↑お腹を大きく切らずに内視鏡を使って低侵襲で胃にチューブを挿入することができます。

従来の方法では、お腹を大きく切って胃の中に胃チューブを入れることになりますが、
当院では内視鏡を使って侵襲の少ない胃瘻チューブの設置を行っています。

治る見込みの無い病気の場合や、延命のために胃瘻チューブをいれて栄養補給する場合は、
賛否の意見が人間の医療でもあるそうです。

しかし、
治療すれば治る見込みのある病気の場合、
栄養をしっかりとらないと治る病気も治らないため、
内視鏡を使った胃瘻チューブの一時的な設置は治療の補助として有効な方法だと思います。

垂水オアシス動物病院
獣医師・院長 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)


 
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