神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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皮膚糸状菌症
毎日本当に寒いですね。

さて、冬場に動物病院に来院される症状で減ってくるのは「皮膚病」なのですが、
最近「皮膚糸状菌症(真菌症)」の猫ちゃんを立て続けに何頭か診察したのでこのことについて。



↑子猫ちゃんの耳が一部脱毛しています


↑顕微鏡でみると、毛の根本にカビの胞子が観察されました

皮膚真菌症は、毛と毛包に進入する真菌の感染です。皮膚真菌症は、土の中の胞子によって、また、カーペット、ブラシ、くし、おもちゃ、感染した犬猫の毛から伝播します。注意が必要なのは人間にもうつるということです。

 
患部は顔、耳、足先、尾によくみられます。皮膚糸状菌症はしばしばフケとかさぶたをともなった脱毛を生じます。脱毛部が円形に広がって赤くなり、中心にフケが出て、周囲を赤い輪が囲みます。
皮膚真菌症そのものはかゆみはありませんが、二次感染の為に、犬はそこを舐めたり、引っかいたりします。真菌は爪にも進入します。爪は乾燥して割れたり、折れやすくなったりし、変形します。
真菌症はほかの多くの皮膚病に似ているので、正確な診断が不可欠です。顕微鏡で検体を観察したり、真菌培養を行って診断します。
 
 治療
軽症例では3〜4ヶ月で自然に消えることもありますが、進行を防ぎ、家庭内のほかのペットや人間に広がるのを防ぐために、真菌症は完全に治療すべきです。少なくとも6〜10週間程度の治療が必要になります。重症の部位がある場合には内服薬を投与し、加えて抗真菌シャンプーを使用します。治療したと見えてもさらに2週間は治療が必要です。
 
 
予防
真菌の胞子は1年近く存在するので、環境から一掃すべきです。犬の床敷は処分しましょう。グルーミング用具は漂白剤を10倍の水で薄めた液で消毒します。カーペットは少なくとも週1回以上は掃除機をかけ、感染した毛を取り除きます。床などは薄めた漂白剤をつけてモップなどで拭きます。人間への感染を防ぐため、手洗いが重要です。

特に保護されたての子猫に感染が認められるケースが多いですので、猫を保護された場合は飼育する前に動物病院へ連れていってあげてください。


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻




神戸市 垂水区 霞ヶ丘 にある 動物病院 です
| tarumioasis2 | 皮膚疾患 | 09:47 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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