神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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炎症性結直腸ポリープ
新年が始まってからもう11日目。
慌ただしく過ごしていると時間があっという間に過ぎてしまいます。

さて、今回は年末に「下痢、血便、嘔吐」の消化器系トラブルのワンちゃんの来院が多かったので
「血便」についてのお話です。

人間で「血便が続く」というと、大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎…etc、などを疑い大腸カメラを受けることになると思います。
犬や猫の場合も同じく上記のような病気が稀ですが存在するため、一般的なお薬で治療しても血便がずっと止まらない場合は詳しい検査(大腸内視鏡検査)をすることが必要になります。
当院では大腸内視鏡検査を診療に取り入れており、内視鏡を用いた診断・治療を受けて頂くことができます。

12月にいきみと血便が一日に何回も続くというミニチュアダックスのワンちゃんが来院されました。
お話をお伺いすると…、「ゼリー状の血便が1ヶ月〜2ヶ月以上ずっと続いている。近くの動物病院で下痢止めや整腸剤を処方してもらい飲んでいるものの全く改善の気配がない。」とのこと。
このままでは改善の見込みは低いと思われるため、血便の原因を詳しく調べるために内視鏡検査を実施しました。

↑内視鏡検査の様子(直腸にできものが出来ており出血も見られます。 ※3:45以降)

このできものの一部を採取し、病理組織検査へ提出します。
これで良性ポリープなのか、悪性腫瘍なのかが判別できます。

近年、ミニチュア・ダックスフントにおいて「炎症性結直腸ポリープ」と呼ばれるできものが好発することが報告されています。中高齢の雄によく発生し、血便、しぶり、下痢などの症状が見られます。
原因はまだ解明されていませんが、何らかの免疫異常が関与しているものと考えられています。
治療法としては、まず内科療法としてステロイドや免疫抑制剤を用いた治療を行い、改善が乏しい場合は「直腸粘膜引き抜き術」という方法で治療します。
今回のワンちゃんの場合もミニチュアダックスですので上記の病気の可能性が高いです。

治療を続けても血便が続き改善しない場合、内視鏡検査を一度お受けになるのが良いと思います。
内視鏡検査で診断が可能ですので治らない下痢・血便でお困りの方は当院までご相談ください。


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻




(神戸市 垂水区 霞ヶ丘 にある 動物病院 です )





 
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