神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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喉頭麻痺
四国から喉頭麻痺のワンちゃんが来院されました。
喉頭麻痺とは喉頭という部位が正常に機能しなくなることにより呼吸ができなくなる病気です。
大型犬に見られることが多く、症状が進行すると息を吸いづらい、呼吸困難で倒れるなどの症状が見られるようになります。
 このワンちゃんも3年以上前から徐々にゼーゼーという呼吸をし始め、呼吸困難で失神したりしたことがあったそうです。
近くの動物病院では原因がはっきりせず、そうしているうちに4〜5日前から完全に元気と食欲が無くなり、セカンドオピニオンを求めて来院されたのでした。

息が吸いづらい、呼吸困難を起こす病気は他にもあるため(気管虚脱、呼吸器系腫瘍、喉頭虚脱、心臓病、肺水腫 ...etc)、X線検査や軽い麻酔下での喉頭を直接観察する検査を行い診断していきます。

来院時、全身状態を診るために血液検査をすると腎臓の数値がかなり悪化していました。
まず、輸液を行い腎臓の値を下げ、全身状態を改善させたのちに喉頭麻痺の手術(披裂軟骨外側移動法)を行うという方針を立てましたが、手を尽くしたものの残念ながらもはや体力が残されておらず、四国から遠路はるばる来院して頂いたのにお役に立てませんでした。

喉頭麻痺の初期症状は声の変化とそれに続く咳などで、特に食事中と飲水中にみられるようになります。
気道の閉塞が悪化するにつれ、吸気時の喘鳴音が増加します。症状はゆっくり進み、動物が激しい呼吸困難を起こすまでに数か月から数年も経過することがあります。
そのため内科治療(緩和治療)を行うか、外科治療(根本治療)をどのタイミングで行うか獣医師も飼主さんも悩むところです。
息苦しそうにする、食欲が無いなど調子がおかしいようでしたら早めに受診させてあげて下さい。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市 垂水区 霞ヶ丘 にある 動物病院 です)









 
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