神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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犬の前足の骨折(髄内ピン法の失敗・再手術例)

知り合いの先生からのご依頼で前足を骨折したワンちゃんが連れて来られました。
トイプードルやチワワなど超小型犬の前足は「割り箸」よりも細く簡単に折れてしまいます。
このワンちゃんも落下して前足が折れてしまい近医の先生のところで「髄内ピンとギプス固定」の手術を行ったそうです。
しかし2か月ぐらい時間が経過しても前足を負重するようにならず、癒合不全が疑われたため再手術の依頼があり
当院にて再手術を行うことになりました。


↑癒合不全


橈尺骨骨折は最も癒合不全が生じやすいタイプの骨折で治療に難儀することがあり、
癒合不全に陥ると治療している獣医師の胃も痛くなります。
1回目の手術より2回目、3回目の手術の方が難易度が高くなり癒合不全に陥りやすくなるため、
極力1回の手術で治してしまった方が良いと言われています。
ピンとギプス固定は手技的には簡単そうなのですが、
術後管理が難しく上手くいかないと癒合不全のリスクが高くなります。

癒合不全とは…参考⇒https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvas1989/22/2/22_2_39/_pdf

今回は安定度の高い特殊なチタン製のプレート2枚で固定し海綿骨移植を行い手術を終えました。


この後、特に骨癒合して問題なく歩けるようになり良かったです。


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)


 

| tarumioasis2 | 骨折 | 12:58 | comments(0) | - | ↑TOP
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