神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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犬の低アルブミン血症
最近ご飯の種類を変えてから、ご飯を食べなくなり吐き気と下痢が出てきたため受診された6歳のチワワさん。
39.7℃と発熱し血液検査でも炎症があるときに上がる値が高くなり、なおかつ重度の低蛋白血症がありました。

この症例の場合はCRPや白血球数は落ち着いてもタンパクの一種のアルブミンは1g/dl以下(正常は2.5-4.4g/dl)とかなり低い状態が続いていました。

さて蛋白が低くなる原因として、
.織鵐僖質が吸収できない
▲織鵐僖質が合成できない
タンパク質が体外へ漏れ出て行ってしまう
ぅ織鵐僖質が炎症で体内の別の部位(お腹の中や胸の中など)に移行している

このようなことが考えられるのですが、腹部のエコー検査結果からも
『 食べたものを腸から吸収できない状況(消化管の病気)』が一番に疑われました。

消化管(胃と小腸)の病気を調べるために内視鏡検査を行いましたカチンコ(一部掲載)


小腸の粘膜にある絨毛(吸収効率をあげるための襞)が割と目立ち、粘膜が白とピンクのまだらになっている範囲が多かった印象ですが、明らかなできもの(ポリープや固形腫瘍)があるわけではありませんでした。

病理組織検査の結果からもリンパ管拡張や慢性的な炎症といった所見はあるものの、粘膜に浸潤するようなリンパ腫といったものではないということでしたので、治療をスタートし少しずつ回復しています。

腸の病気が疑われるときの方法には、内視鏡検査の他にもいくつかの方法があります。
すべての症例に必要であるという訳ではありませんが、『お腹が張ってきた』『嘔吐や下痢が持続している』『痩せてきた』・・・そんな時は健康診断の一環として診せて頂くこともできますので、どうぞご利用・ご相談ください。花

垂水オアシス動物病院
勤務獣医師 高瀬
 
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