神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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骨折したイタグレが淡路島から来院されました(前足の骨折)

 

淡路島から骨折したイタグレが来院されました

先日、前足を痛めたイタグレ(イタリアングレーハウンド)のワンちゃんが来院されました。

前肢を完全に挙げており、片肢が全く着かなくなってブラブラになっています。

明らかに骨が折れています。

 

この子はかなり活動的なワンちゃんだそうで、留守中に一人でいる時にこうなってしまったとのこと。

淡路島内に骨折の治療を行っている動物病院が見当たらないため、色々探されて当院へ来院されたそうです。

明石海峡大橋を渡ってすぐということもあってか、当院では淡路島に在住の方もよく来院されています。

 

こういった前肢の骨折はギプス固定では治りづらい(癒合不全の確率が非常に高い)ため手術を行う必要があります。

 

骨折の治療法

にはいくつかあり、

プレート法(一番安定性が高くて安心感あり)

 

創外固定法(骨が癒合するにつれて固定強度を調節可能だが、術後の管理が必要)

 

髄内ピン+外固定法(簡単で安上がりだが、術後の管理が重要)

別記事⇒犬の前足の骨折(髄内ピン法の失敗・再手術例)

 

ギプス固定のみ(安上がりだが、癒合不全になる確率が高いと報告されている)

 

などがの方法があります。

 

イタグレの場合、

他の超小型犬に比較して体重が重く、活動的なことが多いため、

 

弱いプレートを使うと術後にプレートが破損して再手術が必要になることがありえます。

 

ただ強度の強すぎるプレートを使うと、術後に骨が溶けていき癒合不全が引き起こされる可能性もあり

バランスが難しいのです。

 

別記事⇒犬橈尺骨の癒合不全(トイプードルの前足骨折)

 

今回は一番安定性が高く、術後管理の必要が無いプレート法を用いて治療を行いました。

チタン製のロッキングプレートを3枚用いて整復固定を行い、術後2日目には何事も無かったかのように歩くようになり、

退院していってくれました。

 

 

↓ポッキリと橈骨と尺骨が折れています

↓3枚のプレートで固定しました(橈骨に対して正面2枚、側面1枚)

 

今まで当院で手術してきた橈尺骨骨折のワンちゃんは全頭完治しており治らなかったケース(癒合不全になった症例)は1例も有りませんが、術後(骨が治るまでの2〜3か月の間)に高いところから飛び降りたりするとプレートごと崩壊する可能性がありますので注意が必要です。

 

この子も2か月程度で問題なく癒合して今は走り回っています。

 

トイプードル、チワワ、イタリアングレーハウンドなどの犬種は前肢を骨折しやすいため飼主さまは注意してあげて下さい。

 

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

 

 

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