神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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膝蓋骨脱臼(グレード3、4)

先週も膝蓋骨脱臼(パテラの脱臼)のワンちゃんの手術が続けてありました。

 

膝蓋骨脱臼1頭目はトイプードルのワンちゃんで、

以前に当院にて左後足の膝蓋骨脱臼(グレード3)を整復して問題なく歩けるようになったため、

今回も反対肢の時々痛がる右後足の膝蓋骨脱臼(グレード3)を治療することになったのでした。

↑手術前(左後肢パテラ脱臼は以前に整復済み)

 

↑手術前(浅い大腿骨滑車溝)

 

↑手術後(膝蓋骨が整復されています)

 

手術後(滑車溝が深くなり膝蓋骨が外れ難くなりました)

 

これで問題なく歩けるようになるハズです。

 

 

 

膝蓋骨脱臼2頭目もトイプードルちゃんで、

右後肢の膝蓋骨脱臼(グレード4)を治療しました。

 

この子の場合グレード4の中でもかなり重症のため大腿骨に変形が見られました。

また、膝蓋骨を指でいくら押しても溝にはまる気配が全くないため、

普段行う整復方法(脛骨粗面移植術、滑車溝造溝術、関節包縫縮、内側支帯解放.etc...)に加えて、

大腿骨矯正骨切り術を行うことになりました。

矯正骨切り術を行うには、緻密な術前計画を行い計画通りに手技を実施する必要があり難度の高い手術です。

そのためできれば避けて通りたいところですが、

重度の骨の変形がみられるグレード4の膝蓋骨脱臼を整復するためには

矯正骨切り術(骨短縮)を行うことが必要になるケースがあります。

 

↑手術前(右後肢の膝蓋骨が完全に脱臼しています)

 

↑手術前(滑車溝が全くありませんでした)

 

↑術前に骨切りのシュミレーションを行います

 

↑手術後(LCPロッキングプレートで固定しました)

 

↑手術後(滑車溝が深くなり脱臼し難くなりました)

 

これで骨が癒合すれば問題なく歩けるようになるハズです。

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

2809-01

1790-01

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