神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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椎間板ヘルニア(グレード5)

だいぶ寒くなりましたね。

近くの学校でインフルエンザが蔓延して学級閉鎖になっているそうです。

こういう私も先日インフルエンザのワクチンを済ませてきました。皆さまもお早めにどうぞ。

 

さて、

先日、ダックスフントのワンちゃんが椎間板ヘルニアを発症してしてしまい来院されました。

何と無くですがこの病気は寒い時期に多いような気がします。
このワンちゃんは、痛みの感覚が無くなる最重症(グレード5)の椎間板ヘルニアだったため
飼主さんとご相談の上、MRIを撮影し病変部位を特定したのち「片側椎弓切除術」と呼ばれる手術を行いました。

 

グレード4までであれば、内科治療(絶対安静)で結構良くなる場合があるので、

レーザーや投薬、オゾン療法などで様子をみていくことも可能です(外科療法をした方が治療成績は良いです)。

 

しかし…、

グレード5になると内科療法では改善しないケースが多く(歩けるようになる確率は7%、逆に歩けないままの可能性が93%)、

歩ける確率を高めるために発症後早期の外科手術が必要です。


【椎間板ヘルニアの治療成績】成書から引用
グレード1の場合、内科療法=100% 外科療法=97%
グレード2の場合、内科療法=84%  外科療法=95%
グレード3の場合、内科療法=84%  外科療法=93%
グレード4の場合、内科療法=81%  外科療法=95%
グレード5の場合(後足をつねっても痛みを感じない場合)、内科療法=7%   外科療法64%

上記からも分かるようにグレードが高くなるほど成績は落ちていき、
後足の痛覚さえ無くなるグレード5では内科療法だけでは改善しないケースがかなり増加します。

 

今回、手術させて頂いたワンちゃんは、

手術前には後足の痛覚が全く無くなって、尻尾も完全に麻痺していたのですが、

手術当日直後に飼主さんと面会した時には尻尾を振っていて、

翌日には痛覚が戻ってきているので改善が期待できそうな予感です。

 

絶対安静、半導体レーザー、鍼治療、投薬治療などと違い

減圧術を行った子はやはり改善するスピードが速いです。

 

術後1週間目の様子(尻尾を振ったり、後ろ足を動かしたりできるようになってきました)

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

 

 

 

| tarumioasis2 | 整形外科 | 18:37 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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