神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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猫の尿路閉塞

このところ「おしっこがでない」という猫ちゃんがよく来院されます。

 

今回来院された子は膀胱に大量の砂と、尿道にも砂みたいなものが詰まっており完全に尿が出なくなっていました。

このままでは死んでしまうため、

とりあえず緊急処置でカテーテル(管)を尿道に入れようとしたものの、砂が詰まってカテーテルが全然入らないため(嫌がって暴れるのもあり)、麻酔下で処置したところ何とか細いカテーテルを入れ膀胱洗浄をすることができました。

 

しかし、翌日にも尿道がまた詰まってしまい、カテーテルもスムーズに入らず、また処置をする…、というのを2〜3セット繰り返して粘ったものの、尿道が狭窄しており一番細いカテーテルさえ入らず、すぐに尿が出なくなるため、

飼主さまのご希望により尿道を太くして石が詰まりにくくする手術(会陰尿道瘻術)を実施しました。

 

雄猫は尿道が細いため、尿道に砂が詰まってしまい尿がでないということが頻発します。

尿が出ないまま様子をみているとキケンなため普段から気を付けてあげてください。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

 

↑尿道に尿石(結晶)が詰まっています

 

↑尿道から尿石(結晶)を絞り出している様子

 

↑尿道からでてきた尿石(結晶)

 

↑でてきたものを顕微鏡で観察すると、結晶(ストラバイト)がみられました

 

↑手術前(細いカテーテルが入っています)

 

↑手術後の様子。今回は、円筒状の包皮粘膜を骨盤部尿道に縫合する術式で行いました。

一般的な教科書に載っている従来の方法と違い、尿道の再狭窄や尿道を舐めてしまうという問題点を避けることができる方法です。

従来の方法で手術すると、術後に再度尿道が塞がってしまい尿がまた出なくなるケースがままあったのですが、それを回避できる術式を採用しています。太い尿道カテーテルは術後1週間程度入れておきます。

| tarumioasis2 | 泌尿器疾患 | 12:53 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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