神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
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膝蓋骨脱臼

本日は膝蓋骨脱臼の整復手術がありました。

 

当院では膝蓋骨脱臼の治療をよく実施していることもあって、

治療を希望されて来院される患者さんが多く軽症(グレード1)〜重症(グレード4)まで診察や手術を行う機会があります。

 

膝蓋骨脱臼とは、

膝の関節にある膝蓋骨という骨が脱臼してしまう病気です。

参考:簡単な解説⇒ http://www.axa-direct.co.jp/pet-ms/detail/5007/

 

診察時に膝を触診してみると、

実は結構な割合で小型犬の膝蓋骨は脱臼しています。

そして、飼主さんはその事実に全く気づかれていないケースが多いです(症状に気づかない or 症状が無い?)。

 

重症度分類では、

グレード1:膝蓋骨は手で押すと脱臼するが、手を離せば正常位に戻る

グレード2:膝蓋骨は膝を屈曲するか手で押せば脱臼し、膝を伸展するか手で押せば整復する

グレード3:膝蓋骨は常時脱臼したままで、徒手整復可能であるが、手を離せば再び脱臼する

グレード4:膝蓋骨は常時脱臼し、徒手整復されない

というように程度により重症度が分類されます。

 

このうち、一般的にはグレード2以上が治療適応です。

 

この疾患は、

物理的に膝蓋骨が外れて脱臼する病気なので根本的に治そうとすると、内科治療ではなく外科的治療が必要になります。

 

うちの子がもし、

膝蓋骨脱臼と診断された場合、

「手術が必要なのか?どうしたらいい?」かが飼主様の悩まれるポイントでしょう。

 

膝蓋骨脱臼の一般的な手術適応は次のように考えられています。
1)痛みがある場合
2)機能障害がある場合
3)関節炎が進行する場合
4)将来的に上記症状が発生する可能性が高い場合

 

痛みや歩き方がおかしいなど跛行の症状がひどい場合は、整復手術を受けさせてあげるべきですし、

症状が気にならない場合でも、関節炎などの症状が進行してしまうかもしれない時は整復手術をおすすめします。

逆に、症状が全く無く進行する可能性も無ければ経過観察しても良いかもしれません。

 

↑手術前:膝蓋骨が脱臼しています。

 

↑手術後:膝蓋骨が整復されました。

 

↑大腿骨の滑車溝が深くなりました。

 

↑大腿骨の滑車溝が深くなりました。

 

垂水オアシス動物病院

獣医師・院長 井尻

 

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)

| tarumioasis2 | 整形外科 | 18:29 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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