3/18(月)、3/19(火)は
外科研修に参加のため臨時休診とさせて頂きます。
トリミングやお薬、フードなどのお渡しは通常通り行っております。
大変ご迷惑をお掛け致しますが、ご理解の程よろしくお願い致します。
垂水オアシス動物病院
]]>猫ちゃんの異物誤食事故は犬に比べて少なめではありますが、時々あります。
どんなものを誤食してしまうのかといいますと、毛玉、毛糸、ビニール袋、排水溝ネット、ストッキングなどが多いです。
ここ最近の当院での傾向として多いのは何といっても、「ジョイントマット」です。
ジョイントマットとはホームセンターに売っているパズル式のマットの事で、この嚙み心地が猫ちゃんは大好きで堪らないようです。
マットそっくりの噛むおもちゃ(もちろん消化できる素材のもの)や、オヤツ味のマット(消化できる素材のもの)を開発すれば猫ちゃんに大人気の商品になると思いますので、そのうちどこかの企業によって開発されるのではないかと思っています。
お家にマットを敷いている飼い主様はお気をつけください。
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床敷きとして砂や土、小石、水ゴケなどを入れると床敷きに潜る習性があるためよく利用されていますが、エサを食べる時等に誤食すると消化管を閉塞する可能性があり危険です。
その他、両生類用として販売されているソイルや、ウールマット(熱帯魚のろ過フィルター)を床敷きに利用することもできるため、その方が安全ですし良いと思います。
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今回のケースでは、口を大きく開けて鉗子でつまんで何とか異物を摘出することができたので良かったです。
水槽の中には何も入れない方が安全かも知れませんね。
垂水オアシス動物病院
井尻
]]>近頃では放し飼いにされている犬はほとんどいないため、犬が交通事故に遭ってしまうケースは少なくなってきています。ただ、突然車道に飛び出してしまったとか、庭から脱出してしまったとかで車に轢かれてしまうことは時々あります。
今回来院されたワンちゃんは、運が悪い事に車道に飛び出してしまい車に轢かれてしまったとのことでした。
早速、レントゲン検査をさせて頂くと…、
骨盤が骨折しており、仙腸関節も脱臼し、尻尾の骨も途中で折れてしまっています。また、腹壁に孔が開いていて内臓が皮下に脱出しています(外傷性腹壁ヘルニア)。
このままではずっと歩けない状況が続いてしまったり、骨盤腔が狭窄してしまい便が出なくなってしまう恐れもあることから、骨盤骨折の整復手術と、仙腸関節脱臼の整復、腹壁ヘルニアの整復手術も同時に行うことになりました。
↑整復後のレントゲン画像。骨盤骨折はプレート法、仙腸関節脱臼はスクリューの長さがやや短いものの2本のスクリューで固定すると術後も問題無く整復できました。
腹壁ヘルニアは、正中で開腹した後に、肋骨の後縁部の腹膜が縦に裂けた部位を吸収糸で縫合してから閉腹しました。
骨盤周囲は筋肉や軟部組織に囲まれて血流が豊富であり癒合不全にはなり難いため、安静にできれば2〜3か月程度で骨癒合が認められます。とても大きな外傷でしたがよく頑張ってくれました。
垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
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血尿や頻尿がある場合には、膀胱炎や、膀胱結石、腫瘍などが考えられるため、尿検査、エコー検査、レントゲン検査などを実施して診断を進めていきます。
すると…、
膀胱の中に膀胱結石が沢山できていました。
これでは膀胱壁が石によって刺激を受けて頻尿や血尿になるはずです。
最近では膀胱鏡を使って石を取り残さないように手術をすることが可能になっており、当院でも膀胱鏡を利用して手術を行うことが多くなっています。
垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
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今回来院されたワンちゃんは以前から乳腺部に腫瘍があり、徐々に大きくなってしまい腫瘍が裂けて自壊してしまったとのこと。
乳腺腫瘍は、避妊手術を行っていない女の子のワンちゃんに発生(だいたい4頭に1頭の確率)することが多いです。
予防するには若いうち(6か月齢位)に避妊手術を済ませておけば発生率をほとんどゼロにすることが出来るので基本的に行うことをお勧めしています。
このような段階になると、出血を起こして貧血が進行したり、腫瘍が転移したりして状態が悪くなってしまいます。
このまま経過を見ていると更に悪化することが予想されるため、思い切って摘出手術を行うことになりました。
↑乳腺部に大きなしこりがあります
↑摘出しました
腫瘍は大きくなると転移したり再発する確率が高くなるため、早期発見早期治療をお勧めします。
垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
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今回来院されたトカゲモドキさんは左後ろ足が変な方向に曲がっており、左足を使わないという主訴で来院されました。
レントゲン検査をしてみると何らかの原因で左後足の大腿骨(太ももの骨)を骨折してしまっていました。
飼育環境の問題やカルシウム不足やビタミンD不足などにより、代謝性骨疾患といって骨密度が下がってしまい骨折が起こることがあるため、まずはその辺りを見直して改善する必要があります。
骨折した場合、犬や猫などサイズ感が大きい生き物であれば、プレート法やピンニングなどで骨折を問題無く治療することが可能なのですが、今回のような極小サイズの生きものでは手術した方がリスクが高いことも考えられるため、今回は保存療法(安静に過ごす)を選択しました。
すると…、
↑左の大腿骨が折れて一部重なっていましたが…
↑仮骨が出て来て癒合が進んでいます(骨折から5週間後)
↑折れていた骨がほぼ癒合しました(骨折から3か月後)
安静にすることで自然に治るとは生き物の力は凄いなといつも思わされます。
垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
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後肢の膝にある前十字靭帯が断裂してしまうと、膝関節が不安定になり跛行が生じることがあります。
特に大型犬では体重が重いためか跛行が続いてしまうことが多く、何らかの方法で治療を行う必要がでてきます。
従来からよく行われている糸を使った方法でも良好な成績ではあるのですが、今回も実施しているTPLOの方がより術後のスムーズな機能回復が得られ、機能の改善率も高いと報告されていることから、最近では大型犬、小型犬問わず当院ではTPLOを行うことが多くなってきています。
垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
]]>小型犬のワンちゃんは前足を骨折することがよくあります。
今回診させて頂いた子では骨の太さが3〜5mm程度で、折れている部位が骨の先端付近だったのと、成長板があるため骨のサイズが小さくてスクリューが1本しか入りませんでした。そのような場合には、骨の側面にもう一枚プレートを設置して固定強度を上げることができます。
手術は問題無く終わりましたので、後は安静にできれば2〜3か月程度で骨は治る見込みです。
よく頑張ってくれました。
垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
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女の子のうさぎは中高齢になると子宮に癌が発生することが多く、3歳を過ぎるとなんと80%以上の子に子宮癌が発生するとも言われています。
今回治療させて頂いた子の場合、少し前から血尿が出ておりエコー検査をしてみると子宮が腫れている様子が観察されました。
女の子のウサギで血尿が出ている場合は、確率的には膀胱炎よりも子宮疾患の可能性の方がかなり高く、転移する前に早めに検査や治療を行った方が良いので受診して下さい。
↑お腹を開けてみて、子宮にシコリが出来ています。
↑摘出された子宮(左:子宮 右:卵巣×2)。片方の子宮が腫れています。
垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
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何とぞご愛顧、ご支援を賜わりますようお願い申し上げます。
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り致します。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
新年は1月4日(木)から通常通り診察させて頂きます。
令和四年 元旦
垂水オアシス動物病院
今年は12月31日(日)の午前診察(AM9:00〜12:00)まで、
新年は1月4日(木)から通常通り診察を行う予定です。
また、
薬屋さんが年末年始の期間はお休みになりフードやお薬などが入手不可能になるため、
必要な方はお忘れなくお早めに注文して頂くようにお願いします。
垂水オアシス動物病院
]]>当院では避妊手術を腹腔鏡を使って行うことが多く、9割くらいの避妊手術は腹腔鏡で行っています。
「小さい犬の手術は難しいですか?」とご質問をよく受けますが、大きい犬の方が大変ですし難易度が高いと思います。
垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
]]>早速レントゲン画像を見させて頂くと、肩の骨(肩甲骨)や骨盤の骨が骨折してしまっています。
おそらく車にひかれており、命があるのは奇跡的な状態なので本当に不幸中の幸いだと思います。
↑骨盤の骨(座骨)が割れてしまっています。
CTスキャンでみると、骨盤がどのように折れているのかがよく分かります。
肩甲骨も粉砕骨折していました。
レントゲン検査とCT検査の情報をもとに手術を行いました。
↑髄内ピンと背側からの創外固定で整復しました。
↑創外固定で肩甲骨の骨折を安定化しました。
子猫ちゃんの場合、すぐに成長して骨もすぐに癒合していくため、今回はプレート法ではなく髄内ピンと創外固定法で固定しました。
術後はすぐに歩いてくれたのでホッとしました。小さいのによく頑張ってくれました。
垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
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