神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
肥満細胞腫
最近急に冷え込んで寒くなりましたね。
皆さまも体調を崩さないように気を付けてください。
インフルエンザワクチンまだ打ってないので早いうちに(もう遅い?)打ってもらいに行く予定です。
 
動物病院には交通事故にあった動物や、尿路疾患の猫や、皮膚病のワンちゃんなど
冬場でも毎日いろいろな病気の動物たちが来院されています。
そのうち、とある猫ちゃんの皮膚に出来物ができていたため「細胞診」という検査を行いました。
すると下画像のような特徴的な細胞が採れてきています。
この細胞が採取された場合はほぼ間違いなく「肥満細胞腫」という腫瘍と診断することができます。

↑肥満細胞腫

皮膚の肥満細胞腫の中には、皮膚にはじまり全身性に進行することもありえるため、
基本的には外科的に摘出した方が良いとされています。
早めに診断すればほぼ完治させることができるため、
皮膚に気になるできものがあればお気軽にご相談ください。


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 19:02 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
乳腺腫瘍
先週、乳腺腫瘍のワンちゃんが来院されたので今回はこの件について。

今回のワンちゃんは実は、別の病気(子宮疾患)を主訴に来院され、
そのため、卵巣子宮全摘出術を行うことになりました。

手術の準備をするため、お腹の毛を刈ってみると…、
乳腺部に米粒大の腫瘍が数個みつかり、乳腺腫瘍摘出手術も同時に行いました。

犬の乳腺腫瘍の発生は非常に多く、雌犬の全腫瘍中52%を占め堂々の「発生率第1位」です。
中高齢になると雌犬には大体26%程度(4頭に1頭の割合)の確率で乳腺腫瘍が発生してきます。
そしてそのできた腫瘍のうち50%が良性腫瘍、50%が悪性腫瘍です。
かなり高めの発生率なのですが、
この確率(26%の発生率)をさげる為には避妊手術が有効だということが判っており、
避妊手術を6か月齢くらいの時期に済ませておけば確率を低くすることができます。
未避妊の雌犬を飼われている飼主さんはお腹にできものが出来ていないか
ときどきチェックしてみてあげてください。








垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 10:55 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
吐血(胃の腫瘍)
もうお盆の季節ですね。
戦後70年の特集番組や何気につけたTVで放送されていた「火垂るの墓」をみてしまい泣けてきました。
なんだかんだいってもよい時代になったものです。

帰省されている方も多いでしょうから交通事故にはくれぐれもお気を付けください。
当院は明日8月16日(日)を臨時休診とさせて頂いております。
ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。

夏バテ気味の方や休みバテの方も多いことと思いますが、
動物も調子を崩して来院されるケースが増えています。
先日、数か月前から嘔吐が続いている猫ちゃんが来院されました。
他にも何件か動物病院を受診されて処方された胃薬などを飲ませても改善しないとのこと。
当院では嘔吐を引き起こす病気が無いものか、膵炎が無いかなど血液検査やエコー検査など精査するもののやはりはっきりした異常は見つかりませんでした。そのため、飼主さまとご相談のうえ嘔吐もそれほど酷くは無いので制吐剤で経過観察をすることになりました。
が、しかし、
しばらく経過を見ていると血混じりの「嘔吐」を1回したため念のため胃の内視鏡検査を行うことになりました。

胃の粘膜を観察すると…、

↑胃に潰瘍病変ができています(見づらいですが画面中央やや上の丸い部位)


↑胃粘膜が盛り上がって見える部位が見つかりました。粘膜面にやや血が滲んでいるのが見えます。


↑胃粘膜を生検鉗子で採取して、詳細に病理検査で調べます。

原因としては、胃潰瘍、良性病変、腫瘍などが考えらるのですが、
病理検査の結果、今回の猫ちゃんは腫瘍が原因ということが判明しました。
胃の腫瘍は比較的珍しく、表立って見えないので今回のように内視鏡検査をしないと診断がつかないこともあります。

少し前に吐血した犬は竹串を飲んでおり、今回の猫ちゃんは胃に腫瘍ができており、
吐血が続く場合は内視鏡検査を行うと何か異常があるかもしれません。
気になる症状がある場合は当院までお気軽にご相談ください。



垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)


 
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 18:28 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
皮膚の腫瘍
先日、首の周辺に大きな出来物ができたワンちゃんが来院されましたのでこの件について。
ワンちゃん、猫ちゃんは皮膚に腫瘍ができやすいです。
普段から体全体を触っていればしこりを早期に発見することができるため、
スキンシップを兼ねてブラッシングをしたり撫でたりしてあげて下さい。

もし小さくてもできものが見つかった場合は、様子を見るのではなく早めに動物病院へ受診して下さい
一般的にはまず細胞診という簡単にできる検査をして、しこりが悪性か良性腫瘍かを判定します。
その後、悪性が疑われる場合には早期発見・早期治療で根治を目指して切除する必要がありますし、良性の場合は無治療で経過観察をすることもできます。
しこりが小さいうちは完全に摘出が可能でも、大きくなってしまうと周囲に浸潤するため完全には摘出が難しくなります。
また再発や転移のリスクが増加しますので悪性腫瘍の場合は早めの対処が重要なのです。




↑首周辺にできた大きな腫瘍を摘出しました。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)


 
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 19:06 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
精巣捻転
先日、ぐったりしていて食欲が全く無いというワンちゃんが来院されました。
身体検査をしてみると…、未去勢のワンちゃんなのに陰嚢内に精巣がありません
これは「陰睾」とか「潜在精巣」と呼ばれる状態です。
さらに詳しく検査をしてみると、血液検査で炎症反応の値が高く、
腹部のエコー検査でお腹の中にしこりが見つかりました。
おそらくお腹の中にある精巣が腫瘍化して大きくなり、
クルリンと精巣が一回転したことによって精巣への血液供給が止まってしまい
壊死してしまっている「精巣捻転」の可能性が高いため開腹手術を行いました。

すると、←※手術の画像です。苦手な方は閲覧注意!【左が壊死している精巣腫瘍、右が萎縮した精巣】
予想通り精巣が腫瘍化して捻じれて壊死していました。このまま放置すると危険な状態になっていたかもしれません。

潜在精巣のワンちゃんは高齢になると精巣が腫瘍化するリスクが高いため、若い時期の去勢手術をおすすめします。
去勢手術をうけていない潜在精巣のワンちゃんの調子が悪ければこの病気の可能性もあるため早めに動物病院を受診してください。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)








 
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 17:28 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
腎臓の腫瘍
高齢になるとお腹の中の臓器(肝臓、脾臓、腎臓、副腎、膀胱、消化管など)にできもの(腫瘍など)ができてくることがあります。
お腹の中に腫瘍が出来ていても意外と症状が出ず、健康診断で偶然発見されることもめずらしくありません。

今回来院されたワンちゃんのケースでは腎臓が腫れており、外から触っても飛び出ているのが判るほど腫れていました。
どこが腫れているのかはエコー検査でだいたい診断を付けることができます。

腎臓は尿をつくる臓器で左右に1対2つあり、腎臓を1つ摘出しても残りの1つが正常に機能すれば問題なく生活できるはずです。
摘出手術前には腎臓が1つになっても大丈夫か血液検査や尿検査、造影レントゲン検査などを行い事前に慎重に評価します。


↑閲覧注意!(手術の画像です):摘出された腎臓

このワンちゃんは幸いなことに術後も腎機能には問題なく無事退院していってくれました。
あとは残りの腎臓を大切にして生活していく必要があります。

動物は1年間に4歳歳を取ると言われており、年に1〜2回の健康診断をおすすめします。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)
 
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 11:23 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
口腔内腫瘍
犬や猫には口の中に腫瘍ができることがあります。
飼主さんは普段あまり口の中まで見ないと思いますが、ときどき口の中にできものが出来ていないかみてあげてください。

今回来院されたワンちゃんは下顎に腫瘍ができているのを飼主様に見つけられて来院されました。
このように腫れてきた場合でも、腫瘍の種類にもよっては早期であれば治療を行うことで根治の望みがあります。


↑歯ぐきに腫瘍が発生しています


↑高齢のため顎切除などの積極的な治療は望まれず半導体レーザーで腫瘍を部分的に切除しました。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 18:59 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
鼻の腫瘍
寒い冬場〜春先にかけて、風邪を引いた猫ちゃんがたくさん来院されます。
鼻をグスグスしていたり、眼ヤニが出ていたりする子が多いです。
これは猫ヘルペスウイルス、カリシウイルス、クラミジアなどが感染することが原因でして、
こういった風邪のような症状が発生するのです。

その中でひどく鼻水を出している2歳くらいの若い猫ちゃんがおり、
適切なお薬を使ってもなかなか治らないため飼主さんとご相談の上、CT検査をすることになりました。
昨日は水曜日の休診日でしたので、ドライブがてらCTを撮影してもらいに行ってきました。

CT検査の結果…、




鼻の中にできもの(腫瘍)が出来ている事が判明し、
どう治療するか放射線治療なども含めて新たに検討することになりました。
2歳という若い動物でも腫瘍が発生することがあるのはつらいところです。
治りが悪い鼻水、鼻血などが見られる場合は、CT検査などの精査を早めにした方が良さそうです。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市 垂水区 霞ヶ丘 にある 動物病院 です)
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 20:32 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
猫の乳癌
ふだん垂水オアシス動物病院ではどんなことが行われているのか(病気についてなど)オープンにして知って頂き、
お知らせすることで病気が早期発見され動物たちが楽になり、飼主さんが悲しい思いをすることを少しでも減らせれば…という想いでこのブログを書いています。いつもブログを見て頂きありがとうございます。

今回は少し前に乳癌ができた猫ちゃんの診察をしましたので「猫の乳腺腫瘍」について。

乳腺腫瘍は猫の3番目に多い腫瘍です。(1番目は造血器腫瘍、2番目は皮膚腫瘍)
平均年齢は10〜12歳で発生し、とくにシャム猫は乳腺腫瘍発生の危険性が大きく若齢で腫瘍を生じることがあります。
また、避妊手術を受けていない雌猫に最も多く発生し、早期の避妊手術(6か月齢くらい)を行うことが予防に繋がります。
猫の乳腺腫瘍の80〜90%が悪性で、早期に肺・肝臓・腎臓などに転移していきます。
そのため犬の乳腺腫瘍よりも治療に難渋することが少なくありません。

悪性乳腺腫瘍が見つかってから死亡するまでの平均的な期間は1年間といわれています。
生存期間に影響する因子として腫瘍の大きさと悪性度の度合いが関係しています。
・直径3cm以上の腫瘍がある場合=生存期間の中央値4〜6か月
・直径2〜3cmの腫瘍がある場合=        2年
・直径2cm未満の腫瘍がある場合=        3年以上

今回の猫ちゃんの場合は、片側の乳腺を大きく切除する手術を行いました。
悪性腫瘍を無治療で放置すると腫瘍が大きくなって壊死・自壊したり見た目がかわいそうになってしまったり、
生活の質(QOL)が極端に低下するので飼主さんとご相談の上治療することになりました。

避妊手術を早期(6か月齢ごろ)に行うことと、
普段から体を撫でてあげてしこりが出来ていないか確認することが大切です。



↑毛刈りをした後。猫の乳腺部にできた腫瘍病変

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市 垂水区 霞ヶ丘にある 動物病院 です)
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 11:27 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
口腔内腫瘍
今週、口腔内腫瘍のワンちゃんの手術があったので今回は「口腔内腫瘍」について。

今回のワンちゃんは、口の中に(下顎の歯肉、下顎骨)に腫瘍が発生し、
飼主さんが「あごが腫れているような気がする」ということで連れてこられました。
診察してみると、確かに下顎が腫れており、細胞診をおこなってみたところ「扁平上皮癌」と診断されました。

口腔内腫瘍(口の中にできる癌)は犬や猫などの小動物では、皮膚や軟部組織、乳腺腫瘍、造血器系腫瘍についで多くみられる一般的な腫瘍です。(犬の全ガンの6%、猫の全ガンの3% 扁平上皮癌、肥満細胞腫、メラノーマ、骨肉腫などの腫瘍が発生します)一般的に高齢になってから発症します。

原因:不明

症状:嚥下困難、口臭、流涎、血混じりの唾液、出血、顔面の腫脹などが認められることがあります。

診断:X線検査や細胞診、組織生検を実施して確定診断を行います。

治療:口腔内腫瘍に対しては外科的切除が最も効果的な治療法であると報告されています。
マージンをとって摘出が可能な部位・大きさであれば外科的切除が理想です。
しかし、進行しすぎており難しい場合は放射線治療や、半導体レーザーを用いた治療など補助的な治療を行うこともあります。

今回のワンちゃんの場合、機能障害を生じることなく切除可能と判断し切除手術をおこないました。

↑手術前:左下顎の歯肉に腫瘍が発生し腫れています


↑手術後:左下顎骨を腫瘍ごと切除しました。見た目も術前と大きな変化はありません。
手術翌日から食事することも可能でした。


↑手術の画像注意:摘出した下顎骨・歯肉から発生した腫瘍



扁平上皮癌の場合、適切な上顎切除あるいは下顎切除による広範囲な局所切除を行うことによって
治癒することもあり、1年生存率は約84%と報告されています(White1991)。

今回のワンちゃんの飼主さんもどうするか悩んでおられましたが問題なく終わって良かったです。

早めに気づければ完治が可能な腫瘍もあることから早期発見が大切です。
口の中は普段なかなか見れないので、時々口をあけてできものが出来ていないかみてあげるのが良いと思います。


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)
 
| tarumioasis2 | 腫瘍 | 12:01 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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