神戸市垂水区霞ケ丘の垂水オアシス動物病院は人間と動物の絆を大切にする診療を心がけています。

オアシス便り
うさぎの臼歯の不正咬合
 うさぎの奥歯(臼歯)が正しくかみあわず、正常に摩耗されなくなってしまった状態を臼歯の不正咬合といいます。
うさぎの臼歯は常生歯といって生涯伸び続けますが、乾草をかむことによって咬合面が削れて正常なかみ合わせが保たれています。

しかし、あまりかむ必要のないペレットなどの食餌ばかり食べている子の場合は、咬合面があまり削れなくなります。
すると、上顎の歯はほっぺた側に、下顎の歯は舌側にトゲのような突起をつくり、口の中を傷つけてしまいます。

症状
口の中の粘膜が傷ついてしまいとても痛いです。そのため食べることができず、治療せずにいると弱ってきて全身的な症状(胃腸器症状、腎不全、貧血など)を引き起こします。
また、常に口をモゴモゴ動かしていている場合は要注意です。
よだれ、鼻汁、涙、目やになどもみられることがあります。

治療
長く伸びすぎた歯を削り、かみ合わせを調整していきます。
治療して症状が改善しても多くの場合、臼歯が再度伸びてきますので、同様の症状を繰り返すことになります。1ヶ月半に1回は健診を動物病院で受けることをお勧めしています。
動物病院での治療後、しばらくは食餌の介護は必要になります。

小さいころからチモシーなど牧草中心の食生活にしていると不正咬合の予防になるので、食育には気を付けてあげてください。


↑上顎の臼歯がほっぺた側に飛び出して粘膜を傷つけています(奥の歯です)


↑粘膜を傷つけている歯の突起をカットしまし滑らかに整えました

垂水オアシス動物病院
獣医師・院長 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 11:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの尿石症

 今日はうさぎの尿石症についてお話します。



うさぎは尿中からカルシウムを排泄するため、高カルシウム尿になることがあります。
水分摂取量が減ったり、膀胱炎を起こしたりすると、膀胱内でカルシウムが結晶化してしまい、膀胱の中で濃い砂または泥状物となり、尿中に排泄されずに溜まっていきます。



これが最終的には大きな膀胱結石となり、血尿がでたり、排尿困難になってしまい、弱ってしまいます。
こうなってしまうと、手術をして結石を取り除かなければならなくなります。



予防の方法としては
・水分を十分にとらせること
・適度な運動をさせること
・低カルシウム食をあたえること
です。



下の写真は、健康診断時に偶然発見された、うさぎの尿石症です。
膀胱の下の部分にある白い塊が尿石です。

 

この写真の子は、まだ大きな塊になっていなかったので、膀胱にカテーテルをいれて洗浄することで、尿石を洗い出すことができました。

膀胱の中の白い塊が無くなっています。

症状がなくても、病気が隠れていることもあるので、うさぎを飼われている方は定期的な健康診断をおすすめします。


垂水オアシス動物病院
獣医師 渡邉

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 18:59 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの頭部斜頸(前庭疾患)
今日は斜頸のうさぎさんが来院されていたのでこの「斜頸」について。
 
うさぎは急に斜頸(頭が異常な向きに傾くこと)が起ることが時々あります。
床の上をコロコロ転がるローリングや眼振、斜頸、立ち上がれないなどの症状が突然現れます。

原因は、
・中耳炎、内耳炎
・特発性(原因不明)
・外傷性
・腫瘍性
・中毒性(鉛、アミノグリコシド)
・中枢神経疾患(細菌性、真菌性、エンセファリトゾーン症など)
etc...

などが原因として考えられます。

エンセファリトゾーンの抗体価を測定したりしますが診断を確定するのはなかなか難しいことも多く、
細菌感染やエンセファリトゾーン感染などを疑い投薬治療を行い反応を見ていきます。
回復するまでの間、
顔をぶつけて角膜を傷つけてしまい孔があいてしまったり、食事がとれずに衰弱してしまったりすることがあるため飼主さんの介護がとても重要になってきます。

治療をしていくと、
徐々に改善するケースも多いのですが、障害が回復するかどうかは治療が終わるまで予測できません。しかし、斜頸が残ったとしても生活には支障なく生きていくことができることが多いです。

今回のうさぎさんの場合、初めはローリングして立ち上がることさえ全く出来ませんでした。
しかし、飼主さんたちのあきらめない懸命の介護によって2か月後にはほぼ正常に立ち上がることが出来るようになりました!よかったよかった。



↑復活を遂げたショコラちゃん

垂水オアシス動物病院
獣医師・院長 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)




| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 19:16 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの避妊手術
 うさぎは三歳齢を過ぎると子宮疾患(子宮癌など)が多発し、3歳を超えると80%の確率で発生するとも言われています。
血尿を飼主さんが見つけて来院されることが多く、症状が出てからしばらく気づかれずに放置されると貧血を起こし危険な状態になることもあります。
今回の5歳のうさぎさんの場合、年齢的にも子宮疾患の発生が懸念されることから
飼主さんは避妊手術をすることを選択されました。

避妊手術はするかどうか悩むところですが、うさぎの場合、高齢になってからの事を考えると
済ませておくのが良いかもしれません。




↑注)閲覧注意:手術の画像です(摘出した卵巣と子宮)


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)


| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 17:48 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎのトレポネーマ症
トレポネーマ症に感染したうさぎさんが来院しましたので今回はこの病気について。 

トレポネーマ症はスピロヘータ(細菌)の一種により起こる病気です。うさぎの間では接触感染や授乳感染、交尾感染などで伝染していきます。人間にはうつりません。

症状
感染しているうさぎでも症状が出ない場合が多いです。しかし、体力が弱った時やストレスがかかった時に発症する例が多く、顔(鼻、唇)、会陰部に皮膚炎が生じます。また新生児の流産などの原因になることもあります。

治療
適切な抗生物質を内服で4週間程度投薬すると症状が改善します。
この病気は非常に伝染力が強いので、多頭飼育の場合は同時に治療することが必要です。

発症したうさぎを繁殖させないことが病気の予防になります


↑鼻に角のような痂皮がついています

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 11:37 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの顔面の膿瘍
 うさぎには歯科疾患がとても多いです。

これは小さい頃から食事管理がうまく出来ていない場合に起こりやすくなります。
うさぎの臼歯(奥歯)は上下合わせて22本あり一生伸び続けますが草や乾草を食べることによって咬合面が削れて正常な咬み合せが保たれているのです。

このため、食事内容が野菜であったり、ペレットだけだったりすると咬合面が削れなくなります。そして臼歯は変形していき棘状の突起を作り、舌や口腔粘膜を傷つけてしまいます。

そして、さらに症状が進行すると…、
痛みからの食欲不振、胃腸運動低下、流涙症、顔面に膿瘍などができてきます。

うさぎの顔にできる膿瘍の原因は大多数が「歯」です。

検査は沈静下で口の中を見たり、X線検査などで詳細を調べます。
治療はQOL(生活の質)を高めるために歯の処置や外科的な処置をしたりもしますが、長期間を要し完全には治らないことも多いです。

歯科疾患を予防すること(チモシーなどの乾草をメインにする)と早期発見が大切です。
また、定期的に歯科検診を受けることをお勧めします。



↑下顎に膿瘍ができて歯、骨が変形しています

垂水オアシス動物病院
獣医師・院長 井尻

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 12:04 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの流涙症
今週は涙やけをしているうさぎさんが何頭か来院されたので今回は流涙症について。
 
うさぎの涙目、涙やけになる場合はいくつか原因が考えられます。
そのうち多くは歯のトラブルが原因で流涙症になってしまうと言われています(他に結膜炎など)。
健康な子では目と鼻は鼻涙管という管で繋がっています。
しかし歯にトラブルが起こると、歯によって鼻涙管が圧迫されて涙が流れなくなり外に溢れてきます。

診断はX線検査などで歯の状態を確認したり、鼻涙管に細い管を入れて洗浄する処置を行います(鼻涙管洗浄:繰り返し行うことが必要なこともあり2〜3日連続、または3〜4日毎に洗浄液がきれいになるまで続けます)。
治療は状態によって抗生物質の投与や点眼が必要になることもあります。

涙が多い場合は皮膚炎を予防するため、こまめに涙を拭いてあげて被毛・皮膚を乾燥した状態にしてあげてください。

食事はチモシー(乾草)を主体にすることが予防につながります。
病気の予防のために子ウサギの頃から乾草をメインにしてあげましょう。


垂水オアシス動物病院
獣医師・院長 井尻
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 18:38 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ウサギの子宮疾患
うさぎの子宮疾患(子宮癌など)で来院される患者さんが増えています。

特徴的な症状は「血尿」です。なかなか良く見ていないと見逃される恐れがあるので3歳齢以上の女の子ウサギを飼っている飼い主さんは気を付けて下さい。
早めに対応できれば完治も目指せるので早めに動物病院へご相談ください。

 
↑先週手術したウサギさんの子宮癌

垂水オアシス動物病院
獣医師・院長 井尻

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 18:20 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎのおやつ

ここのところ通院中のうさぎの飼い主さんが当院を紹介していただいているためか、うさぎさんの診察がとても多いです。
その中の1頭のうさぎさんが「昨日からうずくまってしまい元気がなく何も食べず、飲まない。」という主訴で来院されました。

視診、触診、聴診などの身体検査や、X線検査などで詳しくしらべてみると…、
胃の中に食渣が詰まって大きく張っています。これは胃腸の運動性低下が疑われる所見です。

そのためこの子には皮下点滴や腸を動かすお薬、腸の異常発酵を抑える抗生剤などを用いて治療を行ったところ少しづつ食欲も戻り大粒の便も出てくれるようになってきました。
胃腸の運動性低下の原因が何なのかはじめははっきりしなかったのですが、
子供さんがご褒美にパパイヤを大量にあげてしまっていたことが誘因になっていることがあとで判明しています。

果物などの甘いものやナッツ類はとても喜んで食べますが、こういったものは与えないかごくごく少量に留めておいた方が良いと思います。子ウサギなどでは腸内環境が乱れてしまい命取りになってしまうことがあります。
やはり乾草(チモシー)をたくさん食べさせることがうさぎの健康にとってはとても重要です!



垂水オアシス動物病院
獣医師・院長 井尻

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 19:56 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ウサギの耳ダニ
 

↑顕微鏡で拡大してみた耳ダニの虫卵

当院ではうさぎを連れて来られる飼い主さんが最近増えてきています。
その中で耳を痒がるうさぎさんがいました。
以前から耳を振ったり痒がっているとのこと。
耳の奥をのぞいてみると、カサブタみたいな耳垢が少しありました。
それを取り出してきて顕微鏡で拡大してみると…、有りました!耳ダニの卵です。
現在は耳ダニを落とすお薬を使い経過観察中です。

耳を痒がる子がいたら、耳ダニが潜んでいるかもしれません。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻











神戸市 垂水区 動物病院
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎさんの投薬法
 うさぎにお薬を飲ませるのはそんなに難しくはないと思います。
しかし、注意事項があるので気を付けて下さい。

まず、投薬は静かで安全な場所で行います。飛び降りて骨折したりすると大変ですし、飼い主さんが床に座って投薬をすれば落下事故を防ぐことができます。
投薬時の体勢は仰向け体勢や、抱っこ体勢や、座った体勢などいろいろな方法があります。が、座った体勢(普通の状態の体勢)が簡単ですしいいかもしれません。

うさぎのお薬はたいてい液体で処方されます(錠剤や粉の場合は、砕いて水に溶かすと良いでしょう)。その薬液を適量吸ったシリンジやスポイトを口の横(前歯と奥歯の隙間)から入れてゆっくりと薬液をいれていきます。すると口をモゴモゴ動かして投薬の完了です。

慣れないと嫌がることが多いですが無理せずに頑張ってください。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 18:59 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎさんの去勢手術
 うさぎはとても繁殖力が旺盛なので雄雌を同じ場所で飼うと子供が簡単に増えてしまいます。また雄うさぎはマーキング行動(尿をあちこちにかけて縄張りを作る)をしたり、飼い主さんに対して攻撃的になってしまったりする場合があります。
去勢手術は繁殖の制限と、一匹で飼育する場合にも問題行動の防止、精巣腫瘍の防止などを目的に実施します。手術後は性格が穏やかになり飼いやすくなり、尿スプレーなどの問題行動もほとんどなくなります(90%程度)。
生後6か月にもなれば手術は可能なので雄のうさぎを飼育されている飼い主さんはいちど考えてみてあげて下さい。


神戸市垂水区

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻

| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 09:24 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの卵巣子宮疾患
今日はあるうさぎさんの手術でした。
今回のウサギさんは1年前から尿に血が混じる(血尿)症状があったそうなのですが、最近特に真っ赤な血尿をするので来院されました。さっそくエコー検査とX線検査で確認したところ、子宮が腫大し腫れており子宮疾患が疑われました。

卵巣・子宮疾患のよくあるケースは、
●女の子のうさぎで「3歳までに避妊手術を受けた方が良い」と本などで見聞きするが実感しない
          ↓
●陰部からの出血に気付かずしばらく放置(数か月〜数年)…
          ↓
●大量出血で慌てて動物病院へ受診
          ↓
●既に高齢になり、全身麻酔下での卵巣子宮全摘出術するか悩む…

というパターンが多いといわれています。

今回のうさぎさんも上記のパターン通りで、7歳以上のご高齢だったので飼い主さんは手術をするかとても悩まれていました。しかし、血尿がかなり出ることで失血死したり弱ってきたりするのを防ぐため今回は手術をすることになりました。
高齢のため麻酔にかなり気を遣いながら手術を実施しましたが、無事に手術は終わり麻酔からも無事覚めてくれてよかったです。あとは病理検査の結果が悪性の腫瘍ではなく、良性のものであればいいのですが…。

3歳を超えて高齢になってくると60%〜80%以上の確率で子宮疾患になってしまうといわれていますので前もって避妊手術をするかどうか悩ましいですが、一度どうするか考えてみられることをお勧めします。

また尿が赤くなっている女の子のウサギさんは子宮疾患の可能性がありますので弱ってこないうちに、体力があり癌が転移しないうちに動物病院へ受診させてあげて下さい。

 

腫大した子宮

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 19:54 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
耳ダニ症
 
先日、食欲不振のうさぎを診察することがありました。
身体検査をしていると、耳の中にかさぶたが沢山つまっていたので、これを少し採取して顕微鏡で観察してみました。すると…
うごめくダニ達が見えるではありませんか。

このダニは感染力が強く、接触のあるうさぎは全て治療することが重要になります。
また、徹底的な環境の清浄化が必要です。ケージからすべての敷藁などを除去し、毎日徹底的に掃除しなければなりません。
最近では比較的安全に使える滴下タイプのダニを落とすお薬がありそれでほぼ治すことができます。
(※注意※フロントライン等はうさぎにつけると命にかかわることがありますので絶対につけないで下さい!)

今回のうさぎさんのケースでは飼い主さんも耳に問題があることに気付いておられなかったそうで、
ダニの感染があってもあまり痒がらない場合もあります。
たまに耳の中もみてあげてください。

垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻


| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 10:32 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの避妊手術
 
今日は、当院スタッフが大事に飼っているウサギの避妊手術をしました
少し前から乳腺を気にして舐めていたため、子宮癌や乳腺腫瘍などの生殖器関係の病気を防ぐために避妊手術をすることになったのです。

手術は飼い主さんであるスタッフにも少し手伝ってもらいながら進み、無事終わりました。
飼い主さんも無事にうさぎさんが麻酔からさめてホッとしていました。

女の子のうさぎは子宮疾患に罹ることが多く、3歳を超えると子宮癌などになる確率がとても高くなります(なんと80%もの確率でなるといわれています)。

女の子うさぎを飼っている方は、避妊手術をするかどうか一度よく考えてみてもいいかもしれません。


垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻


| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 19:54 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
胃腸の運動性低下
最近、胃腸の運動性が低下して1週間近く食べていない食欲不振のウサギさんを診察しました。
今回はこのことについて。
 
口から食べた食事は胃や腸を通過し、消化され便になります。食事がすんなりと便になり出てくるには胃腸が正しく運動していなければいけません。
しかし、食物中の繊維質の量が少なかったり(牧草の不足)、ストレス(環境の変化、痛み、歯の問題、腎臓病、肝臓病など)があると胃腸の働きが鈍くなり、胃腸の内容物の移送がうまくいかなくなったりすることがあります。
胃腸の運動性が落ちると…⇒さらに食欲が無くなる⇒さらに胃腸の運動性が落ちる、という悪循環に陥ってしまいます。

症状としては、食欲が無くなり、うんちの大きさが小粒になり、量も減ってきます。完全にうんちが出なくなるケースもあります。胃腸の動きが悪くなるとお腹にガスが溜まりうずくまったり、痛がって歯ぎしりをしたりすることもあります。

診断は、歯に問題が無いか、腎臓は大丈夫か、肝臓は大丈夫かなど根本にある原因を調べていきます。

治療は根本にある原因の治療をするのと胃腸が動き出してくれるように期待して、皮下点滴、痛み止め、腸の動きを良くする薬を使っていきます。
またお家では食事を流動食にして少しでも強制給餌することがとても大切です。
このような治療で大抵は改善してくるのですが、毛玉や異物が胃腸に詰まったりして閉塞している場合など内科的治療に反応がなければまれに手術をしないといけなくなることもあります。

胃腸の運動性低下を起こさないためには食事管理がとても大切になり、チモシーなどの牧草を欠かさず与えて繊維をとらせてあげてください。(小さいときから牧草中心の食生活をして慣れさせましょう) 
この時期は毛が抜ける時期なので、毛づくろいした毛を飲み込んでしまい胃腸で詰まってしまうこともありますので毎日ブラッシングしてあげましょう。
犬猫など他の動物と違いよりデリケートな動物で1〜3日間以上食欲が低下したウサギさんは命にかかわるので、できるだけ早く治療を始めなければなりません。
食欲が無いようなら様子を見ずに早めに動物病院へ連れていってあげて下さい。
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 11:36 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
頭部斜頸(前庭疾患)

今回はウサギさんの病気の紹介です。
 首を傾けてしまい、立っていられずクルクル回転してしまうウサギさんが来院しました。

こういった症状の場合にうさぎで多い原因は、細菌性内耳炎、中耳炎、脳膿瘍、エンセファリトゾーン感染(胞子で感染していく菌)、外傷、腫瘍などが考えられます。(特に内耳炎エンセファリトゾーン感染が多いといわれています)

症状:
一般的には急に発症することが多く、クルクル転倒する(ローリング)、斜頸(首を傾ける)、眼振(眼が振れる)などがみられます。

検査・診断:
まず外耳炎など耳の異常がないかを調べていきます。また、エンセファリトゾーンが疑われる場合には血液を採取し抗体価を測定していきます。

介護方法:
船酔いみたいに気持ち悪くて食事をとらないうさぎが多いので、食べれない・飲めないうちは点滴が必要なこともあります。食べれない場合は流動食を与えたり、嗜好性の高い野菜(パセリ、ニンジンの葉、ほうれん草など)や乾草、ペレットを与えます(※高脂肪、高炭水化物のものはダメ)。
またローリングして眼を打って痛めたりすることもあるので段差やぶつけそうなものを撤去しておくなども必要になります。

治療:
中耳炎、内耳炎の場合は抗生物質をつかっていきます(最短でも4週〜数か月必要なこともあり)。
エンセファリトゾーンに対してはベンズイミダゾール系の駆虫薬をつかいます。
またステロイド薬で炎症を改善させる方法もありますが、副作用がでる可能性もあるため状態をみて使うかどうか決めていきます。

予後:
頭部の斜頸が残ることもあります。しかし、多くのウサギさんは慣れてくれて普通に生活できるようになります。

今回のうさぎさんは斜頸とローリングなどがみられましたが、2週間ほどでローリングが治まり斜頸がだいぶ改善し、1か月ほどで正常と変わらないほどにまで回復しました。飼い主さんは介護がとても大変だったとおもいますが無事に乗り越えてくれてよかったです




| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 10:34 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの食事
 今年は卯年だからなのか、最近はうさぎさんがよく来院しますが少し気になったことがあります。

うさぎはもともと完全な草食動物なので草を食べます。
ところが飼い主さんからお話しを聞いていると、ドライフルーツや果物、おやつを中心の食生活をしているうさぎさんが多いです。
もともと草だけを食べている動物なので、炭水化物や糖類などをとると腸内環境が壊れて体調が崩れる原因になってしまいます。

お勧めなのは、とにかく
乾草
イネ科のチモシー、オーチャードグラス、オーツなどやマメ科のアルファルファ、クローバーなど色々な種類のものが流通しています。
大人のうさぎにはその中でもイネ科のチモシーは繊維質が多く、タンパク含量とカルシウム含量が低く主食に適しています。草食動物であるうさぎには繊維を多く含む乾草がとても重要で、繊維は歯の摩耗を助けてくれたり、胃腸の運動を促進したり、腸内環境を整える働きをしてくれます。

ラビットフード(ペレット)は牧草を食べてくれていれば必要はないのですが、近年ではうさぎの事をよく考えてつくられたペレットも流通しています。大人のうさぎでは一日当たり体重の1〜1.5%の量を補助食として与える程度がよいといわれています。

野菜は繊維質をたくさん含んでいて健康に良いような気がしますが、うさぎにとっては意外と繊維質は少ないものです。あげる場合は、乾草を食べる量が減らない程度に(おやつ程度で)少量をあげてみてください。

その他、甘いもの(クッキー、パンなど)、果物、ナッツ類などは好んで食べますが、こういうものは極力あげない方がよいです。


うさぎは食べ物に関して保守的な動物だといわれており、大人になると慣れないものは食べないことがあります。
そのため、幼いうちから乾草をたくさん食べさせる習慣をつけてあげて下さい。
また幼いころから少量ずついろいろな野菜を与えておき味を覚えさせておくと、大人になって食欲不振などのときに役に立つことがあります。

お宅のうさぎさんの食生活はいかがでしょうか?


| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 18:32 | comments(2) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの子宮疾患
 今年はうさぎ年ですね
そのためか新年早々からウサギさんの避妊手術が続きました。
1頭は8ヶ月齢のウサギさんで避妊手術を行いました。

またもう1頭の子は4歳齢の女の子でした。
ある日ペットシーツに真っ赤な血が混じった尿がでてしまい飼い主さんが驚かれて連れてこられました。

ウサギの場合、血尿の原因として泌尿器疾患(膀胱炎や結石など)以外に、生殖器疾患(子宮などの病気)が多いです。
今回の場合も生殖器疾患が原因となり血尿が起こっていました。
ウサギは3歳を超えると子宮疾患(子宮腺癌など)が多発する(4〜5歳以上での発生率60-80%)ので、若いうちに避妊手術を受けると子宮疾患の予防になります。
お腹の中のことですし、無症状の期間が長いので発見が遅れがちになるのは仕方ないのですが、
早期発見・早期治療が大切なので中高齢になったら血尿がでていないか見ておきましょう。

病院でもX腺検査や超音波検査である程度お腹の中の状態を調べることができますので、
3歳を過ぎた避妊手術を受けていない女の子のウサギは定期健診をお勧めします。



血尿
血尿
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 10:47 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎのセミナー
 今日は病院を休診にさせて頂き、
岡山までウサギの勉強会に行ってきました。

新しい知識を仕入れることができるので毎回セミナーは楽しみにしています。
今回もいろいろと新しい知見を得られとても勉強になり面白かったです。

来年はうさぎ年なのでうさぎさんを飼う人が増えるかもしれませんね
垂水オアシス動物病院にもうさぎの「とら姫ちゃん」がいますがとてもかわいいです。
| tarumioasis2 | うさぎの病気 | 23:40 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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